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スポーツの未来

スポーツはこれから
①観戦型
②プレイ型
の二つに分かれていくと思います。今行われているWBCでの野球やワールドカップで盛り上がったサッカーは観戦型です。他にはアメフト、テニス、などでしょうか。このスポーツのビジネスモデルは観戦(放映権料やスタジアム収入)が主なので、大きな競技場を必要とします。世界中どこでも試合が見られる為に、自然と頂点に選手が集約され始め、本当に一握りのエリートが人気も富も総取りするモデルになっていきます。 ①は伝統的なものが多く、ルールの変更がほとんどない為に、何が勝利に必要な要素か、どの育成年代でどんな経験をしておくといいかが割り出しやすくエリート教育も盛んになるでしょう。当たれば将来に回収が見込める為に育成年代でも投資することができ、投資金額と成長がある程度相関し始めると思います。

プレイ型はするスポーツです。するスポーツは①を源流とするもの、そうではないものに分かれます。前者をスタジアム型、後者を非スタジアム型と呼びます。①は大きなスペースと、大人数と、長いプレイ時間を必要とする為に、気軽にはできません。特に都市部の地価が高騰すると、都市の真ん中に練習場を持つようなこともなかなか難しくなります。さらに多趣味で昔よりも一箇所に集まり同じことをする機会が減っている中、数十人を集めて行うようなことは難しいです。さらにコンテンツがどんどん短時間化する中で一時間同じことをやるのも苦痛になっています。
結果として省スペース、少人数、短時間化しています。フットサル、3×3バスケなどはそれに当たると思います。非スタジアム型は、サーフィン、ランニング、スケートボード、などです。
多くの人はこちらの世界で体を動かすことになると思います。この世界でも競争は生まれるはずで、頂点が高くなると①に近づきます。

興味の短時間化の影響は①も避けることができないために、スポーツのルールが今後変化するかもしれません。短期的には縦型スマホでの視聴は増えると思うので、立位姿勢で行われすぐ決着がつく類の格闘技などは相性がよいかもしれません。スマホ画面ではサッカー場全体を見渡すとかなり見づらい為に、スマホ視聴と、テレビ視聴のカメラワークはすでに切り替えるようになっています。

スポーツの定義を私は「身体と環境の間で遊ぶこと」としています。日本のスポーツは「競争」を前提とするものが多かったですが、これからは「遊び」を目的としたものが増えていくはずです。それは本来のスポーツのありように近いと私は考えます。
AIが発展すればするほど、感動、一体感、身体で得られる感触、の価値が高まると考えています。身体による知覚をベースとした主観的体験こそが生きる感覚であり、「私」を確かめるものになっていくのではないでしょうか。

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