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チムグリサン(心が痛む)

5月12日は、看護の日です。

日々、医療現場の最前線で頑張っている看護師の皆様に心から感謝します。

日本看護協会(https://www.nurse.or.jp/)のホームページによると、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日に制定され、1965年から、国際看護師協会(本部:ジュネーブ)は、この日を「国際看護師の日」に定めている、とのことです。
そして、ナイチンゲールの生誕200年の日です。

ナイチンゲールは、世界中誰でも知っている偉人ですが、子供の頃に伝記本を読みましたが、改めて、ナイチンゲールの事を調べました。

本当に素晴らしい功績です。
150年前に、戦争で負傷して亡くなるよりも、感染症で亡くなる人の方が多い、その原因は、病院内の不衛生(蔓延する感染症)と指摘し、トイレを清潔にし、部屋を換気し、けが人と病人をわけて、対応していたということです。
そして、その中でも、驚いたのが、死亡原因を可視化していたということです。
レーダーチャートが、ナイチンゲールが考案したものだったことを、恥ずかしながら、今日、初めて知りました。

「ナイチンゲールが考案した「鶏のとさか」と呼ばれる円グラフ。クリミア戦争での負傷兵たちの死亡原因を、予防可能な疾病、負傷、その他に分けて視覚化している。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AB


沖縄市にも素晴らしい偉人がいます。
島マスさんです。
島マス先生は、沖縄県の教育者、社会福祉活動家であり、第二次世界大戦後、米統治下の沖縄で、おもに児童・青少年に関わる様々な社会福祉事業に関わり、「戦後沖縄の "福祉の母"」と称されています。

http://www.okicityshakyo.com/projects/%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AE%E4%BA%8B%E6%A5%AD/shimamasu/%E5%B3%B6%E3%83%9E%E3%82%B9%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%BC%9D/

島マス先生も、戦後の混乱した沖縄の中で、徹底的に科学的根拠を集めて、沖縄の児童や女性の状況を調査し、それに必要な対策を行っていました。
しかも、国や県から資金が得られない状況中では、私財をなげうって、自らが行動を興し続けていた素晴らしい方です。

2年前の講義では、島マス先生とマザーテレサを比較していましたが、マザーテレサよりも、ナイチンゲールに近いのかもしれない、と、今日、感じました。

日々、私は市役所の新型コロナウイルス感染症対策本部緊急対応班として、最前線で現場対応を行っています。
市役所以外にも、沖縄市社会福祉協議会や沖縄市就職・生活支援パーソナルサポートセンターの方々は、生活にギリギリの状況の中の方々のサポートを行っています。
その他にも、医療現場の医師や看護師、エッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)、専門家の方々、多くの方々が必死に、頑張っています。
その方々へ、心ない言葉を投げかけたり、差別や偏見をもつのは、本当にやめてほしいと願っています。

島マス先生は、チムグリサン(心が痛む)という言葉を大事にしていました。
今こそ、私たちには「チムグリサン」の言葉の意味を理解することが必要だと感じています。
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沖縄の方言でいう「チムグリサン(心が痛む)」ということばに、私は感動します。上から恵むのではなく、自分も腹をすかしていながら、少ない食事のなかから分けてやらなければ「自分の心が痛む」という、沖縄の民衆の心のありように感動するのです。
私は、この心を、たいせつにうけつぎ発展させたいと願っています。
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参考までに、2018年に私が使用した公開講座「ソーシャルキャピタル構築講座」の資料を添付します。

ちなみに、島マス先生のお話しの「コザ物語」市民ミュージカルに、私も出演しています(笑)

追伸
banksy のInstagramに投稿されていた Game Changer の絵とコメントが胸に響きます。

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