ビブリア古書堂の事件手帖を読んで、紙の本の魅力を感じた話
普段はビジネス書や技術書、ハウツー本ばっかり読んでいるのですが、久しぶりに小説読みたくなりました。理由は単純で、ネットニュースで第165回直木賞の発表の記事を読んだから。
時代だなと思うのは、佐藤究さんの「テスカトリポカ」も澤田瞳子さんの「星落ちて、なお」もKindle版があること。電子書籍で読めるんですよね。
積ん読がメインの私には物理本棚が常にいっぱい。結果、最近は嫁に捨てろ!と迫られるため、電子書籍でほとんどの本を買うようにしています。
でもね、今回はリアルな本読みたいの。
紙をペラペラとめくるあの感じ。
あれを久しぶりに味わいたいのですよ!
自宅にある文庫本の中から手軽のでサクッと読める本を探します。
やっぱ、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」かな。読んだ後、場を演出する言葉を紡ぐ、そういう事をやってみたい!って気持ちでいっぱいに鳴るんですよね。文書を書きたくなる。言葉繋がりだと、三浦しをんさんの「舟を編む」かな。あれも泣けるし好きだな。
色々悩んだんですけど、疲れないサクッと読めるってことで、ライトノベルを選択。それでいて本をテーマにした「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫)を選びました。
この本なら本の魅力も味わえます!(本来とは違う意味で)
本の横に置いた金属製のおしゃれな栞(しおり)は、Amazonでかったお気に入りのカエルです。ちょっと高いけど、本読んでるぜ!と感じられるこういうアイテム好きですね。
これ以外にもブックカバーもバッチリです!
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サクッと2時間も経たず読み終えたのですが、この本を読んだ人は太宰治の晩年、しかもアンカット本が気になるはず!
初版には太宰治が直筆で言葉を添えていたことが作中でも出てきますが、本とか?と思って調べたら本当だった模様。学校の勉強ではメロス!セリヌンティウス!よりも、こういうエピソードを教えて欲しかったな。
ちなみに作中では晩年の初版レプリカ(復刻版)が実在するとのこと。
これは1970年代にほるぷ社から出た復刻版……つまりレプリカです。
作中では1970年代とモヤッとした表現されていたのでなんでかな?と思いましたが、結構人気だったのか復刻版が何回も出されているんですね。
初版とか欲しい!とはあまり感じないのですが、これはちょっと欲しいかもしれない。アンカットと呼ばれる独特の製本方法もなんとも言えない魅力を醸し出していますね。
私は作品が読めれば良い人なので最近はKindle本ばかりでしたが、久しぶりに紙で本を読み、さらに初版の面白さを触れることができて、紙の本を改めていいなと感じました。
妻には不評だろうけど、ちょっと本棚増やそうかと思いました。
たまには紙の本に触れる時間を過ごしてはいかがでしょうか。
面白かったら「スキ」お願いします。そして、承認欲求を満たしてくれ!