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ワンピースオンアイス③

ワンピースオンアイスの続き。
今回は、主要キャストについてそれぞれ書いてみたいと思います。


モンキー・D・ルフィ:宇野昌磨

ショーを観終わって、まずはじめの感想。「宇野くんてやっぱスケート上手いな」、でした。
あの漫画やアニメのような特殊な動きは、圧倒的な技術と表現力があるからこそ実現できたのだと確信しました。
キャラクターとしては、ご本人とは全く異なるタイプの印象で、私も最初に発表された時は正直なところ違和感しかなかったですが、仲間を思う熱い気持ちや、絶対にあきらめない強い意志は、間違いなく宇野くんとルフィの共通点であり、それがキャラクターやストーリーに説得力を与えたと思います。
印象に残ったシーンをあげればキリがないのですが、ビビとの殴り合いやクロコダイルのバトルでは、音に対する反応の速さ、感度の強さをひしひしと感じました(このあたりは、宇野くんと友野くんが群を抜いてたと思う)。
砂漠で後ろ向きに歩くシーンは本当に衝撃でしたし、クリムキンはやっぱりここで使うよねって思ったし、クロコダイルとのバトルの後に大の字になった姿は、ワールドのラストにリンクの中央でヒトデになったシーンを思い出しました(現地にいました)。
座長、船長として、背中で見せる姿が他の共演者を奮い立たせていたというのも、彼らしく素敵だなと思いました。

ロロノア・ゾロ:田中刑事

刑事くんは、絶対キャスティングされると思ったし、やっぱりね、な役でした。殺陣もサマになりそうだし。
寡黙で一歩引いてみんなを見守るところも、特に座長の世話を焼いているところも、らしいな、という印象でした。
背の高さやガタイのよさなど、見た目的にもキャラクターに似ているということが、遠目に見てすごく役の「らしさ」を引き立てるっていうのも、2.5次元のアイスショーに欠かせないのかなと思いました。

ナミ:本田望結

正直、ナミが一番キャスティング難しかったのではと思います。一番批判や疑問の声が多かったんじゃないかと。でも、その懸念を彼女の経験値や圧倒的な演技力で跳ね返したな、という印象でした。
すごく特徴的な動きはないものの、それがかえって自然な所作でキャラクターに溶け込めていたし、なにより(配信で気が付いたのですが)ラストのシーンで本当に涙を流している姿を見て、こちらももらい泣きしました。

ウソップ:織田信成

織田くんも絶対キャスティングされると思ってたし、ほとんど原作知らない私でも、ハマり役だということはわかりました(笑)。実際、そのまますぎて、発表時はSNSでとても話題になったものの、公演期間中は他の話題の影に隠れてしまっていた…!?
もちろん織田くんもこれまでの経験が活かされたと思うし、(主要メンバー)最年長として、普段からの気配りやよいムードメーカーだったんじゃないかなと察します。
フィナーレのジャンプ合戦では、相変わらずの猫足着氷が美しかったです。織田くんはSOI一緒に行った知人(ダンス経験者)から「膝の使い方上手くて凄い」と力説されたこともあり、引退してショーで活躍するようになってからファンになりました。現役復帰しましたけどね(笑)

サンジ:島田高志郎

こうしろくん、本当に話題になりましたね…あの長い手足と師匠直伝の美しいスピン(とレディの扱いもかな?)が存分に活かされた、とても素敵な役でした。
こうしろくんてイケメンだけど3枚目的な動き(チャップリンとかのおどけた感じ)もできるタイプなので、それもあってハマり役だったなと思います。
そして、スケート界の誰よりもワンピース好きという、原作に対する愛とリスペクトをひしひしと感じました。でもそれだけじゃなくて、分析力や観察力も秀でてたなと。それが他のキャストさんの役作りにもつながったのかなと思いました。

