西武ライオンズのドラフト補強ポイント紹介をやる獅かない #獅子ドラ2024
にょっす✋だけんさんです。
普段は横浜ファンとしてTwitterの場末で呟いている身ですが、去年から西武ライオンズさんもちょこちょこっと見出してたりします。
今年はもう少し本格的に見てみようかなという自分への発破の意も兼ね、西武ライオンズのドラフト補強ポイントの紹介(+自分の雑感付)をさせていただければなと思います。
まだ開幕もしてねーじゃんというツッコミは無しで。
ちなみに5月18日(土)開催の「 #獅子ドラ2024 」でもとある陣営にお邪魔させていただいてたり
そんなこんなでライオンズファンの方、どうぞお手柔らかに。
野球ファンの皆さんも是非見ていってください(╹◡╹)
今回の結論
・最も緊急性が高いのは外野手(特に左翼手・右翼手)で、身体能力の高い即戦力候補を中心に狙いたい。
・二遊間のレギュラーは安定しているが、将来を見据えてスケールの大きな選手を獲得したい。
・捕手は高校・大学・社会人といったカテゴリーに捉われずに将来性の高い選手が居れば獲得したい。
・先発投手候補は可能であれば獲得したい。一方で救援候補は手遅れになる前に余裕を持った補強をしたい。
(🦑かいせつ)
先発
昨年のリーグ内での傑出度は4位。個人で莫大な利得を稼いだ山本由伸・佐々木朗希を擁するオリックスとロッテは置いておいて、先発全体で見ると概ね中の中ほどの先発陣は用意出来ている。
特に平良海馬選手の先発転向が奏功し、良質な出来で150inn投げたのが大きい。平良・高橋・隅田・今井の4本柱が昨年同様安定してローテを回れば、先発投手に関して他球団に大きく見劣りする心配は薄いだろう。
2年目ながら奪三振能力に優れスケールの非常に大きい羽田・2023年ドラフトで強豪の末引き当てた武内の2人を筆頭に、先発転向の青山・2023年ドラフト2位の上田と将来的に楽しみな若手も在籍し、今後の経年劣化や主力の退団といったイレギュラーに対応出来るだけの余力は残している。
無論、先発投手の数がいて困る事はほぼ無いので、補強ポイントから外されるという事は無い。今年のドラフト市場を見ても大学生を中心に優秀な投手が多く、最優先では無いとしても、旨味があると判断したら獲得して良いだろう。(全球団に言える)
救援
昨年のリーグ内での傑出度はソフトバンク・ロッテ・オリックスに大きく差を付けられての4位。
平良の先発転向、鉄火場を支え続けた守護神・増田のスタッツ悪化、一昨年新人王の水上由伸の不振・コンディション不良など複数の要因が絡んだ事が大きい。
そんな中、オフになんか色々ありつつ甲斐野央選手を人的補償で獲得し守護神候補に回答を用意した。その他にも昨年20inn程に留まりながらも好スタッツを記録した田村。豆田・佐藤隼らの若いリリーバー・新外国人選手などに機会を与えながら数字の改善が図れるか。
一方で救援投手は外国人・トレードといった外部補強に加え、下位・育成指名からの戦力化もあり、補強手段はドラフトだけに限らない。先発補強より優先度を高くする必要性は薄いが、得点力が低いチームや、ポストシーズンにおける勝敗への関与は無視出来ない。あまりにスタッツの悪化や選手の離脱などに歯止めが掛からないようであれば、現場からはドラフト上位を使ったリリーバーの指名や先発候補の配置転換といった強硬策の提案を出す事にも一定の正当性が出てくる。(のでその前に食い止めたい)
捕手
昨年の傑出度はリーグ4位だが、突き抜けた利得を出したオリックス、太田光が奮闘した楽天以外はドングリの背比べで、実質下位4球団は横並びという感じ。
とはいえ2年目の古賀悠斗選手が280打席ほど1軍で機会を積めたのは好材料と言える。盗塁阻止率は4割超だがフレーミング能力が低く、守備面の課題はあるもののまだまだ成長途上の選手。1年目の2軍打撃成績も良好ときているので、将来のレギュラーとしての期待も高そうだ。
一方で古賀とレギュラーを競える選手の存在が希薄なのは気になる。炭谷が今季から復帰するが36歳のベテランにレギュラーを期待するのは酷だ。2年目の古市が2軍で好成績を残している点には注目したいが、1軍でどこまで通用するかなど未知数な部分は多い。
