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マスコットに会いに行ったら、ちゃんと「マスコットに会いにここに来ました」と伝えたい



会いに来たよと大声で言おう


今季からBリーグB2に昇格し、一層の飛躍が期待されているベルテックス静岡
その人気マスコットであるベルティは、モフモフな振る舞いとアクティブな活動の数々で幅広い人気を集めています。


そんなベルティですが、彼のTwitterアカウントでは、とても考えさせられるツイートを数々発信することでも知られています。

※B2昇格を前にした大一番を前に、今一度応援スタイルの多様性への理解を呼び掛ける。なかなかできないことです。

※SNSスポーツ写真界隈に蔓延する無断転載・使用問題に対するコメント。後半部分の「撮る人が撮られる人との関係を積み上げて撮れた写真」という表現があまりに的確で驚きました。

※新シーズンを迎え各クラブ、各ブースターが大盛り上がりになっているタイミングで投稿されたツイート。常に色んな状況の人のことを想像して動いているマスコットだというのがよくわかります。


そして今回、こんなツイートが…

「もしベルティきっかけで会場に来てくれたひとがいらっしゃいましたら、ベルティに会って見たくてと声をかけてもらえると」

これはすごく大事なことだと思いました。

マスコット目当てでわざわざ試合を見に来たり遠征したりすることがあれば、それをできるだけちゃんと相手(マスコット、クラブ)に伝えたほうがいい。そのために来たのだと。

個人的な経験で言うと、一部の大人気マスコットなどを除いて、多くのマスコットとスポーツクラブは「マスコット(自分)のためにわざわざ新幹線や飛行機に乗って来る物好きなんておらんやろ」と思っています。

僕はその物好きな人間なのですが、実際にマスコットやアテンドさんに「京都から会いに来ました!」と伝えると、「何それ、そんなことある?」みたいな戸惑いの反応をされることもしばしばあります(もちろんその後でちゃんと大喜びしてくれますが)

マスコット周辺ですらそうなのだから、いわゆるクラブの中枢の人は、そんな層が存在することを認識すらしてないかもしれません(いや確かに、認識しないといけないほどの大人数の層ではないですけど…)

だからできるだけ言っておいたほうがいい。
大きな声で伝えたほうがいい。

あなたのところのマスコットは、それまでチームや競技に興味があまりなかった人に、わざわざ休日を費やして、交通費とチケット代とグッズ代を払わせるだけの価値があるよと。
すごいマスコットなんだよと。

伝え方は様々あります。
会いに行ったことをSNSで繰り返し発信したり、形に残る手紙をマスコットに渡したり、クラブの来場者アンケートにその旨を記したり…。

それが時間をかけて積み重なり、クラブ内でのマスコットの待遇改善、そして活動量の増加につながるかもしれないから…。


会いに行けなくても、いつか会える日のために

さて最近のベルティは、アルバルク東京の超人気マスコット・ルークとのコラボ動画を投稿して話題をさらいましたね。

この動画をできるだけ拡散してほしいとベルティは呼びかけます。

もちろんせっかく実現したコラボなのですから、反響という結果につなげたいというのはもちろんですが、拡散を希望する理由がもう一つ。
マスコットコラボの反響が大きければ、クラブ内や他のクラブにその価値が伝わり、今後のさらなるコラボ、遠足(遠征)の実現につながるというわけです。

このへんの、なかなか伝えづらい部分の話題を、分かりやすく楽しく伝える力はベルティの凄みですよね…。

というわけで、なかなか好きなマスコットに会いに行けないけど、いつか近くに来たら会いたい!と思う場合でも、ツイートや動画の拡散などを地道に行っていくことで、まわりまわって会える日が来るかも…?ということですね。

2019年、ベルティのデビュー直後の金沢遠征の様子。
(管理人は0泊2日の夜行バス弾丸ツアーで会いに行きました)

プロスポーツの現場でマスコットは欠かせない存在になりつつあるものの、「添え物」「周辺のお楽しみ要素」であることは変わりません。
それゆえにマスコットが生み出す価値というものが可視化されづらいのは確かです(グッズの売り上げくらいでしょうか)。
だからこそ、マスコットが好きだ、あなたが好きだ!ということをしっかり見える形で伝えることが必要なのでしょうね。

大切なことを改めて教えてくれたベルティに感謝です。応援しています!


2023.7.15追記
この記事をアップした日に、ベルティ本人が記事への感想と言いますか補足ツイートをしてくれたので、紹介させていただきます。


形にした応援の言葉は力になり、宝物になる。
それは選手もマスコットも同じことなんですよね。

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