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Nostr as a X -固有名について-

おはこんばんにちは、れんちょんです。
Nostr (1) Advent Calendar 2023の12/9の記事です。

技術の話はみんなが書いてくれてるので、ぼくはNostrという「固有名」を取り巻く思想周りの話をまとめようと思います。


特に理由のないマグロ

まず初めに「固有名」とは、哲学者ソール・クリプキが著作「名指しと必然性」で示した「一般名はそれを含む命題の真理値を変えることなく、確定記述の束で置き換えることができる」のに対して、「固有名」は「確定記述の束、定義の束に還元することができない」ものだと定義します。

どういうことかというと、プロトコルとしてのNostr、「一般名」のNostrに対して、「固有名」としてのNostr、例えば我々がSNSとして使っているThe Nostrが存在するということです。

このような一見わかりにくいクリプキの言葉を冒頭で用いることで、そもそも読み方すら定まってないほど多種多様な捉え方をされるNostrを、様々なThe Nostr(?)という確定記述を束として用いて、「Nostr as a X」として思想面から掘り下げていこうという狙いがあります。


ところで、世は大AI時代です。まずはChatGPT先生に伺ってみました!(まとめサイトの見出しのノリ)



Nostr(Notes and Other Stuff Transmitted by Relays)という分散型SNSプロトコルについての思想的な系譜を考えると、いくつかの重要な概念や技術的な進化が浮かび上がってきます。

  1. インターネットの初期概念: インターネットの初期には、情報が自由に流通し、中央集権的なコントロールが少ないという理想がありました。この自由で開かれたコミュニケーションの理想は、Nostrのようなプロトコルの基礎を形成しています。

  2. P2P(ピアツーピア)技術: ファイル共有システム(例:Napster、BitTorrent)やBitcoinのような分散型通貨は、中央サーバーに依存しないピアツーピアの通信モデルを普及させました。この技術は、個々のユーザーが直接通信し合うことで、中央集権的な管理や監視を避けることができます。

  3. ブロックチェーンと暗号通貨: BitcoinやEthereumのようなブロックチェーン技術は、分散型台帳技術を用いて、信頼性のあるトランザクションとデータの保存を可能にしました。これらの技術は、中央機関の介入なしに価値の交換や契約の実行を可能にし、分散型システムの信頼性を高めています。

  4. ソーシャルメディアの中央集権化への対抗: 近年、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアプラットフォームがデータのプライバシーや発言の自由に関して批判されています。これに対する反応として、分散型で制御が難しいプラットフォームへの関心が高まっています。

  5. オープンソースとコミュニティ主導の開発: LinuxやApacheなどのオープンソースプロジェクトは、コミュニティ主導で透明性があり、誰もが参加できる開発モデルを示しています。Nostrもこの精神を受け継いでいると言えます。

Nostrは、これらの思想的な流れと技術的な進化の結果として生まれたものであり、インターネットの分散化と民主化を目指しています。ユーザーがコントロールするコミュニケーションの場として、既存の中央集権的なソーシャルメディアプラットフォームに代わる選択肢を提供することを目指しています。


まあその通りですね。この文章、いっそ全部GPTでよくないですか?

OpenAI APIによって生かされているbotもある

いい気がしてきた!なので基本的にGPTに書いてもらいます。ちなみに今日はぼくの誕生日なので、楽させてください😉

明らかに間違っている記述があったらOpenAIにクレーム入れてください。

Nostr as a Conceptual Art


Nostr as a Conceptual Art by DALL・E

コンセプチュアル・アートとは、作品の物理的な存在よりもアイデアや概念を重視する芸術の形態です。(※諸説あり)芸術作品の意義はその物理的な形態や造形によってではなく、その背後にあるアイデアや概念によって決定されるという主張を行う点に特徴があります。ぶっちゃけ、新しいテクノロジーによって生じたものは何でもコンセプチュアル・アートの一種だと主張することはできる気がします。現実問題として、そういったものはアートというよりもプロダクトとして生み出されることが多いですが…… というかNostrは別に新しいテクノロジーではないですけどね。以下GPT。

