【用語解説】製品ライフサイクル
マーケティング用語など、気になった用語を解説…
というより、自分の理解と整理のために、個人の解釈として書く場としたいと思います。ご参考までにどうぞ。
また、記事を書くための前提知識としても活用していきます。
<マーケティングにおける製品ライフサイクル>
定義
目的
製品の導入から衰退までの売り上げ推移や、市場や競合などの特徴を把握するため
導入期
・顧客の製品認知度が低く、売上が見込めない
・製造販売コストが高いので、製品価格が高くなる
・顧客に製品を理解してもらうのに費用がかかり、利益が少ない(赤字覚悟)
・競合は少なく、競争はそれほど激しくない
・この時期に購入するのはイノベーター(革新者、新しいものを好む)
→認知度やトライアルユーザー率を高めるプロモーション戦略
成長期
・顧客数の増加に伴い、売上が急速に伸び、市場規模も急成長
・生産コストや販促コストが削減され、その結果製品価格が下がる
・導入期よりコストをかけなくても売れるため、利益が上昇
・新規参入する企業が増えてくる、競争が激しくなる
・この時期に購入するのはアーリーアダプター(早期採用者)、オピニオンリーダー(一般大衆の購買に影響を与える)
→製品差別化、ブランド差別化、ブランドロイヤルティの確立、マーケット・セグメンテーション
成熟期
・売上は最高だが、商品が普及し、伸び率は成長期から鈍化
・新規購入の需要よりも買い替えや買い増し需要が主流となる
・競争が激しく、価格競争や値引競争が行われる(シェア獲得に注力)
・価格競争や値引き競争により販売価格が下がるなどによって、利益は減少
・製品の認知度が上がり、低コストで提供できるため、新たにコストをかけて新規参入する企業も減る
・この時期に購入するのは大衆
→ブランド・ロイヤルティ、製品・ブランドの多様化、付加価値の付与(副次的な部分での差別化)、コンセプト・リメークなど
衰退期
・売上は減少するのに、コストはほとんど減らないため、利益はより減少
・ダンピングが目立ち、収益を確保できない
・この時期に購入するのはラガード(遅期追随者、最も保守的。最終的に購入しない可能性も)
⇒全面的なモデルチェンジか、撤退が主要な戦略となる
<アイスショーにおける製品ライフサイクル>
導入期
アイスショーが日本で始まったころでしょうか。
日本で初のアイスショーは1978年(PIWの前身)だそうです。
成長期
トリノ→バンクーバー→ソチ→平昌五輪(2006~2018年)あたりでしょうか。
この頃から各オリンピックで日本人メダリストが誕生し、多くのメディアでも取り上げられ、活躍を目にする機会が増えました。フィギュアスケートファンでなくても選手を知っている状況となりました。
この頃に、「フィギュアスケート(試合/アイスショー)はチケットが取れない」というイメージが定着したように思います。
成熟期
コロナ禍を経て、また著名選手の引退とともに、成熟期を迎えている印象です。現在はここから衰退期に進む一歩手前なのかなと感じています。
(フィギュアスケートに限らず、エンタメ業界、また日本全体の状況がそのようになっていると感じるので、景気や国際情勢。社会の変化などの影響も強いと感じますが)
衰退期
このまま手を打たなければ、もしかすると衰退期に進んでしまうのかなと危惧しています(海外の様子を見て、そのように感じている人もいるようです)。
業界全体で取り組むべき課題、大きな難題だと感じています。
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