フジロックフェスティバル2021

こんなに様々な感情が沸き起こったのは初めてでした。

1998年から通算20回目のフジロック。こんなに苗場に人がいないのは初めてでした。初回の苗場の時より人は少なかったです。

私が見たことを伝えていきたいと思います。

越後湯沢駅から会場まで

越後湯沢駅からバスで会場まで向かいます。事前登録のアプリでチェックされます。これが個人の特定ってことでしょうけど、最後まで必要性は感じませんでした。リストバンドなので、外して違う人に渡すことは可能ですが、アプリもインストールしてれば受け渡し可能?とか思います。なくても、紙に書けばいいので、リストバンドと連携してしまえば不正入場は防げそうです。子どもをどうするか?問題がありますね。

バス内は比較的空きがあるので安心です。これは時間帯によるみたいですね。満席だったという人もいましたので、タイミングがあるのでしょう。

宿はいつものところ。ただキャンセルが多かった。感染対策で新規は2人組だけにしたとおっしゃってましたが、半分以上は空いてました。駐車場も3日間空いている状況。土曜がほぼ満車でしたが・・・。「厳しいね~。でも、賑わいがないのが寂しいよ。」とご主人も話してました。

湯沢の町

湯沢の町は閑散としてます。路上でたむろして飲む人もいません。深夜はわかりませんが、2か所だけお酒が置いてましたが、そんなに人はいませんでした。私営の駐車場も空いてました。潰れてるお店や宿もありました。他にも、「赤字になるけど仕方ないよね~」と笑顔の方もいました。寂れるのは嫌なんだよ、となんとか開けてくれているようです。町の中でも反対する人もいたけど、おおむね好意的であると話してくれました。

会場入りと場内の様子

会場入りはアプリチェック→手指消毒兼体温チェック→荷物チェックして入場です。慣れてないので少し混雑。これも早めに動いていると密になることもなかったですね。ゲートを抜けると物販と飲食店と飲食スペース。物販は土曜に人が多いなって思ったくらいで、時間を見ていけば、ゆっくり買うことが出来ます。こんなこと今までありません。飲食スペースにはベンチがずらり。それぞれが反対を向いて食べるようになってます。そんなに混むことはない。メインのオアシスエリアはベンチもないですが、とにかく人が少ない。店も少ない。でも並ぶことはない。これは厳しいなって思います。もちろんお酒はどこにもありません。各種協賛会社のブースも少ないので、密になることも少ないと感じました。周辺の森の中では人が集まってます。これも例年に比べるとまだまだ余裕があります。でもここは怖くて近寄れませんね。

各ステージは、足元に印があり距離を取れるようになってます。これはよかった。イメージとしては、踊れます。ジャンプ出来ます。腕を拡げることが出来ます。思わず声が出てしまう人も少しはいますが、ほぼ拍手と手拍子。印に関係なく後から入ってくる人もいますが、周りの人が少しずつ動いて距離を取ります。ま、こういうことはいつも同じです。贅沢を言えば、もっと距離が欲しいですが、声を出さない条件だといい距離感かな?と思いました。

レッドマーキーの椅子問題は多少改善されていましたが、まだ椅子で寝ている人もいます。これはどうにかしてほしい。唯一の屋根のある場所なので、雨の時とか避難するのは分かりますが、邪魔です。

椅子はヘリノックスはほとんどいませんでした。禁止されてましたので。とはいえいました。何人か。ルールだからダメだろって思いますが、危険な形で持ち歩く人たちがいた結果なので、仕方ないです。

ステージ間の移動は順調。とにかく人がいない。混雑する場面もありますが、基本的に自分のペースで歩けます。写真のスポットやオブジェも少なめだったのが良かったかも。ほとんどの人が無言で歩いています。もちろんおしゃべりに夢中の人たちもいますが、どんどん追い抜きます。

あ。マスク。これは不織布限定にしてほしかった。ウレタンや布マスクを見かけますが、しっかり距離はとりました。来年に向けての課題かな。

プライオリティテントについて。毎回小さな場所ですが色々な問題があります。子どもが小さいころにお世話になったし、運営にはいろいろと注文をしてきました。今年は、場所が区切られていました。安心です。ただ、豪雨の時に受付するのが大変ですね。以前は、声を掛け合って場所を空けて入れてあげたりしましたが、そういう感じはありませんでした。ここは私たちのスペースなんで!みたいな雰囲気です。ワイワイする感じもコロナ禍では難しいですかね?車いすの方や障害をお持ちのかたもいましたので、どんどん拡充してほしいなって思います。もちろん、なんで入ってるの?って「いかにも」な方たちもいます。

