見出し画像

今宵もまた過ぎゆく

不安というものは常に付きまとう。それは苦の根源。ゴータマが見出した真理をうんと頷けない私の叫び。世は事実しかなく、それ以外は何もない。しかし、都合の良い答えが欲しい私は彷徨う。
だがしかし眼前の事実は揺らぐことなく、ただそこにある。
ただ、ある。

真実は常に淡々としている。そこに優しさや誤魔化しはない。故に、優しさや誤魔化しを求める私はその厳しさに目を背けたくなる。

故に、方便を必要とする。梵語でウパーヤ。到達する、近づくという意味を持つ。
方便は優しい。
巧みなはかりごとをもって真実に導く。
私は旅人である。
…とまぁそんな事を思う夜。
私の子供の頃のトミカが今子供によって遊ばれる。
何事もまた因縁果。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?