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【24歳 癌闘病懐古録#6】

ちょっと一段落付いてお休み頂いてました。
ここからは8ヶ月の闘病生活について。
お話していこうと思います。

7/11迄の8日間

7/11が入院日、そこから12月迄闘病生活が始まる。
3クールの抗がん剤の後。後腹膜リンパ郭靖手術がある。

言ってしまえばたったの4ヶ月間。

口には出さず、顔にも出さず、誰にも出さずとも
不安じゃないわけが無い。

僕はまだ言っても新米スタイリスト。
美容師になっては4年目だが、
スタイリストになれたのは半年前。
しかもその間の1ヶ月は癌で空白。

掛けてきた年数。やっと戸を叩いた僕には厳しい現実だった。

僕が戻った時に僕は美容師足るだろうか。

杞憂だ。杞憂だった。

自慢じゃないが僕は自分が思ってるより
お客様に愛されていた。馬鹿な奴だ。

凡そ40名。
恐らく仲のいい友人や先輩等を入れたら50名は超えただろう。

デビューして、半年足らずの僕を少なからず
待っててくれる方がこんなにいる。

ましてや12月のご予約。
予定も見えない中でこれ以上ない事は無いだろう。

次は無い。いつもそうやって一期一会と思い
美容師をしている。
だから、次回の言葉や予約を頂くと、この上なく嬉しく思う。

僕には少なくとも50人の次回がある。
50人との約束がある。

”くたばる訳にはいかない。”
”癌に負ける訳にはいかない。”
”弱音なんか吐いてる余裕は無い”

そうやって過ごした7月の8日間の営業で
80万を売り上げた。
入院前効果はあったと思う。
それでも、自信を生むのには充分だった。

始まる。君の名はBEP療法。

時は少し遡り。

6月29日に転移診断をされたのだが、勿論
抗がん剤をやるにあたって必要なリスクが沢山ある。

僕は抗がん剤をやっていて思うが、
あれは”毒”だ。

目には目を、歯には歯を、
癌にはそれと同じくらい強力な”毒”が必要だ。

そんな劇薬にリスクが無いわけが無い。

病気とは一定を超えたら
リスクの天秤な訳だ。

そんなリスクの中に沢山の事があるのだが、
その中でもやはり腎機能の低下、肺機能の低下等、造精機能障害等様々だ。

その中でもやはり若さもあり
とても心配されたのが造精機能障害のリスク。
その為人生で初めて精子保存を受ける事になる。

まぁ、あまりない経験なので結構面白い、いい体験だった。
扉が二重になってる個室でコトを行うのだが、
しっかりヘッドホンとセクシー女優の作品もあり、しかも結構売れ線を置いてある。
普通にツボった笑

さて、そんな一生に一度の体験。
先ず、高熱体質の僕はそもそも”精子”があるのかどうかすら不安だった訳で、
ギリギリ規定量がありましたと。

5ストック分。

ちなみにこちらは保険適用外の為中々痛い出費でした。
お値段6万円。内1万円は診察料です。
ちなみに東京都は5万円だけ申請すれば負担してくれます。
ありがてぇ!!!!!

ですが、僕のこのストック5の弾丸達は毎年保存する為にお金がかかるんですね。
いやもうかけるしかないんですが、
少子高齢化待ったナシだよね!!

さて、そんなBEP療法が次回から始まります、

子供欲しいなぁ。

篠原大也。

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