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Seminar Report [PNFとMat/Pattern]

前回、運動学習とPNFをレポートさせていただきました。
今回は3月17・18日、PNFの臨床的実践を学ぶセミナー「PNFとMat/Pattern」を開催しましたのでここに報告いたします。

講師が前回同様、IPNFAシニアインストラクターのカーステン氏
「運動学習~」の引き続き開催、前回のセミナーと内容・実技のつながりでよかったようで、カーステン氏としてもいい雰囲気の中、進行できたようで大変有意義な時間をなりました。

「Pattern」とは
 PNFの基本手順の一つにPatternがあります。Patternは筋連鎖・反応のつながりを治療的ツールとして手技に落とし込んだものです。例えば上肢を例に挙げると、16パターンあります。それらを患者様・クライアントの介入やリハビリに利用するためには、しっかりと練習する必要があります。
 手技ですので、Patternの習得には時間がかかります…IPNFAではベーシックコースにて基本的なPatternの多くを学ぶわけですが、10日間のコースの中では、自然に行えるようになるには、時間が足りません…しかしPatternは練習することで確実にうまくなります。
 例えば、練習環境やPNFに取り組む同僚・先輩が身近にあるかたはアドバンテージになります。デールワークスでも練習をしたい・PNFに興味のある方を対象に、関西・東海・四国・九州にいる代表と共に、今後練習会を開催していきますので、ご参加いただけると幸いです。

「Mat」とは
 PNFにおけるMatは大きく分けて
ー「Supine Progression/背臥位(あおむけ)からの動作」
ー「Prone Progressin/腹臥位(うつ伏せ)からの動作」
に分かれます。
上記のMat動作は正常運動発達をベースに分類されたPNF独自の考え方です。Mat動作の開始は臥位(横になった姿勢)から始まります。ここで赤ちゃんの発達を想像していただきたいのですが、臥位の状態から運動/動作を獲得していくためには、重力にあらがう必要があります。最終的には移動手段の獲得(Locomotion)につながるのですが、その姿勢・動作獲得の過程を体系的にまとめたのがPNFのMatになります。

「今回のセミナー」は
 PNFとPattern/Matをどうやって組み合わせて考えていくのか…そのベースとなる考え方が、PNFの哲学でもある「運動学習と運動制御の理論」です。その活用をPatternやMatと組み合わせながら、ケース(患者・疾患)に合わせて、「どのようにPNFとして治療戦略を組み立てていくのか」「組み立てた戦略の実践について、グループワークや実技を通じてまなぶ」形で開催されたのが今回のセミナーでした。

 今回、コロナ明けでの開催なので、参加者が集まるか危惧いたしましたが蓋を開けてみると、定員を超える方からの申込があり、オフライン開催の必要性を改めて実感いたしました。
 気になるカーステン氏のコースセミナーですが、2024年10月にIPNFA Level3(受付終了)、2026年3月にスペシャルセミナーとIPNFAアドバンスコースを開催予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

                            文責  大森
 


 


 



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