箱根駅伝に関するQ&A（編集あり）をまとめました。

Q 箱根駅伝はだめなんですか？

A 箱根駅伝は素晴らしいイベントだと思います。

Q 箱根駅伝の主催はどこなんですか？

A 関東学生陸上競技連盟です。

Q なぜ箱根駅伝を変えなければならないのですか？

A 箱根駅伝は、正月の風物詩としてたくさんの方が視聴されています。ですが、内情は各大学や、関東学連自体にも大きな負担をかけています。皆ボランティアで活動しています。例えば各大学の陸上部は正月返上でボランティアを行いますが、その移動費用も含め支給されません。収益が得られないのであれば仕方がありませんが、箱根駅伝ほどのコンテンツであればもっと各大学や関東学連の負担を減らすことができるはずです。その為に、法人化し会計を開示し皆で考え始める必要があると思っています。

Q 皆満足しているなら、今のままでいいのではないですか？

A 実際には関東学連で働いている学生も無償ないしは薄給と聞いていますし、各大学の負担も大きくなりけして皆が満足しているという状況ではありません。

Q 関東学連は法人ではないのですか？

A 任意団体です。

Q なぜ法人化し、会計を開示する必要があるのですか？

A 箱根駅伝は任意団体として運営されていますが、その中での数字がどうなっているか関連の大学以外には、開示されていません。もしかしたら経営が大変なのかもしれませんし、それはわかりません。仮に各大学にボランティアを依頼するにも、会計を開示し余裕がないのでお願いしますというプロセスがあるべきだと思っています。

Q なぜ会計を開示するといいのですか？

A 無いとは思いますが不適切なやりとりがあればそれがわかります。また、適切な放映権料や権利収入があるかどうかもわかります。開示することのデメリットは監査のプロセスで時間が取られるなどありますが、透明化できることを考えるとメリットの方が大きいと思います。

Q どうして任意団体なのですか？

A 陸上競技は歴史が古く、先に地方陸協や各大学の陸上部が立ち上がりました。グラスルーツ的でもありますし、その頃のまま任意団体として残っている場合も少なくありません。これは陸上だけではなく、大学スポーツで任意団体のまま運営されてきたので、部活の口座が個人名義になっていて、口座の動きが本人以外わからないということが現在でもあります。

Q 現在一番メリット受けているのは誰ですか？

A これは私の勝手な想像ですが、使われている費用が大きく無い割に（と想像される。これも会計を見てみないとわかりません）、とてもたくさんの方から注目されているので、生み出される収益と支払う費用の間に隔たりがあると思っています。スポンサーが安い費用で使っているか、代理店やメディアが大きなお金をもらって鞘を抜いているか、関東学連が大きなお金をもらって利益を出しているかのどれかではないかと予想されます。ただ、箱根駅伝自体それほどのコンテンツではなかったものを関係者が協力して作り上げていった歴史があることは確かで、その恩恵を受けるべきなのも関係者であるべきだというロジックは成り立つと思います。ただ、私はそのような期間はすぎて、これから先は透明化し、もっと売上を大きくして貢献したところがちゃんと利益を取ればいいと思っています。

Q なぜ大学はあれほど箱根に夢中になるのですか？

A 箱根駅伝はちょうど願書を出す前のタイミングで、各大学が受験料収入を得る役割も果たしていると言われています。でも大きな目的は大学のブランディングだろうと思います。実際に受験生が多く集まる大学はそれほど箱根で上位に食い込みません。別の観点で、大学が広報目的であまりに選手を使用している場合、学業を主として提供する大学の姿勢との解離はどうするのかという議論はあります。アメリカの大学でも盛んに話されているそうです。

Q それでもなぜ今既にうまくいっているならなぜ変えなければならないのかわかりません。

A 正直私も変える必要がない可能性もあると思っています。ただ、逆に情報を開示してはならない理由もないので、法人化と会計の開示はやった方がいいと思っています。

関東学連HP
https://www.kgrr.org/