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あらたにはじめますのごあいさつ

ああこうしてぼくはこれからこのひととのこりのいのちを過ごしていくのだと実感をして、感激をして何年かたって、やっぱりそういうわけでもなさそうだと実感をして、悲嘆に暮れて何ヶ月かたって、そうこうしているうちにこの場所が生まれました。
おりにふれてあの美しくてずっと手放したくなかった時間を思い、やめておけばいいのにカメラロールの写真などふり返り、落ちて泣いて笑ってをそれなりにくり返し、しかしながらにあたらしい生活の怒涛のいろいろに気をとられ手をとられているうちにそれとなくあらたなリズムは構築されて、まだ片付かない段ボールの数個を横目に。
この場所は、生まれました。

生まれました、とかいっても、これからここに、何かすごいことが綴られていくわけではないだろうしそもそも書かないかもしれないし書けないかもしれないし、でもできるだけ等身大の、等身大っていう歳でもないけれど、でもそんな感じの、ありのままの、っていうか、おもうことをまっすぐに、浮かんだストーリーを慈しみながら、ことばの並びを大切にしながらこの場所を、つくっていきたいなとおもっていま始発の中央線に揺られながらスマホで書いています。つぎは吉祥寺。吉祥寺です。

前のところはサムネの写真たくさんつかってもらってるので削除はしないつもり。でも更新はしないとおもいます。消すには忍びないけれどあそこでこの先を綴ることはちょっときびしいのかなっていうこころ持ち。
みんなにはこれまでどおり仲良くしてほしいなっていうのは正直おもっていて、とはいえまたフォローしてね!とかあんまりお手数をかけても申し訳ないなとおもうので、お知らせは最低限に。40代にしてちょっと迷走がはじまったぼくの今後にお付き合いいただける方に、また話しかけてもらえたらうれしいなとおもっているところ。

今月いっぱいで、18年勤めた飲食のお仕事を退職します。
なんだかもう少し感慨深いとおもっていたのだけれど、いろんなあれこれがほんとうに毎日、役所行ったりなんだかんだの手続きがあったりあと何日なんて指折りかぞえる時間もないくらい。充実してるのか煽られてるのか、わからないけれど、それは正直どっちでもかまわない。
人生が、動いている。そうドラマティックにドラスティックな感じでおもっておく方が、きっとたのしいんだ。

ぼくに希望と絶望の、しかもそれらのなかでもなかなかに最大級のやつを与えてくれたあのひとのしあわせを、ぼくのしあわせの次、の次くらいに願ってあたらしいチャプターをはじめるよ。

だからまた、よろしく。


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