トニートニー・チョッパー:渡辺倫果

チョッパー役は他に候補が色々(勝手に)あげられてて話題になってたので、最初は意外かなとも思いましたが、すごく似合ってたと思います。
可愛いし、賢いし、でもいざという時には強い。
ただ、マスコット的扱いだったのと、単独シーンが少なかったので、ちょっと目立たなかったのが残念でした…もう少し細かいところをもっと堪能したかったな。
織田くんとりんかちゃんのインスタライブの回で、りんかちゃんが「チョッパーはまだ仲間になったばかりだから…」という話がとても印象に残って、予習の時はかなりそのあたり着目してました。「自分にできることを…」と必死で自分の居場所を見つけようともがいているところ、なんだかりんかちゃんにも重なる気がするし、自分の中にもそういう気持ちがあるからすごく共感できて、私的にはアラバスタ編のストーリーで印象に残ったことの一つです。

ネフェルタリ・ビビ:本田真凜

映画やアニメで予習をしてた時から、まりんちゃんビビっぽい!って思いました。色白ブルべ肌で青い髪とパステルカラーの気品のある衣装、絶対似合うじゃんって、思ってました。
ビビは出ずっぱりだし、感情の変化も多いし、なにより物語のキーパーソンなので、すごく責任感もあっただろうし、大変だったこともたくさんあったと思います。でも、今回、あらためて彼女の魅力や武器を再認識しました。
あの華やかさや立ち居振る舞い、オーラとスケーティングの美しさは、他の人には真似できないものだなと。
そして、あの所作や姿勢、気品があって凛として優しさと強さを秘めた姿、どこかで見たことあるな。あの王女様の要素はどこから来るんだろう…と色々考えて、ひらめきました。ディズニープリンセス

演出家の金谷かほりさんってディズニーランドのショーにゆかりのある方なんですね。もしかしたらそのあたりも関係しているのかな、と思いました。

クロコダイル:無良崇人

悪役のボスが無良くんだと発表になり、間違いないな、と思いました。無良くんて重厚な滑りができるスケーターさんだし、見た目的にも悪役がハマりそう。あと個人的に無良くんてトロンボーンの音が似合うイメージなのですが、トロンボーンって悪役でよく使われるのもあり、勝手に納得してました。もちろん、経験値もあるから頼りがいもありそう。
登場シーンからかっこよかったし、立ち居振る舞いもさすが。でもオールサンデーとのデュエットシーンは大人な魅力満載で、あの感じも好きでした。

特に登場シーンはディズニーヴィランズ(悪役)っぽさもあってとても素敵な演出でしたが、これももしかしたら…と思ったりしています。

コーザ:友野一希

早い段階で発表になったのは嬉しかったものの、出番の多い役でもないし、どういう感じになるのか全く予想が付かなかったです。
でも初演でみた時に、あの見せ場(登場シーン)がとてもかっこよくて、あぁあれはアテ振りだったのかなと感じました。
爆走コレオや世界一と言われるまでになったステップ、キレのある動きやリズム感のよさ、そして会場を一体にする力は、友野くんだからこそ実現できたのだと感じました。
また、一味との接点はなく、ほぼPIWチームとの絡みだったところも、PIW大好きで公演期間中に振付を覚えたり、昨年は代役で殺陣を経験したりと、PIWメンバーとの信頼関係も背景にあったのかなと推察しています。
それから、役としては描写も少なく難しい設定だっただろうに、それも表現力だけでなく役の解像度の高さも発揮され、すごく魅力的なキャラクターを演じていたなと思いました。
いつも友野くんといえば「かわいい」がSNS上で溢れるのですが、今回OPOIでは「コーザかっこいい…」ばかりだったことも特筆すべきかなと思います。可愛い要素は一ミリもなく、めちゃくちゃかっこよかったです!

ディズニーの世界で欠かせない、王子様の存在。もしかして、その役目はコーザだったのかも?と思ったり。
宮殿に到着してビビを庇うシーン、突き飛ばすシーン、そして身一つでクロコダイルの攻撃を受けるシーン。
あの立ち居振る舞いは、まさに王子様のようだったなぁと。
女子の夢や妄想が広がる瞬間だったことは間違いないと思います!
(あとは、スモークの中クロコダイルと戦うために登場するルフィと、ルフィ&ビビのデュエットも、ディズニーっぽさがあったかも。つまり、ルフィとコーザで王子様役を分けてたってことで。はい、好き。)

長くなったので、この辺で。
次は、他のキャストやアンサンブルメンバーについて書きたいと思います。

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