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小説⑭

「長方形の傷跡だが鑑定したところ、被害者の家に置いてあったトロフィーと一致したそうだ。あれが一つ目の凶器だ。」と犬飼。

小林は飲みかけのコーヒーを溢してしまった。

「え?栗林さんも共犯って事ですか?」

「いや、そうじゃない。栗林にもれっきとしたアリバイがある。別居してからすぐに浮気を疑ったそうだ。会ったときは誤魔化していたがあの涙も嘘泣きだろう。本当は旦那を殺せて清々しているのだろうと思う。

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