「心と魂」
心は意識の方面だ。志向性という言葉でよく表せられる。心は常に何かについての心だ。
魂は無意識の方面だ。心のように何かについてと、魂は限定的ではない。魂はこの世界に浸透している。
その魂を限定し形を与えるのが心だ。魂が闇だとするならば、心はそれに光を与える。闇に光を与えるのが限定的であるがゆえに、心は世界の全体を捉えきれない。
魂はクオリアのことである。クオリアは脳にはない。石のあの感じ。リンゴのあの感じ。ライオンのあの感じ。友達のあの感じ。
石のあの感じは石を意識していなくとも、石はあの感じを持っている。クオリアはただの感じというのは語弊がある。機能も形も、例えばあの石はどれくらい固くて、と言ったものまで感じである。物理的なものも感じの範疇を出ない。
心があの石の感じに形を与える。具体化する。まだ心が石の感じに形を与えない時、石は感じを持っているだけである。その感じは眠っている。
眠っている時にも、私たちの身体はあるように、石は眠っているがその存在はある。
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