スペイン巡礼6日目
Googleマップによると歩いた道のりがわかりやすく出る。
最終的に一番左端を目指します。
旅というものは現地で紙の地図を買って目的地を目指すものだという意見も巡礼中に聞きました。
その通りだと思いますし、そういう旅に僕も憧れますがあくまでパンの研修できているので情報収集優先で文明の力は使える限り使います。
余裕があればあるほど学べて伝えられることは多くなります。
それに、こんなわけのわからない土地で言葉もほとんど通じなくても人に優しくできると思いました。
そうすると、国境をかる〜くヒョイっと超えてみんな優しくしてくれます。そのおかげでまだ僕は毎日歩けているし、何より生きている実感があります。
楽しいです。
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今日も日が昇る少し前に宿を出た。
今日は30キロ先のLogroñoを目指します。
巡礼路を歩き始めて6日目、かなり疲れもたまっている。
不思議なことに歩けないほど痛かった足の痛みは一本のポールにより急激に回復していた。
ジェシカもグレイスも恐ろしくパワフルだけれど年はそれなりである。
サニーさんは元気だ。さすが日本でお寺通いで修行していただけはある。
僕よりも少し上くらいかな。
しんどいな。
あまり口数なく、各々自分たちのペースで歩く。
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ちなみに巡礼路で韓国人の仲間ができて初めて知ったのだが、韓国では英語で韓国人の名前を呼びやすくするために自分で好きな英名をつけられるそうだ。
日本よりもより英語圏を意識している韓国ならではの取り組みだと思いました。
ちなみに僕は出身はどこだ聞かれたらひたすら台湾だと答えていました。
真っ黒だったので。
そのあとジョーダンだよ、日本人だよと答えると笑いが起きるので言葉の壁もあまり感じずにコミュニケーションを取ることができました。
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日差しも強く今日は疲労回復日ということで10キロほど手前のvianaという街までにしようということになった。
さらに10キロ先の街を目指す予定で歩き始めたのでアルベルゲがどこもオープンしていない時間に着いてしまった。
絶対に休みたいから、ということでサニーさんがあらかじめ電話で予約してくれていた。
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simカードさえスペインのものにしておけば何の不自由もなくスマフォが使えてしまう時代だ。
予約も難しくない。
スペイン語で
日にち、時間、人数、名前を伝えるだけだ。
今回の巡礼では僕はほとんど電話予約は使わなかったけど、さらに余裕のある巡礼にするなら電話予約がオススメだ。
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vianaの宿では二回にテラス席のような洗濯場があってそこに小さなキッチンスペースがついていて雰囲気もよくてゆっくりするには丁度よかった。
ここは私営の宿だったので一泊10€といつもの宿の倍くらいの金額だ。
倍といってもヨーロッパでは破格の値段だ。
巡礼者には経済も寛容だ。
疲れていたけどせっかくなので街も一周した。
麓に教会がありそこもアルベルゲとして使われているようだ。
どうやらここがこの街の公営のアルベルゲのようだ。
そういえば教会に泊まれるという話を聞いたことがあった。
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ベッドでマッサージしながら天井を見上げた。
まだ生きているし、歩き続けることができている。
新しい仲間もできた。
ただ、巡礼では別れは必ず来るしいつ来るかもわからない。
常に巡礼は1人なのだ。
そう自分に言い聞かせながら眠りに落ちた。
今日も歩けた。
los arcos - viana
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