Fantasy On Ice (FaOI)
ファンタジーオンアイス(通称FaOI)について書いていきます。
ファンタジーオンアイスに最初に行ったのは、ソチ五輪の年(2014年)。ちょうど幕張が開催地となった時でした(地元です)。あの年は出演スケーターがめちゃくちゃ豪華だったし、ゲストアーティストの郷ひろみもノリノリの楽曲からバラードまで様々なジャンルがあって、とても楽しかったです。しかもショートサイドの良席だったこともあり、大満足でした。
それ以降、ほとんど毎年通っています。去年(2023年)友野くんのFaOIデビューに行けなかったことは心残りですが…。今年(2024年)は初めて遠征しました(静岡)。
FaOIの特徴
アーティストとのコラボ
FaOIの特徴としては、やはりアーティストとのコラボ。最近では生演奏のあるアイスショーも増えましたが、FaOIは以前からこのコンセプトを大々的に売りにしています。
毎年チケット販売開始のタイミングで出演アーティストが判明しているわけでもなく、正直アーティストにより当たり外れがあるなと感じているのですが(個人の好みの問題です)、ここ数年は音楽監督の安定感もあって、全体的にまとまりがあって、良い傾向にあるかなと思います。
ステージがある
他のアイスショーと大きく違うところは、ショートサイド片方にステージが設営されていることです。これはアーティストとのコラボというアイデンティティの象徴だと感じています。休憩明けにバンドのみの演奏があるのですが、これも雰囲気があってオリジナリティに溢れていて、特徴的だなと思います。
また、昨年(2023年)からは移動式のステージ(通称ルンバ)が登場しました。初年度はうまく活用できておらず、死角もできてしまったせいか不評でしたが、今年(2024年)はかなり改善され、むしろ移動式だからこそできる演出が増えたように感じました。
ショーの時間が長い
通常のアイスショーより全体の時間が長いのが特徴です。一般的なアイスショーだと、開演から終演までで2時間半(休憩などを抜いたら実質2時間)程度なのですが、FaOIでは3時間超(実質2時間半以上)です。
一般的なアイスショーは、持ちプロを一人1つずつ披露し、あとはオープニングやフィナーレ、コラボやグループナンバーに出演、という程度なのですが、FaOIは1人2つ披露するスケーターが大半です。そのうち一方は、アーティストとのコラボや、他のスケーターや出演者とのコラボとなることも多くあります。
その分演目数は増えるしジャンルも様々なのですが、きちんと構成が練られていて、飽きずにみられるかなと思います。
他分野とのコラボ
エアリアルやアクロバットパフォーマンスなど、他のアイスショーではなかなか見られないプログラムを観られるのも特徴です。でもそれぞれが独立しているわけではなく、音楽やスケートをうまく活用した技術だったりするので、その演目だけが浮いてしまうという印象はありません。
衣装やオープニング、エンディングに凝っている
毎回おなじみのテーマ曲で始まるのも大きな特徴の一つかと。同じ曲だと出演者にも観客にとっても、あ、このショーにきたんだなという実感が湧きます。
オープニングとフィナーレでは全スケーターが出演するのですが、その時の衣装も毎年話題になります。
アンサンブルメンバーがいることもあり、オープニングとフィナーレは他のアイスショーに比べて時間も長く、見応えがあると思います。事前の練習時間も多いように感じます。
AツアーとBツアーがある
ここ10年ほどは、開催地が4か所あり、前半と後半で2つずつに分かれます(前半をAツアー、後半をBツアーと呼ぶようです)。出演するスケーターもアーティストも変わるので、前半と後半でガラッと内容が変わります。
ヨーロッパ系
SOI(※)が北米系のアイスショーなら、FaOIはヨーロッパ系のアイスショー。ユーロ圏のスケーターが多く出演します(かつてはロシアのスケーターも数多く出演していました)。
また、特に、アイスダンスカップルの出演が多いのも、他のアイスショーと差別化の要素になっているかなという印象を持っています。
(※)SOI(スターズオンアイス)についてはこちらの記事にまとめています
私個人としてはかなり長く通っているアイスショーなので、とても馴染もあります。やはりFaOIしか見られないアーティストとのコラボは貴重ですし、アイスショーの中でもかなり練りに練られているかなという印象です。
ただ、特に昨今のご時世の影響を一番受けてしまっているのも感じます(海外スケーターが多いため。コロナ禍では一番長く休止していました)。
また、ここ数年のアイスショー乱立状態や、コアメンバーの卒業?など、この先が不安な面も少しずつ見えているような気もします。
とはいえ、貴重なアーティストとのコラボも見ごたえはあるので、工夫をして続けていってほしいアイスショーです。
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