「2025年の崖」とiPaaS・RPAの市場規模 #iPaaS

先日「SaaSの導入コンサルをするアスタリストがRPAを捨ててiPaaSにオールインした理由」というnoteを書いたところ、タイムリーにRPAの保守サポートをさせていただいていた唯一のお客様から契約を更新されない旨の通知をいただきました。
noteとの因果関係はない(と思っている)のですが、事業を停止することを宣言している以上、中途半端に事業継続をする必要がなくなったので良かったと思います。ということで2019年9月30日をもってRPAの事業は無事終了です。
件のお客様は、RPAによって業務を効率化するのではなく、そもそもの業務プロセスを見直してRPAを使用しなくても良い方向に進まれるようです。このご決断は非常に素晴らしいと思います。
曲がりなりにもRPAを事業としており一定の収益を得ていた立場だけにRPAをdisりたいわけではないのですが、RPAの話題を目にする度に物事の本質を捉えつつ現実も直視する二面性が必要だと感じさせられます。

さて、昨年から話題となっている、経済産業省が発表した「2025年の崖」(※1)ですが、これはDXに関することだけでなく同時に起こる「2025年問題」(※2)を踏まえての内容と捉えています。
いずれにしても「2025年に向けてIT環境が劇的に変化する」という点については変わりありません。

※1 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~
https://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180907010/20180907010-2.pdf
※2 2025年の崖とSAPの2025年問題に企業はどう対処すれば良いのか
https://enterprisezine.jp/article/detail/12077


「2025年の崖」についてはあちこちで話題になっているのであまり言及することもないのですが、「2025年」に絡めてもう一つ興味深い数字がありました。
先日以下のようなレポートが発表されまして、この中に日本におけるiPaaSの市場規模が記載されておりました。

Integration Platform as a Service (IPaaS) Market 2019: Global Key Players, Trends, Share, Industry Size, Segmentation, Opportunities, Forecast To 2025 - 21 Sep 2019
https://www.marketwatch.com/press-release/integration-platform-as-a-service-ipaas-market-2019-global-key-players-trends-share-industry-size-segmentation-opportunities-forecast-to-2025---21-sep-2019-2019-09-20

レポートによると、矢野経済研究所さんが発表されたRPAの市場規模との対比では2022年には市場規模が「iPaaS>RPA」となることがわかりました。
(2020年4月16日修正)
「2025年の崖」および「2025年問題」を回避すべく、大企業を含む多くの企業がオンプレミスからクラウドへ移行し、RPAでやっていた業務が不要になり、クラウド間のデータ連携が当たり前になる、そんな未来がやってくると思います。当然DXを実現するためにはiPaaSが必要になる、というわけです。まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」流れの如く、iPaaS界隈には大きな流れがきます。

我々はこの2025年を先取りするために、日本初のクラウドネイティブなエンタープライズiPaaS「ActRecipe」をご提供しています。エンタープライズ向けですのであまり事例を表に出せない状態ではありますが、一歩一歩着実にサービスを育ててまいります。

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ちなみに本日10月1日は「天下一品の日」です。(本題とは全く関係がありません)

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