大信製材の問題点(2020年4月現在)
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大信製材の問題点(2020年4月現在)

出口庸平

木材業界もご多分に漏れずコロナの影響を受けています。当社の仕事量は、「4割に減った」と書いた3週間前より少し持ち直していて、4月6日現在は7割程度まで戻ってきました。しかし明日、緊急事態宣言が発令されます。そもそも仕事ができるのか!?今後の動向は全く読めません。

そんな状態でスタートした新年度。

見えない敵と戦う不安な日々。一方例年と打って変わって時間に余裕があるのも事実です。こんな時はふさぎ込んでいてもしかたがない。大切だけど時間がなくて後回しになっていたことに着手しようと、自社の問題点を検討することにしました。

当社の主力機械はモルダーと呼ばれる木材の4面を同時に削る機械です。去年の7月から加工履歴を全部残していて、モルダーがどれだけ稼働したかをチェックしています。その結果、一日でモルダーが動いているのは100~120分で、一日の20%しか稼働していないことがわかりました。そう、モルダーの稼働率の低さが以前からずっと気になっているのです。


なぜそれほどに稼働率が低いのか?

感覚的にはもっと動かしているつもりだったモルダー。最初は信じられませんでした。でもよく考えると納得の数字です。2020年2月を例に考えてみます。2月は747種類の加工を行いました。2月の営業日は18日でしたので一日に41種類、1種類の加工に11.7分かけたことになります。しかし1種類あたりの平均加工長さが約18.6mでしたので、1分あたり6m加工できるモルダーが動いているのは3分程度しかありません。材をモルダーに通す前にやることが多く、残りの8分は加工を始める前の「前さばき」に使われているのです。

前さばきは、
(1)オーダー通り納材されているか伝票を確認しつつ材を仕分ける
(2)図面を見て加工方針を検討する
(3)材の大きさを整える
(4)刃物をセットし位置を決める
(5)試し加工をする
(6)刃物位置を微修正する
と、大きく分けてこれくらい工程があり、結構手間がかかるのです。

この(1)~(6)の時間短縮が当社における業務効率化の本丸です。職人の多能工化や工程の再構築(無駄な工程や共通に実施できる工程を探す)など、色々とやるべきことはありますが、一先ず(1)~(6)のすべての工程を迷いなく進めるための取組みを始めました。

で、何をやっているかというと「整理整頓」と「見える化」という、いたって単純なこと(笑)


【整理整頓例】

図1


【見える化例】

画像3

刃物のセッティングに必要な情報はモルダーに直接掲示

画像2

試し加工用の材には寸法を書いて探しやすいよう陳列

小さなことからコツコツと。こういった積み重ねが効率化や品質向上につながると信じて。今後も継続して改善します!


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出口庸平
大阪で木材加工を営む大信製材株式会社の専務取締役。環境事業を手がけるアミタ株式会社にて営業、企画開発、人事の仕事を経験した後、2019年9月に妻の実家の家業である大信製材に籍を移す。木材を扱うのはもちろん初めてのこと。41歳のおっさんによる新たな挑戦を包み隠さず綴ります。