絵を喰む山羊

身近なものにまつわる小ネタを漁ります。 休憩のお供になれば幸いです。

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最近の記事

    • 小林かいち(1896-1968)は京都で活躍したイラストレーター。竹久夢二と並んで大正の印刷物を彩りました。曲線的な人物像に加え十字架や塔、水辺や花などの儚げなモチーフが幻想的に散りばめられており、木版の素朴な味わいは見る人を郷愁に酔わせてくれます。《嘆きのカード》制作年不詳

      • 佐竹曙山こと秋田藩主・佐竹義敦(1748-1785)は文人大名として知られたそうです。この燕子花の絵は植物に対して花器がとても単純化されていて好きです。日本初の西洋画論も残しているようですね。秋田からの西洋化、とても興味深いです。《燕子花にナイフ図》江戸後期

        • 井上安治(1864-89)は小林清親の弟子で、夭折の絵師として知られています。 西洋画のような臨場感を持つ清親の作品に比べ、風景をより平面化させた、合理的且つ「浮世絵らしさ」が特徴のように思えます。 《銀座通夜景》1882-89頃

        • 小林かいち(1896-1968)は京都で活躍したイラストレーター。竹久夢二と並んで大正の印刷物を彩りました。曲線的な人物像に加え十字架や塔、水辺や花などの儚げなモチーフが幻想的に散りばめられており、木版の素朴な味わいは見る人を郷愁に酔わせてくれます。《嘆きのカード》制作年不詳

        • 佐竹曙山こと秋田藩主・佐竹義敦(1748-1785)は文人大名として知られたそうです。この燕子花の絵は植物に対して花器がとても単純化されていて好きです。日本初の西洋画論も残しているようですね。秋田からの西洋化、とても興味深いです。《燕子花にナイフ図》江戸後期

        • 井上安治(1864-89)は小林清親の弟子で、夭折の絵師として知られています。 西洋画のような臨場感を持つ清親の作品に比べ、風景をより平面化させた、合理的且つ「浮世絵らしさ」が特徴のように思えます。 《銀座通夜景》1882-89頃

        マガジン

        • 世の素敵作品を勝手に語る
          7本

        記事

          揚州周延(ようしゅう ちかのぶ 1838-1912)明治の浮世絵は「美術」というよりも史料としての価値が高く認識されている印象があります。着物の一部に使われている極彩色がお洒落で見ていて飽きません。《幻燈写心競 女史演説》1890年

          揚州周延(ようしゅう ちかのぶ 1838-1912)明治の浮世絵は「美術」というよりも史料としての価値が高く認識されている印象があります。着物の一部に使われている極彩色がお洒落で見ていて飽きません。《幻燈写心競 女史演説》1890年

          モロッコヨーグルの容器について問い合わせた話。

          駄菓子屋さんにある、小さな容器に入ったヨーグルトのようなお菓子、『モロッコヨーグル』。 実はこの商品、1961年から愛されるロングセラーなんです。 なぜ「モロッコ」なのか なぜ「ヨーグル」なのか 理由を聞いたことがあるのですが忘れてしまいました。 追記:「ブルガリアヨーグルト」を意識している説がある。 しかしなぜゾウのキャラクターが描かれているかは諸説あるそうです。 「商品の容器の形状がゾウの足に似ているから」 「子どもたちにゾウのように強く育ってほしいから」

          モロッコヨーグルの容器について問い合わせた話。

          小林清親(1847-1915)といえば西洋絵画の技法を取り入れた光線画でしょうか。活気ある江戸の浮世絵に比べ影絵や薄明かりなど光の演出が強く、情緒的でノスタルジックな印象を受けます。江戸から東京の時代の境目に想いを馳せてしまいますね。『柳原夜雨』(1896)

          小林清親(1847-1915)といえば西洋絵画の技法を取り入れた光線画でしょうか。活気ある江戸の浮世絵に比べ影絵や薄明かりなど光の演出が強く、情緒的でノスタルジックな印象を受けます。江戸から東京の時代の境目に想いを馳せてしまいますね。『柳原夜雨』(1896)

          セム、本名ジョルジュ・グルサ(1863–1934)はベルエポック期の風刺画家で知られます。パリの情景を描いた風俗画は落ち着いた色遣いが多く、それぞれの人物描写にリアリティがありながらも軽やかに描かれています。

          セム、本名ジョルジュ・グルサ(1863–1934)はベルエポック期の風刺画家で知られます。パリの情景を描いた風俗画は落ち着いた色遣いが多く、それぞれの人物描写にリアリティがありながらも軽やかに描かれています。

          シャルル・マルタン(1884-1934)のイラストは淡い色遣いと大胆な構図が軽やかでお洒落。アールデコ作家の中でも一際キュビスム的な傾向が強い気がします。サティ作曲『スポーツと気晴らし』はマルタンの絵の構図をサティが楽譜上に置き換える意図で出来たらしいですね。斬新。

          シャルル・マルタン(1884-1934)のイラストは淡い色遣いと大胆な構図が軽やかでお洒落。アールデコ作家の中でも一際キュビスム的な傾向が強い気がします。サティ作曲『スポーツと気晴らし』はマルタンの絵の構図をサティが楽譜上に置き換える意図で出来たらしいですね。斬新。

          ホリー・ワーバートンの幻想写真。写真を組み合わせて非現実の世界観を構築する試みはコラージュのよう。作中の人物は生き生きとしており、幻が現実として躍動しているようにも思えます。

          ホリー・ワーバートンの幻想写真。写真を組み合わせて非現実の世界観を構築する試みはコラージュのよう。作中の人物は生き生きとしており、幻が現実として躍動しているようにも思えます。

          有元利夫(1946-85)一度見ると永遠に脳裏を漂い続けそうなジワリとくるプロポーションの人物画でありながら優しい印象を受けるのは、彼の作品が中世の西洋絵画や日本の仏画など「祈り」の宗教画に根ざしているためでしょうか。

          有元利夫(1946-85)一度見ると永遠に脳裏を漂い続けそうなジワリとくるプロポーションの人物画でありながら優しい印象を受けるのは、彼の作品が中世の西洋絵画や日本の仏画など「祈り」の宗教画に根ざしているためでしょうか。

          エロール・ル・カイン(1941-89)の贅沢すぎる挿絵絵本はもはや画集。彼の作品からは東洋と西洋の装飾を融合させた幻想的な世界を堪能できます。

          エロール・ル・カイン(1941-89)の贅沢すぎる挿絵絵本はもはや画集。彼の作品からは東洋と西洋の装飾を融合させた幻想的な世界を堪能できます。

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          おい、こんにちは!よろしくお願いいたします。 このnoteに書く内容は、100%趣味です。 具体的には、いわゆる文化史…ですかね。 我々の身近な物の名前の由来や、実は過去に有名な歴史事項と関連していた、社会にこんな影響を与えた…といったエピソードを探るのを趣味としています。 よく、「〇〇の文化史」というタイトルで、古今東西の〇〇に関するネタを集めている本を見かけますが、あのようなイメージに近いかと思います。 様々なジャンルの文化史を浅く雑多に渡り歩いているため、今の

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