捕手は守備負担の大きさや打撃との両立など、大卒の選手でも1〜2年目では中々”即戦力“と呼べる選手が出てこない。言語の問題から外国人補強などもシビアだし、それ故にトレードでも1軍級の捕手は中々放出されない為、外部補強は困難だ。
カテゴリーや年齢に拘らず、将来性の高そうな捕手がドラフトで獲得出来そうであれば検討する必要はあるだろう。
一塁手
昨年の傑出度はリーグ2位ながら、日本代表かつなんか色々あった山川・昨年レギュラーでそれなりの貢献度を残したマキノンが退団。完全白紙状態でのスタートとなり今年の様相が全く読めない。
とりあえずは今年4年目になる渡部、新外国人のヘスス・アギレラ辺りを候補に据えるしか無いだろうと思う。今後は基本的には渡部の覚醒を期待しつつ、外国人選手を継続的に獲得する、所謂外国人ガチャを決めていく必要性はある。
昨年のドラフト6位の村田のような下位指名から大学生・社会人のスラッガーを獲得するという路線も無しではない。昨年アメリカの大学に進学を決めた佐々木麟太郎選手のような圧倒的なスラッガーであれば、上位指名を狙うという選択肢もあるので、そこに関しては市場次第というところだ。
二塁手
昨年の傑出度はリーグ1位。攻守に欠かせない存在である外崎修汰選手の活躍が光った。来季31歳と脂が乗った年齢になっていくが、守備面などでやや衰えを見せながらも向こう数年はレギュラーとして安定的な成績を期待したい。
昨年ルーキーの児玉が遊撃手として及第点の活躍をしたが、二塁手のバックアップとしてみても良いだろうと思う。その他にも昨年トレードで獲得した高松、2軍で好成績を残している山野辺、来季3年目になる若手の滝澤と、バックアップ要員はそれなりにいる。一方で、次世代のレギュラークラスを狙える選手がいるか、と言われると懐疑的だ。(これは遊撃手にもいえる)
外崎がいる以上、直近の優先度が高いとは言えないまでも、数年後を見た時にスケールのある若い選手は必要なので、補強ポイントとしては相対的に高くなるだろう。
牧秀悟のような打撃型の二塁手という選択肢もあり、広い視点を持って候補を吟味する必要がある。
三塁手
昨年の傑出度はリーグ1位。過去になんか色々あった佐藤龍世選手が攻守に渡って高い安定感を誇った。来年27歳とまだまだバリバリ出来る年齢だ。
2軍では来年4年目の山村が三振率を下げながら長打力を上げてきていて、二塁・遊撃・三塁守備と内野の複数ポジションを任されており、将来的には次世代の三塁手として名乗りを上げてくる可能性が高い。
現在での西武の野手陣の中では最も健全なポジションと言っても差し支えないのではないだろうか。
あくまでも現状であって、佐藤・山村次第ではテコ入れの指名などにも手を出す必要も出てくるだろうが、ひとまず今の段階では補強の優先度を下げても問題ないだろう。
遊撃手
昨年の傑出度はリーグ3位。ロッテ以外は遊撃手のクオリティに苦しんだパリーグだったが、WBCでの手の負傷・来季31歳と年齢的には緩やかな衰えが始まりつつある源田壮亮選手が、例年ほど暴力的な成績を残せなかった事は西部にとって大きな向かい風に。
来年以降源田がV字回復を見せるとも限らないし、児玉が想定以上の頑張りでバックアップをこなしてくれた。ただ二塁手同様、次世代のレギュラーに不安を残す陣容とは言える。
遊撃手は今年のドラフト市場には大学生の超大物を筆頭に、高校生にもスケールが大きい選手が複数人いる。「本命」と言えそうだし実質そうではあるが、特に高校生でいえば将来的にも“遊撃手”として、あるいは二塁手として1軍での起用に耐えうるかは検討の必要がある。
左翼手
昨年の傑出度はリーグ6位。5位オリックスに大きく離されての6位なので要改善ポイントと言える。
昨年は鈴木将平が最も左翼手として打席・守備機会を得た。守備利得はそれなりに稼いだものの打撃面で大きく他球団と差がつき、昨年入団したペイトンも結果を残せずといった苦しい様相となった。
蛭間・長谷川といった右翼手・中堅手の期待の若手を左翼で起用するといった手段は無くもないが、(後述するが)その中堅手・右翼手も大きく利得を損なっており、左翼手に限らず全体的に外野手のレギュラークラスの選手が薄いのは大きな懸念といえよう。
