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Mリーグ2022-2023シーズンの戦犯はだれか

※選手敬称略とさせていただいております。悪しからず。
※記事内容としては、単純な数値計算を基にした寸評になっております。

今年のMリーグは渋谷ABEMASの優勝で幕を閉じた。ABEMASは序盤大きく勝ち越していたがレギュラーシーズン中に貯金をすべて吐き出し、そこからポストシーズンで再浮上しての優勝となった。

格闘倶楽部と風林火山がレギュラーシーズンで大きく勝ち越していたが、こちらはセミファイナルで大きく後退した結果、ファイナルステージ開始時にはほぼ横一線のスタートになってしまっていたため、リードを保つのがいかに難しいかがよくわかるシーズンだったともいえる。

そんな激動の2022-2023シーズンの『戦犯』を、昨年に引き続きあぶりだしていこうと思う。前回同様、レギュラーシーズンからセミファイナル、セミファイナルからファイナルへの移行の際にポイントが半分になるため、同義の比重を加えた上で個人のポイントを算出してみた。

※前回記事はこちら

※この記事における個人の成績
レギュラーシーズンのポイント+
セミファイナルのポイント×2 +
ファイナルのポイント×4

8位 セガサミーフェニックス レギュラーシーズンで敗退

誰が戦犯か、というより、東城が一人で気を吐いているものの、残りの3人で「4りお分」のマイナスを叩いて結果最下位となったフェニックス。リーグ開催初年度からBクラスと2位を往復している隔年チームのジンクスを今年も破れず、という結果になった。かつてのMリーグタイトルホルダーがそろって不調では流石に厳しかった。毎年3位のジンクスを破ったアベマズに続けるかが来年の焦点になる。なお魚谷は過去にMVPを取っており、レギュラーシーズンで最上位と最下位を両方経験した現状唯一の選手となった。


7位 赤坂ドリブンズ レギュラーシーズンで敗退

こちらも園田が一人奮闘した形になったドリブンズ。村上・丸山の2名が年明けまでトップが取れない状況が続き、ほぼ地上に出られないままシーズンを終えてしまった。実は史上初となる2年連続レギュラーシーズン敗退という屈辱に追い打ちをかけるようなメンバーの強制交代制度を経て、来年はどのようなチームになっているか、ちょっと楽しみでもある。


6位 KADOKAWAサクラナイツ セミファイナルで敗退

ここからセミファイナルの得点が倍加算される。連覇を目指したシーズンだったが、創設4年目で初のセミファイナル敗退となった。昨年のエースだった堀は大きく負け越し、渋川は黒沢の乱に巻き込まれレギュラーシーズンで箱下4万点、巻き返しを図る強く打った内川はセミファイナルで箱下5万点を記録するなど、散々な目にあった。それでも渋川はトータルでプラス域に戻ってこれたが唯一の救いか。


5位 U-NEXT Pirates セミファイナルで敗退

レギュラーシーズン、セミファイナル共に大きく負け越した小林が大戦犯となる非常に珍しいシーズンとなった。瑞原は昨シーズンから数えてセミファイナル5戦5ラスと苦手としているが、レギュラーシーズンの貯金が生きてこの数字。セミファイナルで活躍した仲林の実質1トップに近いチームだった。メンバー強制変更を経て臨んだシーズンだったが、これでまた来年のメンバ変更にリーチがかかったことになる。


4位 EX風林火山 ファイナル進出

ここからファイナルの成績が4倍加算される。レギュラーシーズンは大きく勝ち越し、セミファイナルも1位通過だったが、ファイナルでラスを引きまくり入賞ならず。なんとか強制交代は逃れた形となった。逆に言うと、最終的に全員マイナスで誰が悪いわけでもない。ファイナルで唯一トップをとった亜樹だが、セミファイナルでの負けが響いてチーム最下位となっている。


3位 TEAM RAIDEN/雷電 ファイナル進出

初のタイトル獲得(黒沢)、初のファイナル進出、初の賞金獲得となった雷電だったが、ファイナルでは萩原・黒沢が全く勝てずに3位となった。レギュラーシーズン2位の本田はポストシーズンでは影を潜め、逆に瀬戸熊がセミファイナルから調子を上げた結果、上下2枚の構図となっている。萩原の点数はファイナルステージの2ラスが大きな要因だが、やはり5年連続マイナス、4年連続3桁マイナスとなっているレギュラーシーズンの成績を向上させたいところ。


2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ファイナル進出

意外にも賞金獲得は初というKONAMIは、セミファイナルまで足を引っ張り続けた滝沢がファイナルで親の四暗刻をアガりトップ3回個人1位とV字復帰した。MVPを獲得した伊達はポストシーズンはやや後退してこの数字。高宮はセミファイナルで転んだがファイナルで立ち上がってチームに貢献した。戦犯をあえて挙げればファイナル2ラスの寿人になるが、それでもセミファイナルまでは頼りになる存在だったし、ファイナルでもトップはとっているので、そこまで粒立てるイメージでもない。チームのバランスは非常に良かったといえるが、今年のABEMASには届かなかった、悔しいシーズンでもあった。


1位 渋谷ABEMAS 優勝

ファイナルの個人成績2位、3位、4位を取るとこうなるのか・・・
例年レギュラーシーズン好調でポストシーズンが不調の多井は、セミファイナルこそトップラスでばらつきがあるもののファイナルは3トップと貫録を見せつけた、と思いきやショウ・マツはそれ以上ポイントを取っている計算になる。日向は得意のポストシーズンで活躍できなかったが、苦しかったレギュラーシーズン中盤を支えたので一端の役目はになったといえる。なお、多井のレギュラーシーズン4年連続200超えが途絶えたことになったが、白鳥も同時に3年連続3桁が途絶えている。一方で松本は今年で3年連続3桁となっており、今後どこまで伸ばせるか楽しみにしたい。


というわけで、前回の記事が意外と好評だったので第2弾を書いてみましたが、いかがだったでしょうか。優勝チームは翌年敗退するという、サクラナイツが破れなかったジンクスを、5年連続ファイナル進出しているアベマズは、果たして打ち破れるのか。来シーズンも楽しみですね。(おわり)


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