『築く』
※本内容は、個人的な意見や推察が含まれております。あらかじめご了承ください。
2007年10月7日。ヤクルトスワローズの一人のレジェンドがユニホームを脱いだ。
通算成績“7141打数、2097安打、本塁打217本、打率.294”という成績で「球界の頭脳」と呼ばれた古田 敦也選手兼任監督その人だ。
引退試合でも多くのファンが背番号の「27」番のカードを掲げ、去りゆくレジェンドの最後の勇姿を見届けた。
2021年の日本シリーズMVPにも輝き、自他共に認めるスワローズの正捕手となった中村 悠平捕手が、今シーズンから古田氏が背負っていた「27」番を継承することとなった。
捕手はとてつもなく精神的にハードな仕事だと思う。
チームにいる何十人もの投手の球を受け、投手一人ひとりの長所と短所、その日の状態を理解し、相手打者を抑えるために常に考えリードしなければならない。
ハードなポジションに加え、中村は「27」番という重い数字も背負う。
彼が入団当時から望んできたとはいえ、プレッシャーは計り知れないものだろう。
でも、私は古田 敦也を『継ぐ』必要はないと思っている。
中村が新たな「27」番の『築く』。それでいいと思っている。
昨年チームを日本一に導いた男だ。中村 悠平の「27」番 と呼ばれる日が必ずくるはずだ。
そして、未来のスワローズの戦士となる子供達に中村の「27」番の後ろ姿を見せて欲しい。
ペナントレースが再開される6月17日のカープ戦は彼の誕生日だ。
明日も強気なリードでチームを勝利に導いてくれると信じている。
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