今季入団した新外国人のコルデロに大きく期待が掛かるが、MLBでも三振が多かったため、多少球速帯が下がるNPBでも上手く適応出来無ければ今年もやや厳しくなる。
即効性のある対策を取るのであれば社会人野球の選手を獲得するのが道理だが、支配下クラスの社会人外野手は年に2〜3人(年によっては0人)と市場規模が小さい。今年は大学生の外野手でドラフト上位候補が数名おり、こちらを狙うのも手だ。一方で2022年に蛭間・古川と1位2位で外野手を獲った事もあり、先発投手や大型内野手の獲得機会と引き換えにするかどうかは少し悩ましい。
中堅手
昨年の傑出度はリーグ6位。こちらも5位のソフトバンクに大きく離されての6位だ。
昨年最も中堅手として打席に立ったのは高卒3年目の長谷川信哉。1軍成績としては物足りないものに映っただろうが、2軍での傑出度は12球団全体で見ても同率4位とトップクラスの成績を残している。打撃面では直球への対応が抜群に良く、1軍レベルの変化球に対応出来るようになればレギュラークラスの成績にステップアップする事も十分期待出来る。長谷川に大きな故障などが無ければ今季以降の中堅手1番手は彼だと思って問題無いだろう。
バックアップ兼競争相手としては西川愛也・岸・蛭間など。西川は守備では最も安定しており、昨年2軍では非常に高い傑出度を残した。長谷川が打撃面で苦しむような事があれば高い守備能力を活かして西川にもチャンスが回ってくる可能性も高い。
将来性の高い若手の選手が鎬を削るポジションとなっており、現有戦力に任せるか新戦力を期待するかは市場次第か。前述の通り、外野全体でレギュラークラスの選手層が薄いことを踏まえると「中堅手」である事に拘らず(中堅手が出来るに越した事はないが)、スケールの大きさや打撃能力の高さなどを優先しても良いのかもしれない。
右翼手
昨年の傑出度はリーグ5位だが、リーグ6位のロッテと大きな差は無く、4球団とは大きく差をつけられている。
やはり外野全ポジションで大きく利得を損なってしまったことが下位に沈んだ大きな要因であると言えそうだ。
昨年最も打撃と守備の機会が多かったのは愛斗だが、現役ドラフトでロッテへ移籍。愛斗と分け合う形で同程度の打撃・守備機会を得た2022年ドラフト1位の蛭間拓哉が、来季の右翼手1番手になる事は(消去法的に)明らかなように思える。
1軍では目立った成績を残せなかったものの、2軍ではルーキーイヤーながら優秀なBB/K(選球・対応能力)・ISO(長打力)を見せ、ドラフト1位の格に相応しい順調なスタートを切れている。蛭間は長谷川とは対照的に変化球への対応力が高く、直球を弾き返す確率が高まれば1軍での成績も残りそうだ。
一方でバックアップを出来る選手が限られるのが難点。守備面でそれなりの利得を残していた愛斗が移籍した事で、右翼に大穴を空けずに守れる選手が限られる陣容になってしまった。いちおう高木・岸辺りが候補になりそうだが、いずれにせよ蛭間にかかる負担は大きくなりそうだ。
こうした状況を踏まえれば、仮に大学生・社会人選手の外野手を指名するのであれば、中堅手はともかく、右翼手を守れる程度の守備能力は欲しい。
右翼手の守備時の走行距離は中堅手と比較しても同程度で、2塁からのタッチアップやランナー1塁からの三進を抑制するのであれば、高い身体能力は必要不可欠だ。
ドラフトでも多少守備が粗くとも身体能力が高いような選手を獲得候補として挙げておくのが良いのでは無いだろうか。
おわりに
という事で、西武ライオンズの補強ポイントについての解説と考察でした。いかがでしたでしょうか。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ここまで読み切った奇特な読者の方は是非スキやSNSでのRT・紹介など頂ければ大変ありがたいです。
反応などは可能な限り目を通しますので、お聞きしたい事などあればお気軽に聞いてみてください(╹◡╹)
まだまだ西武は勉強中の身ですが、今年はもっと楽しめれば良いなーなどと思っている次第です。
ではまた。
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