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名前の漢字の伝え方

私の名前に使われている漢字は、すべて常用漢字である。
だから、誰かに自分の名前の漢字を伝えるとき
そう苦労することはない。

一方で、世の中には「人名用漢字」という
人の名前にしか使われない漢字を使っている人がいる。

いる、というかめちゃくちゃ多い。

法務省のサイトで紹介されている
「子の名に使える漢字」を見ると、

「彦」「浩」「莉」「昴」「凛」「怜」…

などなど、見ると人の顔が思い浮かぶ漢字が
たくさん並んでいる。

そんな人名用漢字、どんな漢字か伝えるときに
かなり苦労するのではと思うのだ。

例えば「亮太」さん。

「亮」の字を言葉で伝えるのはなかなか難しい。

「『吉沢亮』の亮です」
だと、年配の人には伝わらないかもしれない。

同じ「りょう」で「稜」はどうするんだろう。
「のぎへん」まではいいが、右側を伝えるのは難しい。

相手が高校野球や高校サッカーに詳しければ
「石川県の星稜高校の『稜』です」
で行けるかもしれないが、私の場合は調べてみないと
「稜」なのか「陵」なのか確信が持てない。

「宏」さん。
これも難しい。関口宏の宏、とか?
10代が相手だったら厳しいかも。

まあこれくらいの漢字ならどうにかなるかもしれないが、
さらに混乱が生まれていそうなのが「サイトウ」と「ワタナベ」だ。

「齋藤」「斎藤」「斉藤」「齊藤」…
なんと「サイトウ」の「サイ」の書き方は31種類もあるらしい。
(Wikipediaより)

これとかどうやって説明すればいいんだ。
アルファベットの「Y」まで入ってるし。

「ワタナベ」はさらに多く、58種類もあるという。
「渡辺」「渡部」はなんとかなるが…

これを口頭で説明できる人は、世界に一人もいないと思う。

世の「サイトウ」さんや「ワタナベ」さんは
どうしているんだろう。

あっ、「ワタナベ」さんについては「ワタナベかワタベか?」
というもうひとつの問題もありますね。

本当に大変だ…。


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