「Nostrはその基礎となる概念と社会的な影響により、コンセプチュアル・アートの一形態と見なすことができます。技術的なイノベーションを超えて、Nostrは私たちのコミュニケーションの方法、情報の扱い方、そしてデジタル空間における自己表現の自由に関する深い問いを提起します。このように、Nostrは単なる技術プロトコルを超え、現代社会のデジタルコミュニケーションに対する新たな芸術的アプローチとして理解されるべきです。」

うーん、最後あたり少し違う気はしますね。個人的には、時期が生成AIブームと重なり、botやリレーやクライアントを作るハードルが下がったりしたことで、ある意味で「民藝」的要素が強くなった側面もあるのかなとも思います。アートのためのアートではなく実用していますし。

なぜコンセプチュアル・アートを例に出したのかと言うと、Bitcoinは当代最高のコンセプチュアル・アートのひとつとしても捉えうると考えているので、Nostrについても考えてみただけです。(個人の思想)


Nostr as a Plurality

最近よく話題に上がるPlurality。

実はPlurality Tokyo SalonでもPluralityの文脈でNostrが例に出されていました。


というかぼくが出した

以下GPT。
「Pluralityの文脈におけるNostrの関連性について詳しく説明します。

  1. Plurality(多元性)の原則: Pluralityは、多様なアイデンティティ、背景、意見が共存し、それぞれの声が尊重される社会を目指します。これは、情報の流通や意見表現の自由を重視し、検閲や単一の視点の押し付けに反対する考え方です。

  2. Nostrの特徴とその役割: Nostrは、中央集権的な管理やコントロールを持たない分散型のソーシャルネットワークプロトコルです。このシステムは、ユーザーが自分のデータを管理し、意見を自由に表現できるように設計されています。また、検閲のリスクが低く、多様な声や意見が存在できるプラットフォームを提供します。

  3. PluralityとNostrの関連性: Pluralityの理念は、情報や意見の多様性を保証することに重点を置いています。Nostrはこの理念を技術的にサポートする役割を果たします。つまり、NostrはPluralityの原則に沿った、多様な声が自由に表現される環境を提供することによって、Pluralityの実現を支援するのです。

  4. 技術と理念の融合: Nostrは技術的な側面から、Pluralityの理念を実現する手段を提供します。このプロトコルを通じて、異なる背景や意見を持つ人々が互いに交流し、共存するプラットフォームが生まれることで、Pluralityの理念が具体化されるのです。

要するに、NostrはPluralityの理念を実現するための重要な技術的基盤を提供し、多様な声の自由な表現と情報の流通を促進する役割を果たしています。」

これは確かにその通りだと言えそうです。Nostrは多元性を重視する人々にとって優しいプロトコルですね。例えば、Twitterだと垢凍結されまくるような発言をする人でもNostrなら安心です。これは一例ですが、ぼくは今までにTwitter4回凍結されていますが、Nostrなら大丈夫です!

社不……

Nostr as a d/acc

d/accとは、Ethereumで知られるVitalik Buterinが提唱している思想、ミームのひとつであり、その名の通りe/accを意識しています。

d/accやe/accについては多くを語りませんが(調べてください)、最近はOpenAIのお家騒動でより周知されるようになった気はします。Vitalikは"The "d" here can stand for many things; particularly, defense, decentralization, democracy and differential" と述べていますが、この"d"はNostr、特にThe Nostrの文脈にも当てはまる気はします。

気がします。


この世界って森林率どう算定するんだろう

本当でしょうか?以下GPT。

「Nostrの文脈で考えると、d/accの概念は以下のように適用されます:

  1. Defense:Nostrは中央集権的なプラットフォームに対する防衛手段として機能し、ユーザーのデータとプライバシーを保護します。

  2. Decentralization:Nostrは分散型の構造を採用しており、中央集権的な管理や検閲から独立したコミュニケーションを可能にします。

  3. Democracy:Nostrの分散化は、利用者によるより民主的なコンテンツ制御とプラットフォームの運営を促進します。

  4. Differential:Nostrは、異なるアイデアや声を表現するためのプラットフォームとして機能し、多様性と独自性を支持します。

これらの要素は、Nostrがユーザー主導の、より透明で公正なコミュニケーションの場を提供するために重要です。」

おお、それっぽい!GPT、頭良すぎないか?

