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「なぜ、私はRPGのレベリングが嫌いなのか」に対する回答。

春日さん、note進出。

どうも、ブロマガで細々とモンハン初心者記事だの平成仮面ライダー最終形態記事だの書いてた春日大夜です。
こちらにおける初投稿は二次創作小説になってしまいましたが、noteとブロマガの使い勝手や反響度の違いを比べてみるテストのつもりで、今回はこちらにもゲーム記事を投稿してみようと思います。
なお、記事の購読料金についてはテストしてみるつもりで100円に設定しております。ただ、お支払いいただかなくても完全に最後まで読めます!お気が向きましたら投げ銭してください!

さて、今回は私のツイッターTLに「昔のRPGの方がかったるかった」は本当なのかというエントリが上がっていたのをきっかけに記事を書こうと思い立ちました。

実は、これと類例の気付きについ先日至って「そういうことかー!」と深く納得したという前置きがあったのですけどね。いや、実にタイムリー。

実は私、常々「RPGのレベリング作業が、つらくない時と非常につらい時の2パターンがあるな…?」と自分の心理が分析できずに首を傾げておりました。
というのも、自分の性格や感受性は非常に「レベリング作業」に向いているのです。例を挙げるとしますと、

・単純作業の繰り返しが苦にならない、没頭するタイプ
・効率追求大好き、いろいろ試行して最適化したい
・キャラクターの育成に大きな喜びを感じる
・所謂「TUEEE状態でゲームを進行する」ことが快感

という傾向があるんですね。
これだけの気質が揃っていればレベル上げなんて苦でもないだろうと思うんですが、それでも正直に申し上げて「レベル上げはどっちかというと嫌い」なんです。何故なのか。

簡単に申し上げますと、「そこにストーリーや思い入れが介在するか」かどうかが私にとって非常に重要だったのです。

「RPG=読書」という感覚

率直に申し上げて、私はゲームと同じくらい読書も大好きな人間です。
テレビや映画の鑑賞、観劇なども好きなのですが、それも大元を辿れば読書から派生した趣味であることは間違いありません。
その中でも特に「作中にストーリーがある物語ジャンル」を読むことに非常に大きな喜びを覚えるタイプです。なので、ゲーム中に物語ががっつり絡んでくるRPGというジャンルは、私にとっては「えっ!自分で操作もできてストーリーも進められるのか!うめぇ!」という捉え方をしているわけです。

この感覚と、レベル上げ作業っていう取り合わせがどうにもしっくりこない。

レベル上げ作業というのはストーリーの流れをぶったぎる、本で言うならば「まだまだ続きがあるのに、ページを繰る手を止める」にも等しい行動に感じられます。先が読みたいのに手を止めなくてはならない、先が読みたいのにそのために気の進まない作業をしなくてはならない。
そういう認識でやる作業が、いくら気質的に向いているからといって楽しいわけがありませんよね。

また、「お前今そんなことしてる場合じゃないだろう!お前の助けを待っている人がいるのに、お前そんなとこで何してんだよ!」という、ストーリーへの没入感を大きく損なう概念・時間であることも見逃せません。某4コママンガ劇場などではこれらを逆手に取ったネタも散見されますし非常に笑えますが、それはテンポよくストーリーを追いたい・楽しみたい人間が抱いた「なんでやねん!」というツッコミ、という側面であることも忘れてはいけません。

今回、記事を書くきっかけとなったてっけん氏のエントリにはこういう引用があります。

当時のゲームはリソースは今よりずっと薄いのにプレイタイムを稼ぐために経験値稼ぎが全体にきつい。要はかったるいのだ。天外2だろうとそれは変わらない。(「PCエンジンミニのこと」より)

これに対して、てっけん氏はこう書いています。

――いやもう、まったくもってそのとおりです。情報量で比べてみても、昔より今のRPGの方が圧倒的に多いのは明らかで、理屈で言えば昔のRPGの方が絶対にかったるいはずなんですよ。
でも、僕の感覚だと逆だった、というのが不思議で、冒頭のツイートにつながったわけです。
(中略)
ただ、自分の場合「なぜそう感じるか」はわりとハッキリ答えが出ていて、どうも僕はイベントやストーリーの展開よりも、「パラメータがどれだけ変動したか」でゲームの進行を感じるタイプの人間っぽいんですよね。
(中略)
で、こういう人が今のRPGを遊ぶとどうなるかというと、今のRPGは全体的に戦闘回数は少なく、演出やイベントの待ち時間が長めなので、その間パラメータは動かず、「なかなかこのゲーム進まないな」と感じてしまう。

要するに、求めているものが真逆であるために「かったるさ」の感じ方が変わってくるんですね。てっけん氏はバトルや育成を楽しみたい、そしてその成果をぶつける対象としてストーリー進行があり、ひいてはボス戦がある。ストーリーは育成を彩る薬味であり、究極それが薄くてもバトルが楽しければ全く問題ない、というタイプの方なのだと思います。

