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7.衝撃×椎間板『線維輪』

前回は椎間板でも『髄核』について
今日は、その周囲にある線維輪についてまとめてみました。

線維輪

線維輪の外側部は線維性の鞘からなり、強い張力を有し、タイプⅠコラーゲン線維からなる同心円状の層状構造をなす。
線維輪の内側部への移行部分では線維輪の硬い線維組織が線維軟骨組織と混ざっているのが、その背に軟骨性組織に含まれているタイプⅡコラーゲン線維は椎体の硝子軟骨性関節面に付着している

プロメテウス

線維輪は、玉ねぎの皮のように配列した層状の線維軟骨でできており、この繊維は色々な方向へ交差して、椎体骨端の辺縁の関節唇様組織と結合し、椎体骨端と密に結合して軟骨版を貫いている。

図解 関節・運動器の機能解剖

線維輪は、コラーゲン線維の輪、もしくは同心の10~20層からなる。ドーナッツのなかのゼリーを含むパン生地のように、コラーゲン線維輪は水親和性の中心核を包み込む。圧迫力は、包みこまれた含水性髄核の静水圧を増加させる。この圧力の増加は、椎体関節に対して加わる衝撃を吸収する。
ー中略ー
線維輪内の膠原線維の構造によるもので(脊柱に安定性をあたえている)ある。繊維の方向性を正確な幾何学模様を呈す。腰部では膠原線維の方向は垂直線から約65°であり、隣接する層の繊維は反対方向に走行する。この構造配列は、解離(垂直方向の分離)、剪断、およびねじりに抵抗する。

mキネシオロジー

まとめ

コラーゲン線維(タイプⅠ、Ⅱ)で、硬い組織で形成される。
層状になっている。水分をある程度含んでいる。
繊維方向は垂直から斜め65°となり、その繊維方向の構造の特性で、牽引、剪断、回旋方向へのストレスに負けない構造になっている。

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