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天性の「タメ」~内山 壮真のセンス~

※本内容は、個人的な意見や推察が含まれております。あらかじめご了承ください。

2021年5月1日。その日は私が久々に訪れたの戸田球場でのこと。

大柄な選手たちの中に明らかに小柄なルーキー「内山 壮真」がそこにいた。

プロの選手にこういう言い方は失礼だが、大人と子供のような体格差だ。

しかし、その日の対西武戦で内山は、8回に同点ホームラン、9回にはサヨナラタイムリーの大活躍。小さな体に秘めたパワーとセンスに驚愕した。

そして、今年は開幕から一軍に帯同し、その力を少しづつ示し始めている。

◇◆◇◆◇◆

野球は「瞬間」のスポーツだといわれている。

・打者が打った「瞬間」の守備をする野手の動き
・投手がモーションに入った「瞬間」の盗塁する走者の動き
・投手が投げた「瞬間」の打ちにいく打者の動き

その瞬間の動き・判断が、ファインプレーやホームランを生み、結果や勝敗を左右している。それは練習や試合を経験し続けないと、得られないのだろう。

某テレビ局で企画されるプロ野球選手と芸能人とで行われる野球盤のゲームで、どんなに一流の選手でも、前に投じられた球との球速差が20kmも30kmもあれば空振りをしてしまう。

瞬時に判断して動作に入ることが、いかに難しいかが良くわかる。

しかし、内山の動きを見ていると練習や試合の経験だけでは得られない、技術を持っているような気がする。

2022年5月24日に放った彼のプロ入り初ホームランを見ても、天性のものを感じずにはいられない。

※横から

※正面から

それはほんのわずか一瞬だ。

彼はスイング中に、迫りくる球を呼び込むほんの一瞬の「タメ」を作り、アジャストしている。

皆さんわかるだろうか?

他の打席でもこの「タメ」をつくっているシーンが多く見られるので、皆さんも是非彼の打席に注目して欲しい。

内山壮真は今日で20歳を迎える。まだ20歳だ。

内山のこの天性の打撃に捕手としての経験が加われば、扇の要は安泰だ。

ヤクルトスワローズの未来は明るい。


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