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俺たちはまた旅に出た


僕達が知り合ったのは、四国学院大学軽音楽部の
タバコの吸い殻が山盛りで
カップラーメンやコンビニ弁当のゴミでいっぱいの
荒れ果てたスタジオと呼ばれた部室だったかと記憶している。

僕は学生じゃなくフリーターだった20歳頃。
バンドメンバーが所属しているその部室に入り浸って
毎日毎日練習をしていました。

僕達は「madpress」という名前のバンドを始めたばかり。
自然と趣味趣向の似ていた彼等と仲良くなるのにそう時間はかからず
彼等は「RUSSENTI-MEN」というバンドをスタートさせました。

そこから
お互い何度も対バンしたり、集まって呑んでゲラゲラ笑ったり
県外遠征を一緒に行ったり
ライバルのような親友のような
多感な時期を一緒に一番近くで目一杯楽しんできました。

ある程度の年齢になると人生における分岐点ってやつに差し掛かります。
楽しい時間や付き合いは永遠に続くんじゃないかとさえ思えるくらい楽しかったけど
男6人も集まればそれぞれに選択を迫られる時は当然訪れて。

でも、またすぐに会えるさって感じで
各自の選んだ道を支持して、送り出すもんです。
友達だから。

それから
何年かに一回
集まれる機会があったり なかったり
でも、顔が揃えば空いた時間を埋める作業も無く
ゲラゲラゲラゲラ笑い会えるみんなが
とてもとても大好きです。

名残り惜しさは次に会う為の約束。
嘘みたいに楽しすぎた一夜の余韻を散々感じながら
俺たちはまた旅に出たんです。

この日の為に排煙ダクトを自作する家主マサシ
90dBまでOK!と話題の自作スタジオ
Dope