Daisuke Ando / Skillnote

Daisuke Ando / Skillnote

最近の記事

エンジニア組織の何を測定し、どんな示唆を得ているのか

はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 前回プロダクト開発組織の生産性指標として、どのような背景でどのように可視化しているか、という点について記載しました。 今回は、主にFour Keysのデータを元に、どのようにデータを見てどのような示唆を得ているのか、結果どのようなアクションを取っているのか、といった点を深掘りしていきたいと思います。 データ測定の背景は何かSkillnoteではプロダクト開発を効率的に進めるため、主に以下のSaaSサービスを利用しています。

    • プロダクト開発組織の生産性指標

      はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はここ数年特に大きく注目されている、開発生産性についてです。 Skillnoteでは開発生産性についてどのように捉え、どのように可視化し、測定し、改善しているか、といった点を書いていきます。 Skillnoteにおける開発生産性の変遷Skillnoteは製造業向けのバーティカルSaaSであり、現在ワンプロダクトのモノリスシステムという形態を取っています。詳しくは以下をご覧ください。 今までのプロダクトを取り巻く環境はざ

      • 個人の開発生産性を爆上げする(Vimのススメ)

        はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はほぼタイトルオチ(かつ、色々な人がそれぞれの視点で書いている)な話題ですが、社内向けにも発信したいモチベーションがあってnote記事として公開しようと思います。 記事を書こうと考えた背景Skillnoteではアジャイル開発を取り入れており、少しずつですが慣れや定着化が見られるようになってきました。 今までは「お手本のある開発」が中心だったものが、だんだんと「ニーズを掘り起こしながら進める開発」に変遷してきており、これに

        • エンジニアのモチベーションが上がる目標設定・評価

          はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はEMであれば誰しもが悩み、苦労(工夫)している目標設定・評価について書きたいと思います。 きっかけは#1の頃から参加している「EMゆるミートアップ」で、3月1日開催の#6のテーマがそのものズバリの「目標設定・評価」だったことです。 EMゆるミートアップそもそもエンジニアリングマネージャーという職務は最近になって出てきたもので、ITという比較的新しい業界の中でもさらに新しい役割、と言えるかと思います。(オライリーの書籍も

        エンジニア組織の何を測定し、どんな示唆を得ているのか

          Skillnoteを「つくる人」、開発部門の変遷と求める「ひと」

          はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回は3年で0名が15名にまで成長したプロダクト開発部門の変遷を「ひと」にフォーカスをあて、振り返ってみました。どのような採用プロセスで組織を拡大させてきたのか、そこで大事にしてきた考え方や実際のフローについて記載します。 現在のプロダクト開発部門の体制以前「全社目標から考えるプロダクト開発体制」で記載したように、プロダクト開発部門は2023年下半期より4チーム+VPoE室に分かれ、各チームにエンジニアリングマネージャーがア

          Skillnoteを「つくる人」、開発部門の変遷と求める「ひと」

          改善後の開発プロセス

          はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はプロダクト開発部門の改善後の開発プロセスについて、具体的にどのようなフローとなっていて、どのような効果が出ているか記載したいと思います。 プロセス改善の背景前回記事、「より品質を上げるためのプロセス改善」で記載した通り、品質改善および変化への柔軟な対応を目的として開発プロセスの改善に着手しました。 今までの開発は、現在も本稼働している旧システム(Skillnote社設立前から開発してきたシステム)の機能移行とその強化

          改善後の開発プロセス

          より品質を上げるためのプロセス改善

          はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はプロダクト開発部門で今まさに進行中のプロセス改善について、どのような背景で、どのような目的を持って取り組んでいるか記載したいと思います。 プロセス改善の背景前回記事、全社目標から考えるプロダクト開発体制では、メンバー増員に伴うコミュニケーションパスの複雑化を受けて、より小さなチームへ分割する施策を実行したことを記載しました。 これと並行してプロダクト開発部門として主要な課題と感じている2点について、解消へ向けての取り

          より品質を上げるためのプロセス改善

          全社目標から考えるプロダクト開発体制

          はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はプロダクト開発組織について、全社目標(KPI)を背景に、どのような目的を持ち、どのような効果を狙って、体制作りを行っているかを記載したいと思います。 プロダクト開発組織の変遷Skillnoteのいま(2022年)のプロダクト開発について( https://note.com/daisuke_ando/n/n8ea737164414)でも記載したように、2019年時点では私1名体制(笑)だったプロダクト開発部門は2020年に

          全社目標から考えるプロダクト開発体制

          B2BのSaaSにおけるプロダクト開発とは

          はじめにSkillnoteVPoEの安藤です。 今回はSkillnoteの主戦場領域におけるプロダクト開発について、どのような業務フローでそれを実施し、各役割がどのようなミッションを持っているか、を記載したいと思います。 Skillnoteプロダクトの特徴Skillnoteは製造業の現場にフォーカスしたスキルマネジメントシステムです。 ビジネスモデルは法人向けのSaaS、システム形態はHRTechに分類される業務システムとなっています。 そのため、例えばメディアサイトのよう

          B2BのSaaSにおけるプロダクト開発とは

          技術不採用理由から見るSkillnoteリニューアルプロダクト(X1)

          記事の背景SkillnoteVPoEの安藤です。 前回(https://note.com/daisuke_ando/n/ne3b1d573e84d)はX1の核となっている各技術の選定理由について記載しました。 今回は、その続きとなる、検討・検証したが採用に至らなかった技術たちの不採用理由について記載します。(これをもって供養・・という類いの記事です笑) 技術選定の背景(前回のおさらい)前回と同じ内容となり恐縮ですが、X1で採用した技術の選定背景については、以下のような点を挙

          技術不採用理由から見るSkillnoteリニューアルプロダクト(X1)

          Skillnoteリニューアルプロダクト(X1)の技術選定理由について

          記事の背景SkillnoteVPoEの安藤です。 前回(https://note.com/daisuke_ando/n/n8ea737164414)はこの2年間を振り返り、開発チームやプロダクトの大枠について記載しました。 今回は、2021年4月にローンチしたリニューアルプロダクトについて、技術面について2回に分けて記載します。 ※リニューアルプロダクトは開発コード:X1(エックスワン)と社内で呼んでおり、以降記事内でも呼び慣れた呼称にて記載します。 X1開発に至る経緯そも

          Skillnoteリニューアルプロダクト(X1)の技術選定理由について

          Skillnoteのいま(2022年)のプロダクト開発について

          はじめに株式会社SkillnoteのVPoE安藤です。 「世界の製造業に貢献するプロダクト開発を目指して」の記事(https://note.com/skillnote/n/nc07d910d8f2c)が公開された当時(2020年3月)は、組織としても全社員10名程度、エンジニアは自分を含めて2名、もう1名の入社が決まって3名に増えるところまで見えていた、そのような状況でした。 Skillnote社もプロダクトも、多くの部分が「可能性」や「構想」ばかりで実現できていることがほと

          Skillnoteのいま(2022年)のプロダクト開発について