まあAIの脅威みたいな文章をAIに書いてもらうなんていうこと自体が既にパフォーマティブなんですけどね…… それはともかく、d/accの中にNostrを位置づけることはギリギリ出来そうです(?)

Nostr as a 𝕏

そもそもNostrはTwitterのオルタナティブたる分散型SNSみたいな捉え方をされるのがある意味王道(?)ではありますが、今やTwitterも𝕏に(ぼくは断固としてTwitterって読んでいます)

𝕏としてのNostrを考える際に、やはりTwitter創始者、jackのツイートは大事な一次資料です。

jackは開かれたインターネットを維持するためにはBitcoinやNostrのような真に検閲耐性のあるプロトコルが重要であると考えています。

しかし、普段の生活を送る中で検閲耐性の必要性なんて考えることなんてありますか?検閲というワードについて敏感に反応するような人々は陰謀論者の類の人だけなのでは?

そう思われる人も多数いらっしゃると思います。しかしながら、例えばソーシャルメディアの普及には"検閲"が深く関わっていると考えます。そして、Twitterを含むソーシャルメディアの受容メカニズムについて考える際にはアラブの春についての言及が不可欠です。


東洋経済というガバガバソース 古いし

アラブの春のような騒乱時において、Twitterのようなリアルタイムで情報を共有できるソーシャルメディアは効果てきめんです。しかしながら、投稿内容が政府に検閲されてしまっては意味がありません。オンラインのコミュニケーションを妨害されうるからです。

このような限定的な状況下においてはNostrはその威力を発揮するでしょう。仮にアラブの春が起こった際に"真に検閲耐性のあるソーシャルメディア"が存在していたとしたら?もしかすると歴史が変わっていたかもしれません。めっちゃ革命扇動しやすそう。

いやいや、そんな状況は当分起こらないぜ、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ぼくはちょうど先々月、Nostrの"検閲耐性"に助けられたのです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ぼくはイスラエルのネゲヴ砂漠で戦争に巻き込まれました。その際にNostrで様々な投稿や情報収集を行っていたのですが、もちろんその中には"ハマス"という単語を含んでいるものもありました。

しかし、当時Twitterでは"ハマス"という単語を含んだ投稿は表示されなくなったり、戦争の実況を行うアカウントが凍結させられたりしていたのです。まあ市井の人々からすると死体の画像や銃撃の動画は進んで見たくありませんよね。

もしぼくが日本人にとってはセンシティブ、しかし戦地では当たり前の投稿をTwitterでしていたとしたら、アカウントが凍結していたかもしれません。

これは極めて限定的な状況ですが、我々の暮らす日本が極めて限定的な状況に陥らないという保証はどこにもありません。まあどんな投稿をしてもシャドウバンも凍結もしないというのは心地がいいものです。Twitter4回凍結されたし……(天丼)

このような場合においては、The Nostrの検閲耐性という側面がエッジになると言えるでしょう。

個人的にはメンヘラ界隈こそThe Nostrがおすすめですね。メンヘラには検閲耐性が必要です。どんなつらいこと、しんどいことを投稿してもアカウントが凍結するなんてことはないですから(?)

検閲耐性三銃士、Tor,Bitcoin,Nostrをよろしくな!by jack

まとめ

以上のように、様々な観点からNostrという「固有名」についてお気持ちポエムを(主にGPTが)添えました。最近ではBitcoinのL3としての扱いなど、いろいろな見方が広がっていますが、人の数だけThe Nostrの捉え方があります。そういった意味では、Pluralistic technologiesとしてのNostrがぼくの中では最もしっくりくるかもしれません。余談ですが、Pluralityを謳うカンファレンスって参加者の女性比率が少ないの、シニカルですよね。

ポストAGI大政奉還、デジタルネイチャーにおけるヒトとAIの対話の先駆けたるbotとのクソリプを添えて本稿を〆ます。


Nostrは"ノスター"派です









おまけのマグロ マグロという固有名

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