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【私事】煙に巻く人生をやめたこと。

 いや、とくに人を言葉で言いまかしたり誤魔化し逃げたりしていたわけではなく「煙草」を辞めたお話。
 
 煙草を辞めて3年になるが、流石に3年も経つと一切吸いたい気持ちが湧いてこない。(笑)以前はヘヴィーチェーンスモーカーでした。しかも手巻き煙草でしたので、まぁまぁどれだけ体に悪かったのかと。(汗)
 
 私の好きなシャグ(手巻き煙草の葉っぱのこと)はオランダ産の「DRUM(ドラム)」という名柄でした。


 よくレビューなどを見るとかつお節系の香りがすると書かれているのを見て、どんだけかつお節よ?と思って吸い始めたのがきっかけでした。(笑)
 確かに先入観もあったのか最初はかつお節?という感じがしたのですが、吸い慣れると芳醇な木を燻したような香りが漂い、どっしりとした吸い心地が堪らなく美味さを感じさせてくれました。
 
 手巻き煙草は「巻紙」のチョイスによっても味わいが変わります。私はZIGZAGというメーカーのリコリス(スペインカンゾウという植物で作る甘味料)で作られた紙が好みでした。DRUMの香りとリコリスの甘みが良くマッチしており、喫煙を楽しむ事ができました。
 
 DRUM  + ZIGZAGリコリスという組み合わせ。

 次は巻き方ですね。(笑)巻き方にもいろいろ種類がありますが、最初はまさに煙草っていうストレートな巻き方で吸っていました。もちろんフィルターも使っていました。このフィルターも相性があって、合わない物はシャグの香りをかき消してしまうのです。私は紙と同じZIGZAGの物を使っていました。
 まき煙草用のローラーというのが売っており、ローラーの中にフィルターとシャグを詰めて、ローラー部分を畳んだらバランスの良い力加減で回し最後に巻紙のシール部分を舐めて接着すれば完成です。
 ところが、このフィルターを使うと、まぁまぁ味が落ちるわけです。はっきり言えばシャグを不味くしているのだと思いました。そこであたらしい巻き方の修行をしました。(笑)
 私の愛する巻き方“コニカル巻き“です。(笑)

 コニカル巻きは、ソフトクリームの持ち手(コーン)のような形に巻紙を巻き、フィルターを使わずシャグを詰めて吸うという巻き方です。コニカル巻きの先端は大きく広がっていますので、シャグが良く燃えます。吸口に向けて狭くなりますので、シャグの中で煙の温度が上手く下がりシャグの味わいと香りをより強く楽しめます。
 
 ゆっくりと深く長く葉の焼ける音を聴きながら口の中に煙を溜め、少し温度が下がったら肺に流し込みます。その時にどっしりとした感覚を楽しみ、口と鼻から煙を出すと秋の焚き火のわきに座りけしきを眺めるような香りをかんじます。最後に微かなリコリスの甘みを感じれば、また吸いたくなります。

 が!全て未練なく辞めました。(笑)
 とても楽しい愛煙生活でしたが、やはり年々体調も悪くなるし、まだ楽しいことをたくさんしたいので、名残惜しさもありつつの終了となりました。喫煙について仲間と語り、シャグを求め各地遠方へ行き、地元の物を食べながらの旅をしました。全て素晴らしい思い出となっております。

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