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「雑用みたいな仕事しか降ってこない」と言う新入社員ができていない信頼獲得の話

新卒で入社して今も働き続けてるガイアックスは、若手でも大きな仕事を任せてもらえる風土がある会社で、それが就職を決めた理由のひとつだった。
だけど、「誰でも」「すぐに」大きな仕事を任せてもらえるわけじゃない。裁量権を得たり、大きな案件を任されるためには「こいつなら任せられる」と思ってもらうステップが必要。

その点僕は、早い段階で重要な案件を持たせてもらったり、最年少で事業部長をやらせてもらったりできたので、信頼獲得に成功できたほうだと思う。

4月から社会人として働き始めた人の中には「早く裁量権を持ちたい」「重要な役割を任されたい」と思ってる当時の僕みたいな人もいると思うので、そんな人向けに「これやっといたのはよかったな」と思ってることをまとめてみた。

1. 優先順位にこだわり、スピードで差をつける

入社してすぐは、もっとも「まわりから判断される」タイミングだ。ここで「信頼して任せられるやつだ」と思ってもらうのが非常に重要なのだが、その判断は大体1~2ヵ月の期間で決まってしまう。

それなのに、新人には急な仕事が降ってきやすい。せっかく事前にスケジュールを立てていても、仕事が予定通りに進むことなんてまずない。初めての事だらけで、キャパオーバーになることもあるだろう。

だから僕は、優先順位のつけ方を何よりも重要視して仕事に取り組んだ。特に尊敬していて「この人からは絶対にできるやつだと思われたい!」と思う人が2人いたので、その人からのタスクは常に最優先で対応した。逆に調整可能な新卒特有の社内タスクとかは、相談しながら優先順位を下げて対応させてもらったりしていた。

もちろん、全てのタスクをしっかりこなす前提なのだが、重要なのはスピードである。「タスクをやるやらない」の判断は新人にはできない。でも、「どのタスクからやるか」は判断できる。この優先順位に徹底的にこだわる。パフォーマンスで差をつけるのはスキルがいるし時間がかかるが、スピードは意識次第。どこに全力投球するのがもっともコスパが良いのか、は常に意識しておいたほうが良い。

2.上司を観察し、マネジメントする

これは、「仕事はちゃんとできてるのに、コミュニケーション部分で損をする」のを防ぐために重要なポイント。

あなたは周りの人をどれほど観察できているだろうか。
上司に「わからないことがあったらいつでも声かけて」と言われても、それを鵜呑みにしてはいけない。タイミングを間違えると怒られることすらある。
僕は新人の頃、「1日の中で、邪魔されたくない時間はいつで、話しかけても大丈夫なのはいつか」「仕事をする上で大事にしていることは何か」「イラッとしているのはどんな理由が多いか」など、上司をよく観察していた。

自分が上司になってみて気づいたのは、同じ質問をされても、答えやすさが全く違うということ。タイミングが悪いと最低限のことしか答えなかったりする。その上、「なんで今聞いてくるかなー」という印象を持ってしまうこともある。

上司マネジメントができるかどうか、は信頼を得るという視点でも、情報を引き出して自身の成長スピードを上げるという視点でも、重要な能力だ。

3.言われたことに対して、(ちょっと相手の予想を上回るような)行動で返す

指摘されたことを確実に改善し、防げるミスを繰り返さない、というのは基本中の基本。

その上で、「相手の予想をちょっと上回る」行動をとれると良い。
「とても学びになりました」「いただいたご指摘を次に生かします」というメッセージをもらっても、特に何も感じない。

そうではなく、「実際にこんな風に改善してみました」とか「改善策を進めてみて、次はこんな壁にぶつかっています」とかを伝えられると相手の印象に残る。

ミスの指摘でも業務改善のアドバイスでも、言われた後にどう行動したのかを伝える人は少ないので、それを伝えてくれるだけで良い印象を持つし、もっとアドバイスしてあげようという気持ちになる。

あと、実際にやってよかったのが、「おすすめの本を聞いて、読んだ感想を相手に送る」こと。

入社したばかりの時はいろんな社員さんとランチとかで交流する機会があると思う。僕は初対面の人との交流が得意じゃなかったので、「おすすめの本を聞く」ことだけを意識して話すことにしていた。で、勧めてもらった本を1週間以内に読んで、どこが面白かったか、具体的にどんな風に生かせそうかを相手に共有するというのを自分に課していた。

これはいろんな効果があった。本を通してその人が大事にしている価値観がわかるし、その人との関係性を継続的なものにしやすくなる。また、いろんな人から勧められた本の共通点がわかってくると、仕事をする上で大事なことが見えてきたりもする。1週間以内、と期限を決めることで、積ん読もなくなる。

自分が伝えたことを実践してくれる、というのは誰にとっても嬉しいこと。「新しい知識を学んで生かす力がある」「教えたことを身に着けようとしてくれてる」と認識してもられば、いつでも相談に乗ってくれるだろうし、新しい仕事を任せてもらうチャンスだって増えるだろう。

仕事を任せてもらえるような行動は取れているか

特に働き始めだと「責任がある仕事を任せてもらえない」「雑用みたいな仕事ばかりでやりがいがない」と言う人がいる。でも、よくよく話を聞いてみると、信頼を獲得するための行動が取れていないことが多い。

どんな仕事でも引き受ける ⇨ (優先度をつけて)素早く仕上げる ⇨ 信頼される ⇨ より大きな仕事を任される ⇨ 成果を出す ⇨ 信頼される

このスパイラルを作れるかどうかが、楽しく仕事ができるかどうかの鍵だと思う。素敵なビジネスライフを。

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