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人にやさしく、マスコットにもやさしく

少し前にこんなネタを書きました。

問題
マスコットに暴力をふるってはいけない。
〇か×か?

答え
×
マスコット以外にも暴力をふるってはいけないから

これはいわゆる、運転免許試験のいじわる問題をなぞったものなのですが、不意にこのことを思い出すトピックが入ってきたのです。


秋田のブラウゴンがパブリックビューイングで乱暴されて負傷。

普段の彼のつぶやきをご存知の方ならお判りでしょうが、語尾の「ゴン」の後ろに絵文字も「!」も一切つけていないのは異常事態です。ガチギレです。

ブラウゴンはかなり「ダメなものはダメとハッキリ言う」タイプのマスコットであり、スタジアムでも来場者に注意を行う姿がこれまでも見られてきました。
その彼だからこそ、自らにふりかかってきた暴力にこういう形ではっきりと警告と拒否の姿勢を示したのでしょう。もしかすると継続的に被害に遭っていたのかも?とも伺わせます。

ちょっとひねりながらも意志が明確に伝わるこの投稿は、独立独歩のタフネスマスコット・ブラウゴンここにありという感じで、その姿勢を全面的に支持するとともに、この発信で色々な状況が好転することを祈りたいと思います。
(アテンドをつけないワンオペマスコットとしての能力も高く評価されている彼なので、今後はこの件で制約がつくのかもしれないと考えるととても残念なことですが…)

◆◆◆

さて、この投稿は大きな波紋を呼び、マスコットファンから「マスコットがいかに暴力に弱く、恐怖に晒されやすい存在か」という訴えが次々と投げかけられています。
実際その通りで、マスコットは基本的に視野がかなり制限され、またそれ以外の感覚も相当限定されていることはよく知られています。
(管理人は最近色々あってほんの一瞬その感覚を体験しましたが、想像以上に聴覚が削がれることに驚きました。自分に向けての呼びかけが自分へのものだと全然認識できなかったりするのです)

要するに背後から尻尾を引っ張るなどもってのほかであり、マスコットには正面から優しくコミュニケーションを取らなければならないのです。
これは別にマスコットの世界を覗いたことがない人でも、想像力を持って認識しておいてほしいポイントですね。
もちろん、昔よりはだいぶそういった共通認識ができてきているとは思いますが…。

◆◆◆

しかし、そもそもの話なんですが、
相手がマスコットじゃなくて人間だったとしても、背後から急に乱暴に引っ張ったりしませんよね?
まさに最初に書いた「マスコットにも、マスコット以外にも暴力をふるってはいけない」という一番基本的な部分の話。

マスコットは特に繊細な生き物だから…という想像力を、世の中の全員が持つのは難しいかもしれませんが、
本人の無防備なところから、突然暴力をふるってはいけない
という、人としての社会生活における最低限のマナーだけは覚えてもらってからマスコットと触れ合っていってほしいものですね。

もしかしたらマスコットを「人に準ずるもの」ではなく「無抵抗なぬいぐるみ」として捉えている人間もいるのかもしれませんが、そういう人がいたら瞬時に周囲の全員がその行為を食い止め、とがめられるような意識を共有していきたいものです。
親にマナーを教えられていないお子さんにもしっかり注意し正してあげられるような場を、みんなで作り上げていきたいですね。

スタッフや場所の制約などがあって、どうしても性善説を前提にしてやっていかなければならないキャラクターの現場ですが、どうにか素敵な交流の場を維持していきたいものです。
人にやさしく、マスコットにもやさしくありましょう。(僕も気を付けます)

◆◆◆
【追記】
この件でブラウブリッツ秋田のブラウゴンが気になった人は、ぜひ会いに行ってあげてください。
超ハードワークスタイルの全力おもてなしマスコットです。

↓この動画にブラウゴンの魅力が詰まっている…


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