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どれだけの親が子供の学習机に満足しているだろう?

小学校に上がる際、ランドセルと同時に購入されることの多い学習机。じいじ、ばあばからのプレゼント、というご家庭も多いかと(我が家はその口です)。学習机は靴なんかとは違って数か月で消耗するものではありません。6年間使い続け、よいものなら20年たってもまだまだ十分使えます。そんな学習机ですが、満足して購入できた親御さんはいったいどれくらいいるでしょう。私たち夫婦にとって長女の学習机の満足度は30点くらい(じいちゃん、ばあちゃんの愛情が詰まってて20点。さらに、いろんな家具屋を回った苦労を10点加算して、合計30点)でした。子供が気に入ったものをと思いつつ、新一年生に選ぶ力なんて備わっているはずもなくキャラっぽいものを欲しがるし、じゃあ親が気に入る机があるかと言えば、無意味(だけど子供はよろこびそう・・・)な棚や機能がごてごてついたオーバースペックなものばかり。

とある情報によると学習机の平均単価は69,550円だそう(『学習机評論家のおすすめ』ページより)。実際ウチも、なんだかんだでそれ以上してしまい。。。7万円もする買い物の満足度が50点を切るなんて、やっぱりおかしいですよね!


学習机に求めるもの

そんな不満を抱えたまま、今では長女も小四です。すでに小学生も折り返し地点を過ぎていますが、今でも宿題はほとんどリビングでやっていて学習机に座るときは漫画を読むときと決まっています。もっとじっくり考え購入すればよかったと後悔しています。

ところで今は、新一年生に上がるタイミングで購入するパターンは全体の50%を切っており、じっくり選ぶ家庭が増えてるそう。

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(出典:コイズミファニテックHPより)

ほんと、それが正解!でもじゃあじっくり選ぶとして、どんな基準で選べばいい?私たち夫婦が行きついた答えは「親も子供も、愛着をもって使い続けられる机」でした。

親から子に伝えたいことってホントにたくさんあるけれど、私の中で重要なものの一つに“ものを大切にする心”があります。私たち親世代は「消費者」だなんて呼ばれ、たくさんの資源をじゃぶじゃぶ消費し、未来の世代を犠牲にすることで豊かさを享受してきました。その結果子供世代では私たちが当然のように行ってきた「消費活動」は望めず、そりゃあグレタさんもあんな顔で怒るわけです。でもだからってただ悲観したり、あきらめたり、気づかないふりをするのは違ってて、少しでも悪影響を小さくすること、また制約条件のある世界でも心豊かに生きる知恵を伝えることが親としての最低限の務めだと思っています。“ものを大切にする心”は資源が不足する世界においての必須アイテム。その心を持つことで消費欲求を抑えつつも、心豊かな人生をおくることができるのではないでしょうか。せっかくプレゼントする学習机。未来に生きる者に必要な知恵も一緒に贈ることができれば最高だ!と思うようになりました。


6歳になったら机を作ろう!イベントに参加して

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納得できる学習机を求め、去る10月19日、滋賀県彦根市の丸松木材さんにて開催された『6歳になったら机を作ろう!』イベントに長女(10歳)と長男(5歳)で参加しました。素人の親と子供でも半日あれば組み立てできる、国産(今回は滋賀県産)材で作られた学習机キット。のこぎりで切ったり、インパクトで穴をあけたり、ビスをねじ込んだり…と子供と一緒に少しずつ机を作り上げていきます。自分の手で机を作ることは、子供たちにとっても相当楽しかったよう。最後に「机の裏に好きなメッセージを書いて!」とスタッフに言われた娘は、自分が考案したというオリジナルキャラを描いてました。この机の引き出しの奥には、娘が10歳のころに考えたオリジナルキャラが住んでいると思うと、親としてはもうワクワクしかありません。親も子供も愛着ある一台を手に入れることができました。

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キットの前でやる気満々


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二人とも真剣


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オリジナルキャラを描く娘


大阪でも机づくりイベントを

このイベントを知ったとき、私自身が仕事を通じて世の中に提供したいことがつまっていると感じました。木材を単なる部材として扱うのは本当にもったいない。生き物だからこそ伝えられること、感じるものがあるはず。木という商材が持つそんな情緒的な価値を、このイベントは提供してくれていると思います。

私も自身の商売を通じて、木のもつ良さを十分に引き出さなければなりません。木を扱う商売人として生きると決めた以上、それが礼儀だと思っています。業界に入ってまだ半年も経っておらず、今の私にはよさを引き出すことなんてまだまだできませんが、少しずつでも着実に前進し、いつかはそんな商売がしたいと考えています。

藤川さん松田さん、そして大阪木材界の諸先輩たちに教えを乞いながら、いつか大阪であのイベントが実施できたらと、妄想を膨らませています!

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