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思い出なんかにならないで。Come Back Vintage books!

稲村隆正
Dancing Girls 踊り子
昭和53年発行

(私の美の世界)
昭和50~53年頃の
日劇ミュージックホール、赤坂にあった
ナイトクラブ、コルドン・ブルーの
夜の踊り子たちを撮った写真集。
吉祥寺の古書店でみつけてから、ずっと宝物。

昨日もパパに叩かれた
朝早くママが出ていった
午後には海辺で波に濡れてる
ひとりで首まで汐に漬かって

これが いつか

思い出なんかにならないで
思い出なんかに
思い出なんかにならないで

今夜はパパに愛されて
朝6時にドアを閉めていった
明日には下水を足に感じて
ひとりで死ぬほど走り回って

思い出なんかにならないで
思い出なんかに
思い出なんかにならないで

(Yの思い出 鈴木慶一,やまだないと )

ダンサーたちは今は60代になっているかな。
もしかしたらまだ現役のひともいるかも?
地方で。

美しくて、艶やかで
やさぐれたひとたち。
思い出なんかにならないで。

魅力的な女性が魅力的なショーをして、
相応のお金をもらう、というのは
たいへん理にかなっている。
この、ドコを切っても大人の女!
という迫力、豊かで成熟した女性美に
グッと来ない奴とは話にならないし
幼いものをありがたがる世情にはうんざりだよ。

過去は夢のなかに埋もれてしまうけれど
掘り返したら未来につながるものが
あると思うのよね。

おんなは度胸だよ。

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