好きな役者さんがなぜ好きかメモ:その1


自分の『好き』を分析するシリーズ第一弾。
己が落ちたな、と感じる幸せな瞬間というのは人生においてそう無いのではと信じているので、相も変らぬ汚いメモで残しておこうと思います。

諸注意は一つだけ。すべて、わたし、いとだまの主観と個人的価値観です。
わたしの両目で見て、わたしの両耳できいて、わたしの肌で感じて、わたしのシナプスを通ってわたしの脳で感じたことを、わたしの指でアウトプットしております。どうぞよしなに。

宮崎秋人さん

2018年1月に上演されていた、少年社中さんのピカレスク◆セブン。

私が宮崎秋人さんを初めて意識して観劇した作品だったのですが、とあるシーンが今でも目に焼き付いて離れません。

顔を歪めて、声を枯らして、顔から出るものを全て出すくらいの気迫---と比喩的に言いたいところなのですが、文字通り涎を垂らしながらの迫真の演技をされていました。

その後すぐチケットをとった、劇団鹿殺しさんプロデュースのおたまじゃくし。観劇当日、周期的に少し体調が優れず…。頭が重たいな…と感じながら椅子に座って開演を待っておりました。

ふっと照明が落ちて、その後、ステージの中央を照らした照明が宮崎さんの姿を見せてくれたとき、

本当に今でも信じられないのですが、それまでの体調不良がザァッと音を立てて身体からはじき出されていく感覚を覚えました。
全神経をお芝居に集中させてくれるような、そんな感じだったと思います。

容姿が特別好みなわけでもない(悪口じゃないです、素敵だと思っています)のになぜこんなにも…と思ったのですが

少し考えてみて、この表現が合っているのかはわからないけれど、きっと彼の演技に一種の性的興奮を覚えるのだろうなという結論に落ち着いています。理性では説明のできない、本能的に好ましいと感じる何かがあるのだろうと。

今後もゆるりとでも確実にチケットをとってお芝居を観させていただきたいなと思っています。
4月末にあるPHOTOGRAPH51を、今からとても楽しみにしています。


校條拳太朗さん

動きがとても好きな役者さんです。

初めて観たのは、ツキステのルナティックライブの配信映像。
そのときは友だちが楽しそうにハマっているのを見ていて、「どれどれどんなもんかな」と思って映像を見ました。

キャラクターも知らないし役者さんもほとんど存じ上げなかったので、
印象としては「こういう舞台かぁ」で終わりでした。

その後1か月くらい経って、何気なく「ツキステの別のも配信されていたから見てみようかな」と思って再生したのが初演。

ダンスを改めてみて、あれ、なんかすごく、すごく、すごく好みの動きをする人が、なんか、なんかいるぞと…

すぐ先にハマっていた友だちに連絡をして、あれよあれよという間に引きずり込まれました。(ツキステにハマったもの同士でLINEのグループができた)

ただその時は、実は最後の一押し的なものがなく。ダンスは確かにとても上手だしとても心に刺さったのですが、まだどういう役者さんか分かっていなくて一歩下がってみていたように思います。

ある日友だちが「こんな姿もあるよ」と見せてくれたのが、他のキャラクターの衣装を着てちょっとふざけているお姿でして…。
いい意味でくそ真面目な人なのかなと勝手な印象を持っていたので、「えっこういうことするの?!」とびっくりし、その後はもうあっという間に転げ落ちていきました。

お顔も勿論好きなのですが、やっぱり自分が強く惹かれるのはその体の動かし方です。ブレない軸、舞台終盤でも高く上がる脚、止めと引きの正確さと美しさ。わたしはダンス経験も何も無いので専門的な評価は無理ですし、そもそも批評できるような権利も無いので…

「どうしようもなく好きですその動き」

こういう頭の悪い表現でしか、書き記せません。
2018年の3月に念願叶って踊っているお姿を生で観られたのですが、他のすべてを捨てて(すみませんすみません)完全定点で見ていてしていて良かったなと思っています。

「他の役者さんなんて観ていてもしょうがない」という意味ではなくて、己が後悔しないために。自分の大好きなダンスを1秒でもたくさん観たかったから、失礼を承知で、ほかの素敵なものをたくさんたくさん逃してしまうことを承知で、視点向ける対象をを校條さん一人に絞り追いかけました。
自分の身体が1つしかないことに対する悔しさはありますが、後悔はひとつもありません。最初から最後まで私の大好きなお姿で、心から楽しかったです。

あとは、これも勝手な印象なのですが、『かっこいい』よりも『面白い』と言われたい方なのかな…?と円盤の特典など見て感じています。
バックステージ映像で身体能力を無駄遣いした謎のダンスを観ることができるのですが、それもとにかく好きで。演技も一生懸命さが伝わってきて、個人的に見ていてとても気持ちが良くて好ましいのです。

俗にいう『2.5次元』ではない舞台にも今後出演されるので、お姿拝見できること楽しみにしています。


あと数人書きたい人がいるのですが、今日はこの辺で。

読んでくださってありがとう、ではまた。