「僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む」TypeC ソラリネ。 2013-03-30

2013-03-30
先日観た、3人の演出家がそれぞれ別出演者で演出をする
作品、ソラリネ。#06 僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む

TypeBは急病で観れなかったのですが、TypeCを観てきました。

話の筋も知っている作品ですが、舞台大道具としては教室の壁がありドアがあり黒板があり…
なんというか王道で堅実なイメージがありました。

男子たちの会話もノリのよい演技をする方を集めているのでまさに男子学生のバカ騒ぎ…悪巧み仲間という印象を受けましたし、テープレコーダーの音声というのもそのままテープレコーダーから録音音源を再生という素直な演出です。
(TypeAではテープレコーダーの声の主がイメージとして実際に舞台にでてきていました)
演出という点では映像作品に近い演出、シーンの見せ方だったような気がします。
いくつか演出上増えたセリフもあったようで、人間関係や状況の印象を膨らませている部分もいくつか。

クラスメイトが卒業してからの15年の時間経過(お互い歳をとったな的な)の空気や、仲良しでつるんでいる信頼感、そしてそれがそれぞれの疑心暗鬼によってヒビが入っていくところなどは、メンバー一丸となった絆があるように思いました。

ただ、TypeAの方が良かったなあと思う点は千夏の存在。
はじめのうちにひょいと現れて「何者だ?」「まさかスピリチュアル的な…!」という流れになるほどの役。後半ではお兄ちゃんのために一途で突っ走る彼女。
つかみどころがなく、自分勝手に見えて周りを振り回していても、実はひとつの望みに向かってまっすぐなパワー。
このパワーと、つかもうと思ってもすり抜けてなお残る存在感は以前の印象が強すぎました
あの後では、千夏がただ可愛いだけのマスコットに見えてしまったのが残念…
これは好みの問題もあるかと思いますので、個人の意見ですが★

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