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奈良美智さんの講演会に行ってきた

美術作家の奈良美智(ならよしとも)さんの講演会に行ってきました。場所は御茶ノ水の明治大学。

奈良さんと言えば、アートを知らない人でもあのしかめ面の女の子の絵を見れば、「あー、あの人の絵か」とわかる人が多いと思います。村上隆さんたちと並び、今では世界的に認められた日本人美術家の一人です。

僕も昔からファンだった訳ではないけど、自分が絵を描き始めてから、YouTubeでいろんな作家のドキュメンタリーを見たりして、その中でも感銘を受けた一人が奈良さんでした。

絵の共通項はないかもしれないけど、奈良さんが好きなバンドの音楽が僕も好きだったり、奈良さんと交友のある吉本ばななさんや、奈良さんがジャケットやアートワークを勤めた何人かのアーティストが好きだったり、何か同じようなシンパシーを勝手に感じてました。

特にYouTubeにあった「トップランナー」のインタビューはすごく好きで、「本当のことに理由はない」と言う奈良さんの言葉がすごく好きです。

今日の講演会は、最近の奈良さんの旅の様子や、奈良さんの絵がどのように変化していったか、かなり聞き応えのある内容でした。

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最近の奈良さんはひたすら旅を続ける日々で、紛争の続くシリアやヨルダン、アフガニスタンなどに行って、そこに住む人々の様子、特に難民キャンプに行って、人々の様子を写真で撮ったり、子どもたちに小さな絵のワークショップみたいのをやったりしてるそうです。

知っている人もいるかと思いますが、奈良さんは平和活動家でもあり、特に反核については作品やTwitter等でもかなりメッセージを発信しています。

また奈良さん自身のルーツである(奈良さんは青森出身で母方のルーツが北海道のアイヌだそうです)、アイヌやサハリンの地を訪れて、ご自身のルーツを探る旅をしたり、そこでまた奈良さんご自身や日本と繋がる発見があったりと、魂の旅のようなこともされています。

今日は旅の話が多く、行ってみないと分からない場所ばかりだったり、一見絵とは無関係に思えるような体験こそ、奈良さんの創作に繋がっていると言うお話をよくされていました。

奈良さんへよく来る質問は「なぜ、あのような女の子を描くのか?」という質問だそうですが、これもご本人はよく分からないそうです。僕も絵を描くので何となく分かりますが、何となく自分から出てくる物、よく分からないけど描いちゃうものって、限りなく自分の本質に近い物であったり、それが自分にとっても「本物」や「真実」だと思うところがかなりあります。

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ただ、描いた後になってその絵の理由がわかったり、無意識に描いたものが物凄い意味を成していたり、このような体験は僕もした事があるので、アーティストとして本質的というか、その人が為すべきことをしていると自ずとそのような現象は起こるのかなと、思うところがあります。

また一つの作品を描きあげるのに、一発で人物を描き上げずに、何度も顔を描いては絵を潰し、試行錯誤しているうちに絵に命が宿る瞬間があるなど、かなり創作活動をしている人にはたまらない話もしてくれました。

僕にとっては憧れの存在なので、その人が今日は目の前にいたのですが、奈良さんの素朴な話し方がとてもリラックスできる雰囲気を作ってくれました。

奈良さんの作品は、特に子どもの顔の絵は、鑑賞者との共通体験、感情の共通項みたいので成立すると聞いた事があるけど、今日はその意味が少し分かった気がしました。

明後日も奈良さんの還暦バースデーイベントに行くので楽しみです。

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