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きらめきは一瞬のまぼろし

 きのう炎天下にさらされたのがよかったのか、すっと眠ることができた。夜も何となく暑くて、窓を開けたまま寝たら、朝は心地いい風で目が覚めた。最高の朝じゃん、と思ったし、目覚ましが鳴るずっと前に自然に目が覚めたので気分もよかった。少しだけ布団の中でまどろんだけど、それでもまだしっかり午前中だった。

 きょうも天気がいいので、洗濯機を回してから川に向かった。風乾燥も付けたので干すまでに1時間の猶予がある。きのうより暑くなるらしいので、さすがに長くはいられないし、時間を決めたほうが変にだらけなくてちょうどいいと思った。

 きちんと帽子をかぶってから外に出た。帽子、あるとないとでは全然違う。頭の暑さが違う。ちゃんとかぶったほうがいい。

 川は誰もいなかった。気持ちの良い静かな流れをぼーっと見る。音も風もにおいもすべてが流れては通り過ぎていく。ごちゃごちゃした頭の中が川の前ではすべて無になっていった。

 恋人と初めて会ったころ、恋人の好きな場所のひとつに川があると教えてくれた。当時のわたしは川? と思ったし、実際大きな川に一緒に何度か行ったこともあるのだがその時も川? と思っていたのだが今はわかる。川、好きだ。すごくいい。ぼーっと眺めているだけでも、よけいなものが消えていく感じがする。水を触っても楽しいし、川の前ではすべてが素直になる感覚がある。

 川に足を入れるためにサンダルを履いてきたので、そのまま川に入る。じゃぽ、と音を立てたあと、川の流れが自分の足をすり抜けていく。足首を通る水が、川の流れよりも高い音を立てる。水は手で触ったよりもかなり冷たく感じた。1分も入っていると足がかじかんでしまう。よくよく見ると、流れの穏やかなところには小さい魚がいた。

 水に満足し、足を乾かしながらしばらく川を眺める。暑いので足はすぐに乾いた。洗濯機がとまるまでもう少しだったので、川を後にした。きょうもいい散歩だった。

 洗濯物は干していくそばから乾いていくような感じがあった。風乾燥のおかげですでに少し乾いているというのもあるけど、太陽の力は強い。
 心地の良い暑さが好きだ。湿度もないし、風もからっとしている。こういうのをずっと待っていたんだなと思った。

 夕飯は週末なので好きなものを好きなように食べることにした。この前のピザ生地が残っていたのでまた好きな具をのせて焼いて食べる。
 安くておいしい。また買います。我が家の常備菜が増えました。

 ゆっくりとやらなきゃいけないことをやっていく。生きるためにはがんばらないといけないこともある。無理しない程度のがんばりは嫌いじゃない。できたときの喜びと安心感のためにきょうもやっていきます。

見つけてくれてありがとうございます またどこかで会いましょう