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週報7月①


リッピングしたもの

Vinyl

  • Roberto Cacciapaglia - Sonanze(1974)

イタリアのピアニスト・ミニマリスト・作曲家による1975年作。クラウトロックファンには有名なOhrレーベル創設者Rolf-Ulrich Kaiserのサブレーベル、Die Kosmischen Kuriereから出ていた(伊PDUと共同。Ohrの作品をイタリアに配給してたそう)という作品。クラシック畑の人によるミニマル実験作品でクラウトロックだとBetweenなんかに近いものがある。Мирумир盤とWah Wah盤がありますがWah Wahのがいいそうです。

  • Tommi Stumpff - Terror II(1988)

惜しくも2023年に亡くなってしまったTommi Stumpffによる1988年作。コニー・プランクプロデュースによる1stがめちゃくちゃEBM名作(長らく廃盤だったが2017年に再発、ストリーミングも配信)ですが、こちらもコニー・プランクでしゃないですがなかなかよいです。なんか安く出回ってますが。

  • People - Ceremony Buddha Meet Rock(1971)

サイケデリックロックにハマっていた時になんかかんやよく見かけていたが、なんか聴く機会を逃してきたのを聴く機会に恵まれたので。立川直樹プロデュース、演奏ピープル(ギターは水谷公生)によるブッダ+ロックというコンセプトの作品。Music Emporiumの南無妙法蓮華経をサイケロックの上に乗せるというのを本場もやってておもしろい。かなりちゃんと作られたサイケデリックロック組曲でおすすめ。

GAME

  • Arzette: The Jewel of Faramore - Seedy Eye Software/Limited Run Games(2024/PC/Jake "Button Masher")

このゲームの話をする前にCD-iゼルダの話をしないといけないのですが、CD-iというのは電気シェーバーで有名な老舗フィリップス社によってゲーム機…というか規格で、これを遊べる機体をCD-iプレイヤーというそうです。当時はインタラクティブの時代ですからね。そして任天堂から正式に許諾を得て作られたCD-iの2つのゼルダシリーズを通称「CD-iゼルダ」と呼ばれ、このうち1993年に発売されたのが『Link: The Faces of Evil and Zelda』。海外開発で出来はまあちょっと…変な感じで、公式としても今では消し去ってるみたいな感じのゲームです。ネット上ではさんざんネタにされてきたゲームなんですが、このゲームを完全にリスペクトしたゲームが海外から出てきて話題になりました。『Arzette: The Jewel of Faramore』です。さすがにゼルダのIPは使えないので完全オリジナルなんですが。完全オリジナルのゲームとして作っても、その要素が確かに残っているのすごくないですか。まあ当時のアニメーターを呼んだりしているそうですが。

Jake "Button Masher"によるサウンドトラックも『Link: The Faces of Evil and Zelda』の雰囲気を踏襲していて、オリジナルのサントラはゼルダなのになんかやたらバキバキしてイケイケでフュージョンみたいなPCエンジンか何かのファルコムのゲームみたいな感じだったのですが、このサントラもその雰囲気を意識しています。PCエンジンの曲というよりはPS1時代の曲に近いのでしょうか。とにかく懐かしい感じでGS音源など昔のMIDI音源、和フュージョン好きですわ~みたいな人におすすめ。


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