#獅子ドラ2024 老人陣営の狙いと指名選手を解説してみたよ(だけん担当範囲のみ)+雑感
⚠️注意⚠️
本noteは2024年度ドラフト対象選手を対象として開催された、仮想ドラフトで指名された選手の紹介noteです。
個人主催のモックドラフトや、アマチュア選手の評価・順位付けの公開に否定的な方はブラウザバックを推奨します。
☀️西武ライオンズの現状とドラフトでの狙い
https://note.com/dakenn3/n/n3f7323f2c829
(詳細な現状はこちらのnoteをご覧ください)
現在(6月)パリーグ最下位をひた走る西武ライオンズ。
チームの打撃成績はオリックスを引き離してぶっちぎりの最下位。投手力に関してもリーグ内6位の楽天と鎬を削る5位。
先発の貢献度はリーグ3位と善戦しているが、救援陣の貢献度が最下位と開幕前の懸念がこれでもかというほど具現化している。
松井稼頭央監督も5月中に休養を発表するなど、チームとしての大きな転換点、というより再出発点という意識でチームビルディングを行う必要性を感じる。
陣営内では、3年後のAクラス復帰・その後も優勝を狙えるチーム再編を当面の目標に据え、大きく2つの指針を立てた。
・肉体年齢が緩やかに降っていく、大卒社会人選手(24歳以上)の指名は優先度を下げる事。
・救援起用前提の選手は原則(支配下で)獲得しない事。
個人的な意見にはなるが、今井達也・平良海馬にMLB志向がある事なども踏まえ、3年後を目標にするのであれば先発投手の枚数は余裕を持っておきたいな。という考えもあった。
そうして、あとはこう、慣れでやっちゃえーという老人達特有の適当さを漂わせながら仮想ドラフト当日を迎えていくのであった。
●1位 中村優斗 投手 愛知工業大
愛知大学野球リーグに君臨する右の怪物。
左の怪物・金丸夢斗(関西大)を初回入札で外したものの、3球団競合を無事引き当て中村優斗選手を獲得。
176cm/82kgと決して投手として大きな身体では無いものの、最速159㌔を誇る右の怪腕。
侍ジャパンA代表(って野球でも言うのか?)に選出された事でアマウォッチャーでなくても投球を見た事があるプロ野球ファンも多いだろう。
地面に突き刺すような踏み出し足に、小さめのテイクバックという現代的なフォームから、Ave150を優に越える直球、非常に強度のある130キロ後半のスライダー、140キロ前半のスプリット、カーブやチェンジアップなど緩急も交えることの出来る本格派。
直球の質自体は平均的、やや垂れめに思えるが、動く前にミットにぶっ刺さっている感じなので特に問題は無いだろう。
横滑りのスライダー(カット?)と縦に大きく割れるスライダーの2種を使いこなしている節があり、スプリットやカーブもごく自然に放ってくるので、誰が呼んだか「めちゃめちゃ球が速い変化球投手」という形容がしっくり来る。
制球も安定しており、好きな球種でカウントが作れる。
事実として大学リーグ通算でのBB/9は2.05。
24春に至っては40 2/3回を投げて61奪三振5与四球。
BB/9が1.11・K/9は13.50・K/BB12.20というおよそ意味不明な成績を残している。
このとおり例年であれば超即戦力の先発右腕として競合1位候補最右翼なのだが、今年は前述の金丸夢斗に加え、同じく侍ジャパン選出の西川史礁(青山学院大)が非常に優秀なバッター。
この2人に人気が集中し、他にも宗山塁(明治大)らの初回入札候補がいることで、中村クラスの投手が単独〜2球団競合程と予想されている異常事態が発生している。(今回の仮想でも初回の入札がなかった)
能力的には例年の競合候補と比較しても最上位に位置する選手で、先発の実利を取りにいくのであれば数球団の競合必死の金丸よりも中村優斗を選択する球団も出てくるだろう。(公言とかして)
●2位 麦谷祐介 外野手 富士大学
三拍子揃った地方大のスピードスター。
昨年ドラフト1位の下村海翔(阪神)・常廣羽也斗(広島)の両名から全国大会で本塁打を放ち、打撃でも非凡な面を見せる。
リーグで通算29盗塁。4度の盗塁王を獲得しながら、打撃面でも通算で6本塁打。二塁打や三塁打も量産しており、通算のISOは.200を超える。
同大学OBの某どすこいの人が大学時代に11本打ちながら通算ISOが.167であることを考えると、麦谷の成績の良さには一定の信頼を置いても良いだろう。
守備では中堅手がメインで、50m5.8秒・遠投110mの身体能力を活かした守備の評価は高い。つべで「麦谷祐介 守備」とかで検索すると非常に良いスローイングを見る事が出来ておぬぬめ。
バッティングでは捻りの入れ方が上手く、捻転差を活かして鋭いスイングを生み出している点は好印象。
三振/(打数+四球)の簡易的なK%を取ってみても14%と寧ろ低いくらいだったので致命的なアプローチの欠陥を抱えているという可能性も小さいだろう。