私は違います。とにかく「この先、お話がどうなるのか」が第一に気になる。ボス戦などは「お話を先に進めるためのフラグ、あるいはストーリー停滞の障害」としての認識が強く、そういうものは極力苦労しない(けどストーリー的には全く苦労しないのもどうかと思うから『多少めんどくさい』程度の)方がいい。況してや、それを突破するためにレベル上げが必須とか言われたらもうがっかりの二乗なわけです。

レベル上げ作業にストーリー的な不自然さや破綻が少なく、バトル自体の面白さでプレイヤーへの作業感を薄らげてあり、しかも「経験値ボーナスもあるけど、それをどれくらい取るかはプレイヤーの任意」という選択性まで与えてあるゼノブレイド2が如何に素晴らしいゲームであるか、こういう文章を書いてると再認識できますね。(ダイマ)

「つらくないレベル上げ」とは。

そういう思考をする人間ではありますが、冒頭で記したように私個人の気質は非常にレベル上げ作業に向いています。
現に、約3年半プレイし続けているドラゴンクエストⅩにおいては

・メインキャラクターは全職レベルカンスト(19職をLv110、ちなみに1職カンストに必要な経験値が約2600万~2700万exp)
・特訓カンスト(もうひとつのレベル上げ作業、プレイ時間稼ぎ施策)
・大半のアクセサリー装備を理論値強化済み(莫大なゲーム内通貨を要する)

を達成しておりますし、これが非常に楽しかったことも間違いありません。
ただ、ストーリーを読み進める欲求の方が楽しみの質として上である、というただ一点でレベル上げ作業は私の中でいい印象を持てないでいるのです。ドラクエⅩでも、ストーリー系の更新が来た際には真っ先にそちらへ飛びつく遊び方をしておりますしね。

そういう傾向の人間ですので、「全くストーリーを知らないRPG作品の初見プレイ」をする際に行うレベル上げ作業が最も苦痛なものとして記憶されます。自分にとって初めてのRPGであるスーパーマリオRPGなんて、初見プレイ時は全ザコ戦をすっとばしてた記憶があります。ドゥカティのクロコで長期停滞し、メリーマリー村で足踏みし、ベローム神殿は全滅→スターによるレベル上げで強引に突破し、マシュマロ王国で完全に詰まって泣きながら戻ってレベル上げしました。あれはほんとつらかった。
ポケモン金銀だと、コガネシティ~アサギシティあたりは先へ思うように進めなかった苦い記憶があるような。ドラクエ6だと転職全然使いこなせなくてジャミラスで相当苦労しましたしね、ムドー以降はなんか「全体的にキツい」みたいな初見の印象が強く残ってます。

それでも例えば、マザー2のポーラ初加入時のレベル上げは好きですね。全くひ弱で頼れない女の子が、2番目のおまえの場所にたどり着く頃には安心して背中を任せられる"仲間"になるあの感覚は大好きです。
また、プーのためにおうじゃのつるぎを粘るのも外せない"好きポイント"です。なんせ、これを逃したらプーはギーグに素手で挑む羽目になるのですから。「こっちの方が物語的の見栄え的によさげ」という強い動機があるため、おうじゃのつるぎ入手は何度周回プレイをしても欠かせないマストプレイです。(反面、残り3人の最強装備はほぼ必ずスルーされます)

そうですね、2周目以降のプレイになると「この先はこういう展開になる」というのがしっかりわかっているので、レベル上げ作業もそこまで苦ではなくなる面はあるかもしれません。ある程度の目安(敵味方の強さ)を掴んでいるぶん、育成にも区切りをつけやすいですからね。
また、初回プレイでも「普通に進めてるとストーリーがよくわからない、ふわっとしてて追う気があまり起きない」「ただ、とにかく戦闘と育成がハイテンポで進むため、ストーリーへの理解が薄くても全然気にならない」ということもありましたね。おめーのことだよDIABLOⅢ。(注※ 育成とハクスラ、めっちゃ面白かったです。ゲーム自体には大満足してます)

最近だとドラクエ11Sの体験版を遊んだのですが、「もうストーリーはこれ以上先には進まない」って地点でレベル上げ&装備厳選作業をしたセーブデータをつくるのはめちゃくちゃ楽しかったです。もう結構原典発売から時間のたっているゲームなので、いろいろネタバレされてるのも大きいのかもしれませんけどね。
また、上で挙げたようにゼノブレイド2の育成とストーリーの進行テンポは神がかってると思ってます。あれはほんとに開発陣に私と同じ感覚をお持ちの方がいらっしゃったんじゃないかなぁ…これまでのゲームプレイで受けた中でも最高の心配りだったと断言します。

最後に

この話をドラクエⅩのフレンドさんにしたところ、「(ストーリーを最優先で追いたい私と比較すると)、自分は逆にレベル上げて地固めしたり、新しい町で売ってる最強装備を全部集めたりするまで先へ進まないタイプだったなー」と仰っていました。
RPGにおける楽しみ方や捉え方は人の数だけあるんだなぁ、懐の深いジャンルだわ…と改めて認識した次第です。

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