見出し画像

今一度、山のリスクを考える。

休業26日目。緊急事態宣言は想定通り、GW明けも延長することになりましたね。もちろん世の中の様子を見ていれば、そうならざるを得なかったのかもしれませんけど、そろそろ経済活動をしないと、本当に大変なことになる気がします。自粛要請を出す人たちは当たり前のように、仕事へ行き、給料をもらい、ついでに夏のボーナスも保障されているでしょう。だからいつまで自粛が続いても、あまり大きな生活の変化(収入に関する意味での)はないでしょうね。ただ、我々はそうはいきません。個人事業主は休業補償も、失業手当もありません。そして給料もボーナスもなんにもなし。私は今、収入が0円です。なのに、事業をもっているので毎月出ていくお金は今までと変わらずにあります(給付金をもらっても全部これに消える)・・・・と、とりあえず、一発冒頭で愚痴らないと気が済まないんで一言「いつまで自粛すればいいんだよ~!コロナのばか野郎!」(怒)

鳥取県は感染者が少ないため、明日7日から~新型コロナウイルス感染症予防のため~鳥取型 「新しい生活様式」を実践!を打ち出しました。つまり、感染予防をしながら、日常を営んでいこう・・ということだと思います。

その項目の中で、「鳥取県の自然や星空を活かして、屋内だけでなく屋外も楽しみましょう(外出も構いません)」と呼びかけています。鳥取の自然と言えば、大山を外すことはできません。つまり、大山も活用してほしい・・と私は受け止めました。ただ、県外への移動は自粛と言っている以上、当然県外からのお客さんを受け入れる場所「宿」はまだ自粛してほしい・・という意味も含まれているのかもしれません。この辺りの話は昨日の話にもつながっては来るので、改めて後日深く突っ込みたいと思います。

さて、
つまりは県内での自粛が少し解禁される・・と地元の方は感じたでしょう。となれば、明日から、少しづつ大山へ戻ってくる地元の方が増えてくると思われます。

※駐車場は11日以降に開放予定です。

ただ、
人が山に入っていない分、倒木がある可能性、雪解け後の崩落のある個所など危険個所がいつも以上にあると思われます。また、今年は遅い時期に雪が降ったので、夏山登山道、ユートピア方面ともに、一部、雪が残っているようです。そしてみなさんが自粛していたために、SNSなどでの最新登山情報があまり出回ってないため、リアルタイムの情報が得にくい可能性があります。
そのため、
感染、遭難、怪我、スズメバチ、動物など・・
さまざまなリスクを想定し、安全登山を心がけてほしいと思います。
今まで以上に登山がリスクある行為だということをしっかりと考えて、
大山にお越しいただきたいと思います。
私も日々、散策をしていますが、散策も含め、山に入ることは常にリスクがあることを今一度、考えて、そして鳥取の自然を楽しみたいと思います。

なんで、今日もリスクをしっかりと考え、散策に出かける!GWの自粛期間は私も徒歩圏内での散策を心がけてきました。で、今日も徒歩圏内、片道約7Kmの大山滝まで軽く散策です。つまりは往復で14km。

画像6

画像1

ほとんど人に会うこともなく、静かな散策。標高は600~1000m付近を歩くことになるので、新緑も一番楽しめる、今もっともおすすめのエリアかもしれません。ただ、今はおすすめできない辛さ。素晴らしい自然をご紹介し、来ていただくことが私の仕事なのに・・と思うと、なんとも虚しさだけこみ上げます。でも、また自然はめぐり、来年も同じように芽吹きの季節がやってきます。今年は皆さんの分も私はしっかり歩き倒しました。そのため、GW期間の大山の過ごし方をしっかり提案できると思います。この季節の花、この季節のおすすめ散策道、この季節に声を聞くことができる鳥たち。今、毎日、山へ入り、一生懸命景色をインプット中。来年、ぜひ皆さんが来てくれた時に、ご案内させてくださいね!

画像2

足元を見れば小さな花たち(↑↑↑クルマバソウ)

画像3

イワカガミ。そして空を見上げれば・・。

画像4

さまざまな緑が織りなす、万華鏡の世界。大山で働き出して21年。GW期間に外へ出たことはありません。でも、この時期がこんなにきれいなことも実は知らなかったのかもしれませんね。それが発見できただけでも、この休業は私にはプラスになっていると思います。

画像5

ブナの葉に付くピンクのボンボン。これは虫こぶ。ブナハアカゲタマフシです。中にいるのはタマバエの幼虫です。本当にいろんな世界が見えてきますね。この休業中はたくさんの世界を吸収、寿庵の今後により役立てることができるように、思いっきり、山へ入ろうと思います~!

そして、再度確認!

怪我、感染、スズメバチ、動物など・・さまざまなリスクを想定し、安全登山を心がける。今まで以上に山に入ることは常にリスクがあるということを今一度、考えて、そして大山の自然を楽しみたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?