前述した西川史礁、大学ジャパンに3年次から選出される渡部聖弥(大商大)の2名が、大学生外野手としてよく比較される。
2人に麦谷が明確に優っている点で言えばスピードだろう。麦谷を含め3名ともマルチツールが強みの選手だが、盗塁や足を使った二塁打・三塁打の創出という点で麦谷の成績はずば抜けている。実際走る姿を見てもモノが違うと言っていいだろう。
守備に関しても、プロで中堅手として起用出来るだけのスピード・送球能力はあると感じているので、両翼もあり得そうな2人とは差別化が可能だろうか。(当然彼らが出来ないとは言っていない)
打撃の完成度・スイングの質という点では西川・渡部に現状分があるように感じるが、ポテンシャルという点では負けず劣らずのものも感じる。
西川はともかく渡部とであれば、ーー例えばスピードのある選手や、明確に中堅手としての起用を期待している球団にとってはーー麦谷を高く評価するというところもあるのでは無いだろうか。
いずれにせよプロでも「これが武器だ!」という強みを持っている選手であることは違いないので、今後の活躍…今夏の全国大会は逃してしまったので出来れば大学代表とかで見て見たいなあと思っていたりする。
●3位 吹田志道 投手 弘前学院聖愛高
地方に眠る怪物の卵。
187㌢71㌔、すらりとした体格から伸びのある速球を投げるスリークォーター右腕。
春の青森県大会では19 1/3を投げ、24K4BB。
決勝では東北地区13連勝中の青森山田高校を相手に8K3BB被安打6で2失点完投勝利と、全国区の相手を圧倒するピッチングを披露した。
最速は140㌔前半と、今日では高校生といえど平気で150㌔を超えてくる現代野球では物足りないように映るかもしれない。
だが、吹田は
・この手の投手に珍しく制球面の数字が良い
・フォームのバランスの良さ
という点に注目したい。
長身投手というのは出力こそ大きいものの、遠心力を大きく受ける長い腕を制御するのにどうしても苦戦を強いられる傾向が強い中、吹田の成績を見ると
2年次は32 1/3を投げて与四球6(BB/9 1.67)
3年次は19 1/3を投げて与四球4(BB/9 1.86)
と制球面で非常に安定していることが見て取れる。
被安打・奪三振を見ても、2年3年合算で被安打率6.45、奪三振率9.07と優秀な数字が残っている。
こうなると、最高球速140そこそこの右腕がこの好成績を残している点にも注目してもらえるのではないだろうか。
フォームを見ても、長身痩躯を感じさせない柔らかい身体の使い方に、スムーズな体重移動、スパイクの裏が空に向くほど跳ね上げた足、なのに崩れることのないフィニッシュの姿勢のバランス。と非常に美しいものを持っている。
今は140㌔でも、プロでトレーニングをして出力を上げていった先でどういう姿になっているのかと、もはや何処まで伸びるか分からないのも魅力的。
直球は垂れの少ない系統で、「球速より速く感じる」タイプ。映像が乏しく変化球等の質が確認出来ていないのが少し残念ではあるが、そういったところも色々未知数で面白い。
今回の仮想では、高校生投手では最速154キロ右腕の小船翼(知徳)に次ぐ2番目の指名順となったが、陣営内でも
「今朝丸(報徳高校・ドラフト1位候補)出てないのに吹田行って怒られない?」
「西武絶対野手欲しいのに1位と3位で投手行って大丈夫?」
という声が(主に担当から)寄せられたが、「いいじゃん!3位で!」とサポーター2名がゴリ押す形で指名へと繋がった。
ただ期待値的には個人的に3位という好順位を使っても納得出来るクラスの選手で、跳ねた時のリターンと、そこに到達するまでのハードルも制球難の選手よりは低いだろうという認識でいる。
青森県予選は今年はかなりレベルも高く、全国で見られる可能性もかなり難しいと思うが、それらを跳ね除けて出てきた際には3位なんかじゃ取れないよ〜という所まで行ってほしい。個人的大注目の投手の1人です。
●4位 木村翔平 内野手 GXAスカイホークス
一刀流の翔平。
187㌢97㌔の17歳。
繰り返すが、今年高校卒業の17歳である。
GXAスカイホークスは野球のクラブチームで、枠としては社会人チームに近い。桐生第一高校を退学後、籍は日本航空の通信制に置きながら、クラブチームで野球を続けているという異色の経歴の持ち主だ。
プレー映像は無く、参考となる映像は野球YouTuberトクサンTVに限られるが
正直びっくりするくらいの肉体強度とフォームである。
動画でも「ヤバいっすね」「エグいっすね」と連呼されていたが、木製バットでここまで振れて飛ばせる高校生はドラフト上位候補といえど片手で数えられるくらいしか居ないのではないか。(というか大学生でもそんなにいるのか?)
