プロレス撮影の設定について
最初に これってあくまでも私の私見です。間違ってることも書いてます。人によって考え方はそれぞれなので、私が感じたことを書いてますので、突っ込みは受け付けませんのであしからず。
プロレスの写真の撮り方の勉強法 ~私の場合~
プロレスの写真の撮り方、この題材を撮るという説明サイトなんて、ほとんどない。SNSを始めたばっかりの頃、素敵な写真を撮るなぁと「当時」思っていた方に「すごいですねぇ。」とか「感動しました!」とか、段階を踏んで「どうやって撮ってらっしゃるんですか?」と質問したことがある。一切返答無し。ガン無視である。まぁそもそも一方的に私がフォローしていて、勝手にコメント送ったので無視もクソもないのだけれどwww
なんかプロレスファンたちはカメラの撮り方を教えない暗黙のルールとかあるのかな?とか思ってました。誰も教えてくれない。カメラについて話せる知り合いが圧倒的に少ないのだ。
そして出した結論は、失敗してもいいから、
とりあえずいろいろ試してみよう。ということ。
私は実際に自分でやってみて、失敗から学ぶスタイルに一貫している。成功はもちろんうれしいけど、失敗した時の方が収穫があるし、次はこうしてみよう!という向上心やワクワク感が増すのだ。
ということで、TV(動体優先モード・スポーツモード)で、撮れる写真にムラがあるということを学んだ。マニュアルモードで撮る次のステップにきたのだと、感じました。
優先順位を決めて何かを犠牲にするのが、設定の基本
なんとなくは分かってはいたのだが、どうやらTV(動体優先モード・スポーツモード)では「絞り」の設定がオートになっている。
おんなじタイミングで連写しても絞りが変動したりするのでピントが合う位置や、明るさにもムラが出ていました。
撮ってる時は最高のタイミングでバッチリ撮れた!と思って見返してみると、「は?」みたいな残念な出来上がりになっていることが多発してた。
カメラの基本設定として
まず
絞り(F値)
シャッタースピード
ISO(感度)
この3つが基本的な三角形になっています。
それぞれの説明はプロレスに限ったことではないし、概要はスキップするけど、プロレス写真を撮るうちに各値を変動すると以下のような現象がおきることが分かった。
絞り(F値)
解放(最小値)で撮ると、背景がボケて撮りたい被写体がくっきり映るし、明るい!でも、動いてる時に撮ると、ピントがずれやすいデメリットも。
絞る(F値を上げる)と、ピントの合う位置が広がるので、ピンボケしにくくなる反面、写真が暗くなってしまう。
上のように引き気味で全体を撮りたい場合、多少暗めになってもいいので、絞りを強めにしてピントを合わせました。
シャッタースピード
この値を上げれば上がるほど、動いている被写体に残像が出にくい。つまりブレずらくなる。でも値を上げすぎるとブレない反面、光を取り入れる時間も少なくなるので、写真が暗くなってしまう。
シャッタースピードが遅すぎると、タイミングはいいのにブレブレ…。
ISO(感度)
この値を上げると、明るくなる。上げれば上がるほど明るくなる。暗いところでも明るく撮れる。でもいいことばかりではなく、上げすぎるとザラザラと写真にノイズが入ってしまうので極力上げない方がよい。F値とシャッタースピードで設定した際に補足的な調整としてISOを上げ下げしたほうが良い。
あまりに暗い会場でISOを爆上げ(16000)した結果、かなりザラザラに…。
三角形の値はどうするべきか ~バランスって大事~
観戦写真の理想でいえば、
シャッタースピードを上げて、
動いてるは絞りも絞って、ISOは低くするのが理想。
ということらしい。理屈的には。
だから、例えば
絞り:F11~F14
シャッタースピード:1/1000~1/2,500
ISO:100
くらいの組み合わせで撮ることができれば最高です。文句なしです。
でもね、そんな設定、いいカメラやレンズを持っていたとしても無理だということがすぐにわかります。屋内で行われることが多く明暗差が激しい会場でのプロレス撮影でそんな設定したら真っ暗の写真になってしまいます。光の量が圧倒的に少なすぎます。
カメラ本体、レンズの性能にも付与することなので、一概には言えませんが
入場時なんかは
絞り:解放(最小値)値
シャッタースピード:1/400~1/640
ISO:会場や上記2つに合わせて調整。
試合中は
絞り:解放(最小値)値~F8
シャッタースピード:1/640~1/1250
ISO:会場や上記2つに合わせて調整。入場時よりは上げる。
上記はあくまで概要値。実際に撮ってみて、
問題ないか否か、その場で判断しないといけませんけれど。
ライトが暗転する興行だってありますからね。
自分がよく行く興行でのISO値は
後楽園ホール:2500~4000
新木場1st RING:3200~4000
くらいにすることが多いですかね。
リングマットが白い光沢タイプですと光を反射するレフ板代わりになるので、ISOを下げたり絞ることができるチャンスだったりします。
その他の設定について
初期設定の場合、AF(オートフォーカス)がシャッターボタン半押しで起動し、そのまま押し込むとシャッターを切れるという機種もあるのではないでしょうか。
プロレス撮影の場合、重宝するのが親指AFです。
右手の親指でAFボタンを押し込んでいる間、ピントを合わせ続けるというボタン、レスラーの動きを先読みしながら撮るのも大事ですが、予測がつかない場合は親指でレスラーにピントを合わし続けて、ここだっ!というタイミングでシャッターを切る。これ結構大事です。
それから、親指AFと並行して設定項目のところで
AFの追いかけ具合を設定する追従設定
試合の撮影中はどうしても3本のロープが交差することが多々ありますから、交差したタイミングでロープにピントを合ってしまうことがあります。カメラの性能にもよりけりですが、撮ってみてロープにピントが合う写真を連発するようなら、ここの設定も粘り気味に調整した方がいいでしょう。
AFフォーカスエリアの設定
これもかなり大事なところで、AFを画面のどこで撮るかという設定ですね。
動いている選手に都合よくAFが合ってくれればいいんですが、初期設定の場合、ほとんどが自動検出になっていることが多いです。自動検出は便利ですが、基本的に手前の被写体に自動的にピントが合うようになっています。プロレスの場合、手前の被写体というと…選手とカメラの間にはロープがありますよね。これをシングルAF(1点AF)にして親指AFと併用することで、ロープピント写真の減産が見込めるわけです。
1点AFの場合、どこにファインダーの真ん中でもいいんですが、人を撮る場合、できるだけ顔でピント合わせたいです。
横撮りならこの辺
縦撮りならこの辺かなぁ
縦撮り、横撮りを繰り返す度に、AFポイントをその都度移動していたら大変だし、シャッターチャンスを逃してしまうかもしれません。設定項目の中に縦撮りと横撮りのAF設定を自動的に変更する機能がついていることがありますので、あれば利用した方がいいかと。カメラの向きを変えた瞬間、自動的にAFポイントがべスポジに移動しますw
他にも細かい設定ありますが、これだけでも初期時に比べると、プロレス特化型カメラになるのではないでしょうか。
ザーッと書いちゃいましたが、なんか忘れてそうだな…。
思い出したら追記します。
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