【JBpress町田さん記事感想①】アイスショーの現状
JBpressオートグラフに掲載された、町田樹さんの記事の中から、気になった話題をピックアップして書いてみたいと思います。
第一弾は、「アイスショーの現状」についてです。
アイスショーの置かれている現状
この記事の冒頭にもあるように、23-24シーズンでは「関係者(時には現役選手までも)観客動員の動向を気にしている」という話を目にすることが増えました。
実際、訪れた試合やアイスショーをいくつか思い浮かべても、満席となっていたことの方が珍しいように感じました。
(かくいう私は、現地観戦・観賞の数が増えたのはコロナ禍以降からなので、過去のことはあまりわかりませんが、昔と比べて格段にチケットが取りやすくなった印象はかなりあります)
とはいえ、これはフィギュアスケートやアイスショーに限った話題でもないと考えているので、フィギュアスケートやアイスショーだけが陥っている深刻な状態と捉えるのも早計かなとは思います。
世の中の色んな事が成熟期(※)を迎えており、油断すると衰退期(※)に陥ってしまう、瀬戸際にいるのかなと感じています。
(※)「成熟期」と「衰退期」についてはこちらに詳しく記載しています。
<参考>【用語解説】製品ライフサイクル
アイスショーをとりまく背景
マスメディアの衰退(テレビの視聴習慣の変化)
フィギュアスケートの最盛期といわれているのが、トリノ~バンクーバー~ソチオリンピックあたりでしょうか。
その頃に活躍した選手は、国内外問わず何人も思い浮かべることができると思います。
当時はテレビでも多く報道され、フィギュアスケートのコアなファン以外でも、フィギュアスケート選手の活躍ぶりをみることができました。
現在は、テレビ放送も減り、深夜帯やエリア限定、衛星放送や有料配信などの限定的な放送へとシフトしています。
そもそも地上波放送の視聴率確保の厳しさからくるものでしょうが、それ以上にテレビの視聴習慣の変化も背景にあると考えられます。
SNSの台頭(興味の細分化)
上記のテレビの視聴習慣の変化とともに、SNSの台頭がさらに事態を複雑にしています。
マス=不特定多数の人に一度に一気に届けることが難しくなり、個人の好みが多様化、細分化しています。
これまでは、テレビでフィギュアスケートを見る機会が多かったので、それが興味関心を持つきっかけとなっていたのですが、昨今それは難しくなっています。自分から情報をとりにいかないと、接することができなくなっているのです。
業界全体で取り組むべき課題
私自身、色々なアイスショーを観に行く機会が増えて、ずっと気になっている点がありました。
それは、アイスショー間の情報共有や連携がないのでは、と。
各アイスショーで課題や問題が発生した時に、横展開して共有しないのかなとも疑問に思ったことが発端なのですが、このままいくと個々のアイスショーだけでは解決できない大きな問題に、それぞれ個別に立ち向かわなければならなくなるのでは、と感じています。
同時に、良かった点、うまくいった点、改善して効果があった点なども共有して、業界全体でよい方向に進んでほしいなとも思います。
最後に
まず、アイスショー(フィギュアスケート界)の現状について感じたことをまとめてみました。
なぜ、業界全体で戦略を考えないといけないかについては、次の記事で考えてみたいと思います。
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