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【映画】灼熱の太陽によって焼かれている亀を君は助けない。

 2019年のロサンゼルス。酸性雨降りしきる人工過密の大都市で激しい富裕層格差の中で生活を強いられていた。そんな世界でロサンゼルス市警を引退したリック・デッカード(ハリソン・フォード)は好物の寿司を食べるため、寿司バーで食事をしていました。
 そんなデッカードの前にロス市警のガフが現れ、ネクサス6型アンドロイドが脱走したと話し始める。デッカードは既に引退しており、前の同僚ホールデンは腕がいいから奴に頼めと遇らう。しかしガフの口からホールデンがやられたと聞かされる……。

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 これほど有名な映画はないでしょう「ブレード・ランナー:Bladerunner(原作“アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)」です。私が中学生の頃、この世界観は強烈なインパクトを与えられました。STARWARS(Episode4)世代の私は、SFと言えば宇宙で光る剣を振り回しオンボロ宇宙船で飛び回るという世界でした。なのに、良く見慣れたハン・ソロが土砂降りの雨の中、小汚い街の中で寿司屋の亭主と喧嘩しながら寿司食ってる。(笑)地味で小難しい映画という印象でしたね。

 これほど弱く怯える主人公がいるだろうか?と思うほどハン・ソロとのギャップが酷いキャラクターでした。(笑)何をするにもビビり、力も強くないし、凄い強力な拳銃(M2019 Blaster:正式な名称ではないらしい。)を持っているのにまともに使えやしない。サラリーマン刑事ですよ。
 しかし、ロス市警でデッカードを超えるブレード・ランナー特捜班はいないと劇中後半で気付かされます。そして駆け落ちする恋愛に発展します。(笑)

 人間の生とエゴによって生み出された人間そっくりの産物をいつしか便利な道具としか見ることがなく、そしてその便利な人間そっくりな物が人間と同じように感情を持った時、醜い人間達が自分達より優れた人間そっくりな物を「解任」するという手段に出ます。
 まるで刀の刃の上を走るような危険な仕事を遂行する特捜班の倫理と危険と芽生えた愛の物語。(笑)

そして、デッカードはどこへ行き、何をするのか物語は2049年へと続きます。

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