守備位置は三塁・遊撃挑戦中という事だが、とりあえずバッティングのワンツールだけ切り取っても大変魅力的。
クラブチーム在籍なので、オープン戦として他のクラブチームや大学チーム等と試合を行なっているそうで、今年に入って既に木製バットで7本塁打を記録しているらしい。独立リーグとの練習試合で右中間に叩き込んだこともあるとか。
吹田も未知数だが、木村の未知数具合は桁が違い、陣営内でも喧々諤々の議論が行われたが、最終的にはサポーター2名の「4位でいこう!」の力強い一言に担当が折れる形になった。
実際のドラフトでも、4位くらいからツールは少ないものの尖った武器を持った高校生はチラホラ指名があり、全く現実味がない話だと一笑に付すのはもう少し待って欲しい。
既にNPB1球団は視察に来ており、複数球団が連絡を入れている状況らしく、秋頃には笑えない話になっていてもおかしくはない。
●5位 金渕光希 投手 八戸工大一
U18代表合宿にも呼ばれたポテンシャルの高い左腕。
183㌢83㌔の均整取れた身体と、しなやかなフォームが売り。
最速は144㌔との事だが、148㌔も出したとか出してないとか。
直球・スライダー・チェンジアップと左腕らしい球種構成で、奪三振能力が高く2年次から三振を量産している。
フォームを見ても長身をしなやかに使っており、今後の伸び代にも期待が持てる。
2年次は少し投げ終わりにバランスを崩す様子も見られたが、最新の映像を見る限りでは落ち着いているようだ。
5位では大学生や社会人の即戦力タイプの投手を行くかどうか陣営内で相談してみたのだが、カテゴリーに拘らずいい投手を取ればいいんじゃない?という方針で決まったため、奪三振能力と伸び代のあるフォームをしている金渕選手を推薦した。
門別(阪神)にタイプの近い選手じゃないかなーと思っているが、門別が2位指名だったことを考えれば大型の左腕はかなり需要がありそうなので、今夏の仕上がり次第では評価がもっと増していくかも。
吹田と同じ青森県の高校なので、どちらかは甲子園で見てたらな。などと思っている。
●ここから先は寝てしまいました
6位指名を待つ前後で見事に寝落ちしてしまい、ここから先の指名には関われなかったのですが、僕が起きていた範囲の指名はこんな感じです。
僕に決裁権はないので、どうする?と担当に聞かれながら、ここいく?とか行こう!とか言って担当をサポートしていたような暴走していたようないました。
3位・4位辺りでやや知名度の低い選手を指名しました。
例えば吹田はもう少し遅く指名する予定もあったのですが、仮想直前に青森山田高相手に完投勝利を収めるなどして「確かに3位で行ってもアリかも?」と納得出来るだけのパフォーマンスを見せてくれた事で、この順位でいけたという背景もあり。
僕はあくまで、“遊び”の中で色々考えを投げて、それを周囲があーでもない、こーでもない。とフィードバック出来るのも、多人数でやるモックドラフトの楽しみの一つであると認識しています。
これも先人達の尽力のおかげでアマチュアモックドラフトの規模が広がり、今や十分なプレイヤーを獲得出来たお陰でもありますが、
今やコンテンツとして“勢力”化されるまでになり、外界との接触機会も増えてきた結果、お互いにとって緊張をきたすようなところにまで来ているのかなと感じている次第です。
僕も実際にフォロワーの方の意見を聞きつつ、これを機に界隈全体で”閉じる“方向に向かうのも良いのかな、と思いました。興味のある人は自分で見に来て、空気に合えばプレイヤーとして参加してくれるだろうし。
実際に名前を出される関係者の方も、好き勝手に言われるのを見るのは嫌だ。というのは当然の話なので。
「見逃して貰っている」という立場に甘えずに、即アクセス出来る環境ではなく、自主的に見ようとしなければ見れないように境界を作る。という事の必要性は、一プレイヤーとしてちょっとづつ訴えていかないといけないな。と思いました。
まー境界作ったら作ったでイキリオタクが中で言いたい放題して怒られそうな未来も見えますが。。。
撲滅戦争に発展するより(まず確実に撲滅させられる側なので)共存共栄になっていったらいいな。と思っています。
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