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自身の送別会で5,000円飛んでいった話

内容は題名の通りだが、ここで断っておきたいのは、「自身の送別会であるにも関わらずお金を払うことになったことに対して不満を持っている」ということでは決してないということである。その前提を踏まえ、読み進めていただけると幸いである。

5月19日の出来事。私の送別会に際して、上司の方に焼肉を食べに連れて行っていただくことになった。場所は自身が住んでいた社宅のすぐ近にあるのホルモン専門店である。この店は自身も以前から気になっていた店であり、いつかいこうと思っていたが結局行かずじまいだった場所である。どうやら連日予約で一杯の繁盛店であり、この度のディナーも上司が予約してくださっていた。灯台下暗しとはこのことである。

そんな人気店のお肉たちを思い存分に貪り、さあやって参りました緊張の瞬間お会計タイム。
上司が伝票を受け取った瞬間、駆け引きは始まるのだ。

ここで私の一手目。瞬時に財布をとりだす。いくら飲み会に参加しない吾輩でもこれくらいのマナーは弁えている。いくら送別会とはいえ、財布を出さずんば奢ってもらう気まんまんな態度丸出しとなり失礼というものである。

お会計は12,000円だった。だいぶはずんだなオイ。

ここで私が財布からお金を出す素振りをすると、80%の確率で以下のパターンとなると踏んでいた。

俺 財布出す
上司 「いや、大丈夫だよ。ここはだすから」
俺 「いいえそんな申し訳ないです!割り勘で行きましょう」
上司 「いいや、大丈夫。しまっときな」
俺 「いや、しかし...!」
上司 「その分後輩に奢ってあげてくれ」
俺 「上司さん...ご馳走様です!」(ここで渾身の180度bow)

しかしここでイレギュラーが発生する。私が財布を取り出した瞬間に上司が一言。

「3,000円ある?」

20%イベント発生。しかしここで焦ってはならない。自身が社員のときに散々なポンコツ振りを発揮しても暖かく受け止め、とてもよくしてくださった上司である。
下手な手を打つわけにはいかない。
ここで私が取るべき選択肢は以下の2つであった。

1.多めにだしてもらうことが申し訳ない。感謝の気持ちを上乗せし、4000円をだ
 す。
2.初手で割り勘を想定。6000円を出してから駆け引きを行う。

しかし何を思ったか、私はここでとんでもないミスを犯してしまう。

5000円を出したのだ。

詰んだと思った。気持ちを上乗せしたつもりだが、4000円パターンとは異なり、あと1000円札1枚で割り勘価格に到達するという絶妙な金額をだしてしまったのだ。
この1000円という価格がまたいやらしい。場合によっては、「少しくらいあなたが多くだすことは当然だろう」と考えていると捉えられかねない。(多分考えすぎ)

あ...!あと1000円あります!─────────
私の必死な打開策(?)も虚しく、自身が5000円、残りは上司にもっていただくことになった。

以上が今日経験した出来事だが、なんかこう、大人同士の駆け引きって大変だなという話です。

また是非ご飯ご一緒させていただきたいです!というメッセージで締めくくらせて頂きます笑。

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