今年は、マスク・椅子・カメラに対してのセキュリティが多かったです。言われなきゃわかんないのかよって毎年思ってましたが、もうこうやるしかないのでしょうね。この瞬間を心に刻まずカメラに撮って、次の会場へ。みたいな人はたくさんいます。これはコロナは関係ないです。カメラじゃこの瞬間は絶対に残せません。と個人的には思います。来年もセキュリティ増やしましょう。

ゴミ問題。今年は綺麗でした。ほとんど落ちていない。人が少ないからだと思いますけど、少なかったです。ゴミステーションはテントをはって雰囲気変わりました。大変感謝しております。ただ、威圧的なボランティアがいたり、ずっとしゃべってる人がいたりと、まぁこの辺もここ数年の課題ですね。

トイレ。やっと手洗い石鹸がおかれました。めっちゃいい匂いのやつです。消毒も各所に置かれていました。小まめに消毒することが出来ました。今まで持ち歩いていたのでここはすごくよかったです。

喫煙場所。確認できたのは2か所。ちょっとキャパ不足です。並んで待つと密が発生していました。こう少し広げるか、場所を増やしたほうがいいかもしれません。喫煙率は高いですからね。でも、ステージ付近で吸う人や歩きたばこはいません。いいことです。

初参加の人が多かったようです。軽装の人の多いこと。慣れていて軽装です!というよりも、なめてる感じです。案の定、豪雨にやられてました。ポンチョだけは耐えられませんよ。標高900メートルありますので、それなりにきついです。歩きやすいとはいえ、アップダウンも多いので、サンダルはきついと思います。慣れるとサンダルにタオルだけでも行けますけど。寒さはどうかと思ってましたが、案外平気。夜でも半袖で行けます。ここは個人差があるかな。

中年が多いイメージですが、若い人が増えましたね。今年はJPOPフェスですから、新しい方が来るのはいいことです。それでもおじさんやおばさんが多いです。というよりおじいちゃんやおばあちゃんを見かけることがありました。これは例年にないこと。人が減って見かけるようになったのか?今年は増えたのかわかりません。話をしたかったけど、コロナ禍なので我慢しました。着ぐるみや裸(男の人)も減りましたね。楽しみではありますけど。変な人も減りました。

配信について

無料でしたので多くの人が視聴できたようです。スイッチ一つで移動出来てうらやましいな。この体力で移動するのは無理!と諦めたこともあります。でも、あの場所で聴くから最高なんです。生はいいぞ~。観るのことよりも、体験すること、経験することを大事にしたいです。もちろん、泣く泣く諦めた人たちもいるでしょうし、文化を広めるためにも配信には賛成です。

総評?

ほとんどの人が意識して感染防止対策していました。ソロもしくは少人数での参加が多かったかな?それでも鼻マスクやずらしている人は見かけました。速攻離れますけど。集まって談笑する人達もいましたしね。ここでしか再会しない友人もいるでしょうから、仕方ないことですけど。馬鹿はどこにでもいます。馬鹿はどこにでもいます。大事なので2回言いました。

スマッシュはしっかりやりました。これ以上のことは出来ないんじゃないか?と感じました。ルール通りに実施した結果がどうなるかはこれからですけど、これでやれないなら、来年度も出来ないでしょう。音楽業界は終わります。

様々な批判に対して

音響、映像、ケータリング、衣装、ヘアメイク、送迎・・・。多くの人が関係します。感染対策を求めるなら、しっかりと補償をしてください。国がやるべきことをやらないで、フェス文化が攻撃されるのは納得できません。音楽に救われた人がたくさんいます。私もそうです。スポーツや音楽や舞台や映画などを文化として根付かせていかないといけません。これらのことは、人生に欠かせないものです。最低限度の生活に必要なものです。そういう認識が広まればいいと思います。多くの参加者やアーティスや主催者が、あの3日間にむけて、葛藤を抱いていました。今もあります。それでも生きていこうと思う時間でした。いつか、みんなが歌えるアンセムが再び生まれることをなにより楽しみにしています。

来年に向けて・・・。

各日1万人入れていない状態(土曜は1万超えてたかな?)で機能してました。これが2万人になると難しいですね。ゲートの動線も、トイレの場所や飲食スペースなども考えると、人があふれるだろうなって思います。スマッシュのチームはわかってると思いますので、改善してくるでしょう。バトンはクリエイティブマンに渡します。あとは頼んだ!!!!!

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