変化を受け入れる

夏の暑さのせいなのか子供たちのプレーに「迫力」が感じられない。

少年団のように目標とする試合や大会があれば、それをモチベーションにして頑張るのだろう。

この教室にはそれがないので、暑ければ暑いなりの、寒ければ寒いなりのプレーになってしまう。

子供たちにもっと刺激を与えたいといつも考えているが、なかなか良い案が浮かばない。

そんななか、同じ地域にある少年団の子たちから、この教室でバスケを一度してみたいと話があった。

上手な子たちが突然来て、劣等感を持ったりしないか不安はあったが、外の世界を知る良い機会になればと思い、来てもらうことにした。

当日、アップを終えるとすぐゲームを始めることにした。

予想していたとおり、実力差は大きく、ターンオーバー連発のゲームとなった。子供たちは疲れ切った様子だった。

翌週、少年団の子たちがまた来てくれたので、再びゲームをすることにした。

最初のゲームは、前回同様にやられっぱなしのゲームだったが、回を重ねるごとにターンオーバーが減りシュートを打てるようになっていった。

ゲームを通じてたくさんの失敗を経験し、彼らなりに学ぶものがあったのだろう。

私も今回の経験から、子供は大人が思っている以上に変化に柔軟に対応できるということを学ばせてもらった。

同時に自分がやるべきことは「教える」ことではなく「環境を作る」ことだと改めて思った。

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