Silver Style Slopestyle
今回は、初めてMTBのスロープスタイル大会に出た時のこと。今のところ人生で一番挑戦して、恥をかいて悔しくて、帰りの車で何とも言えない充実感と生きてる感を感じた二日間のこと。
もともとスロープスタイルの競技でコンペティターになろうと思っていたわけではないんですが、「こんなジャンプコースでめちゃくちゃ遊べたら楽しいだろうなー」という憧れの世界がスロープスタイルだったので、もちろんやったことはないけどやってみたいよね。ということで参加することに。
まずは日本でもろくに運転していない車をレンタルして、グーグルマップで曲がる交差点を調べてメモして(携帯は契約していきませんでした、カナダにいたときはWifiハンター)いざ会場のシルバースターマウンテンリゾートへ
カムループスから車で2,3時間くらいのヴァ―ノンという町までの運転はいろんな意味でドッキドキでした笑。数えるくらいの運転経験で左ハンドル、ハイウェイめちゃ速い、景色最高、道知らない、初大会、ジャンプのサイズ分からない、形もわからない、などなど今考えるとよくやりました笑
そして何とか会場へ到着。
受付の姉ちゃんが何を言ってるかわからなかったのですが「おお、参加の受付ね。この用紙は?わからんけど、いっぱい文字が書いてあるから誓約書と怪我は自己責任ってことね。はいはい」初日は練習日で二日目が本番の日程らしい。
その後実際にコースを初めてみた時「おー!かっこいいな!でもこのサイズのステップダウンって飛んだことないな…一番最初のボーナーログ?これもやったことないぞ…」
ヤバイヤバイ笑
でも来たからにはやりたいし、やればできると思えたので自転車を持ってスタート地点へ。初日は練習日なので、和気あいあいと皆練習していてどこの町から来たとかニュージーランドから来たとか、カムループスで見かけたやつもいたりして、スロープスタイル好きな若者のコミュニティーはこういうところでできるんだなあなんて思っていました。
名前は忘れたけど、仲良くなった兄ちゃんもちょいとナーバスになっていたりして、「そうかー、そんなに緊張することでもないな。新しいコースに乗りに来たと思って楽しもう!」と思って練習開始。
二個目の大き目ステップアップが最初は全然届かなくて、クランクを思いきりランディングの角に当ててしまい、自転車はジャンプの間の池に落ちたうえにチェーンリングがひん曲がってクランクが回らなくなり…「うわー、恥ずかしい」ただでさえアジア人は自分ひとり、友達もいなくて英語もできず、周りから浮いた感じになっていたのは感じていたので、正直なところ恥ずかしくて血の気が引きました。
でも、その様子を見ていたおじさんが「おれが直してやるからもう一回やってこい!」と、車からハンマーを持ってきて曲がったチェーンリングを叩きまくって直してくれたおかげで練習再開!(ちなみにその時のクランクとチェーンリングはまだ使っています、曲がっているけど現役!ありがとうおっちゃん)
そこからはいわゆる吹っ切れたというやつで、今まで経験したことのないサイズのジャンプもこなして完走できたので、トリックを入れる余裕もでて「明日の本番は何をしようかな」とドキドキしながらも楽しくなっていました。
いざ、大会当日になってみるとステップアップでバースピンを入れた後に曲がるところで転ぶという結果でしたが、自分の中では満足。
初めてのスロープスタイルイベントが終了して、体も無事で友達もでき、結果は何もないけどそれ以上に大きな達成感と安堵感、そしてもっとうまくなりたいという気持ちがかつてなく湧いてきて、まぎれもなく本物の火がついたのを感じられたのが最大の収穫でした。
これは最初に完走できた時の動画だと思います、ヨタヨタです笑
あー、懐かしい。
次はカムループスでの日々について
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