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井上安治(1864-89)は小林清親の弟子で、夭折の絵師として知られています。 西洋画のような臨場感を持つ清親の作品に比べ、風景をより平面化させた、合理的且つ「浮世絵らしさ」が特徴のように思えます。 《銀座通夜景》1882-89頃
揚州周延(ようしゅう ちかのぶ 1838-1912)明治の浮世絵は「美術」というよりも史料としての価値が高く認識されている印象があります。着物の一部に使われている極彩色がお洒落で見ていて飽きません。《幻燈写心競 女史演説》1890年
小林清親(1847-1915)といえば西洋絵画の技法を取り入れた光線画でしょうか。活気ある江戸の浮世絵に比べ影絵や薄明かりなど光の演出が強く、情緒的でノスタルジックな印象を受けます。江戸から東京の時代の境目に想いを馳せてしまいますね。『柳原夜雨』(1896)