「囲碁を学ぶ子供を持つ親目線」での囲碁の可能性
いつか何かの媒体で書いてみたいと思っていたのですが、Noteを始めたので書いてみたいことの1つを言語化してみます。
この1年半、囲碁を学ぶ息子と、親として向き合ってきて感じる囲碁の可能性です。
自分は高校生の時にヒカルの碁きっかけで囲碁を知りました。その時に将棋を勉強するか、囲碁にするかはちょっと悩んだ記憶があります。囲碁を選んだ理由が「盤が広くて奥が深そう」というなんともざっくりした理由ですが、この「どこを打っても良い」という自由度がなんか好きなんですよね。
さて、息子は小学二年生の夏に囲碁を始め、今三年生が終わろうとしています。ここまで親として感じたのは、知育における囲碁の可能性です。
うちの息子は運動が得意ではないです。私は球技が何でも大好きなので、息子とはサッカーや野球やバスケやらで、公園で色々遊んでみましたが、息子は父親の私と遊ぶ範囲では楽しんではいますが、全く得意ではなかったんですね^^;(笑)。
で、これも親になって息子を試しにサッカー教室とかに行かせて初めて気づいたんですが、運動系の習い事は、得意じゃない子が行くのはかな~~りハードルが高いです。
基本、強い子、得意な子を中心にヒエラルキーが出来ていきます。運動が苦手な子が楽しめるようにはできていません。それでもやりたい!というよほど好きな子じゃないと続けるのは苦痛でしょう。
つまり・・・塾はともかく、勉強以外にも色々やらせてみたい、でも運動系は苦手、という子供がいる家庭にとって、習い事の幅は一気に狭くなります。
また、大人になると世の中は競争社会でできていることに気づきます。受験もそうっちゃあそうなのですが、スポーツが良いのは、顔と名前がわかる仲間やライバルと、勝ち負けがはっきりする勝負事で真剣に競争するということ。勉強以外では中々できない、こういうバイネームの相手がいる競争の中で楽しみながら成功・失敗の体験を積む、ということを子供に経験させてみたかったんですね。
結局、人生はドラクエみたいなものだと思っていて、どれだけ多様な経験の中で最初はスライム倒しつつレベルを上げ、最後はパーティーで魔王を倒す。この感覚を掴めれば、何をやるにしても「自分は努力すればできるよね」というメンタリティを持てるはず。
で、囲碁や将棋の習い事は、スポーツが得意じゃない、またはスポーツに興味を持てない子供にとって、ゼロから知能で競争経験ができる、素晴らしい場だと感じています。
集中力が上がる
考える力が身につく
といったことはよく囲碁教室のHPとかで書かれていますが、個人的に一番大きいなと感じるのは
目標に向けて努力を続けたら成果が出ることを実体験できる
真剣勝負の競争の厳しさ、勝つことの楽しさや敗北を乗り越えることを実体験できる
コミュニティで色々な人と繋がれる
この3つかなと思っています。
単純に知育というと、頭良くなる的な話になりがちですが、やり方次第で頭使いながら人生の物事への向き合い方、自分の成長との向き合い方を学んでいると考えています。
今では息子は毎日欠かさずに、毎朝と毎晩、囲碁の勉強をしています。まあ多少尻を叩かないとやらないこともありますが。。。💦
ライバルに勝ったら、めっちゃくちゃ喜びます。大会で全勝して初段に上がった時は、これまで見たことない達成感の顔でした。大会後に行ったサイゼリヤで、息子が「ぼく、心の中で泣いたわ」と言っていました。
碁会所にいったら、おじさま達が息子をとっても可愛がってくれます。息子君、強くなったね、ってとっても嬉しそうに言ってくれるおじさま達がいます。
こうした経験は全て、趣味でないと得難いことかと思います。
私個人は、サッカーやら野球やらバスケやら、囲碁やら、ミュージカル役者やら、三國志やら、たくさんのことに興味のままにハマってきたので、ぶっちゃけ子供が取り組むのは囲碁じゃなくても、何でもばっちこーいという感じだったのですが、うちの息子がそこそこはまったのは、囲碁でした(あと何気に三國志も激ハマりしています)。
次は、「囲碁を学ぶ子供を持つ親目線」での囲碁の課題、についても書いてみたいと思いますが、それはまた後日に。
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