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Chat GPT創造手法 : Emotion Tracer Method

Emotion Tracer Method : 感情トレーサーメソッド

またChat GPTクリエイティブ爆発系の、新しいメソッドを見つけました。
物語のライティングや作詞をする際に、感情の動きに注目します。新海誠さんの"感情グラフ"は有名ですが、Chat GPTも"感情"評価ができるのです。

以下はそのトライアルです。
先日、作成した"新MOMOTARO"のリリック

新MOMOTARO
Lyrics

[第一幕]
MOMOから生まれ 名をMOMOTARO
このまま済まねぇ ONIこのヤロウ
鬱勃戦闘 正義そうだろう?
犬、猿、キジ、寄り集まる

きび団子ひとつで生まれし絆
協心戮力 異なる力
犬は忠実 力強き味方
猿は賢く 機敏な行動派

キジは見守る 空の守護者
心強さ 支え合う仲間
乗り出した舟 ONI-GASHIMA着け!
おい、マジか?夢??
ONIたちの群れ!!

[第二幕]
Oh! ガッデム!! ONI-GASHIMA
周章狼狽、ゴリ、マジだ。
思考回路メルトダウン
やけっぱちの MOMOTARO野蛮

猪突猛進、チョットもうシンドイ
忌々しい 今、Emergency
戦い終わり 静まり返り
見渡すかぎり 傷ついたONI

長旅の末に 呆気なく終わり
手には勝利、心に穴ポッカリ
猿も犬もキジも だまりこくり
ONIたちの骨 俺たちの夢? 

[橋]
圧勝!ONI抹消 ゴリmacho(チェケラッチョ)
俺メッチャツヨ! でもコレ殺生
正義振りかざし 一切の対話なし
ONIたちの暮らし 乱したの俺たちだし

[第三幕]
きび団子の恩義  
犬、猿、キジも ONIゴロシ
正義か?悪か?どっちだろ?
MOMOから生まれ 名をMOMOTARO
このまま済まねぇ 悪者だろぅ、。

意気消沈 村に戻り
村人歓迎 英雄扱い
で、お宝はどこに?
え?何も無い?出直してこい!

勧善懲悪 正義 対 悪
疑問を抱くことも無く
ONIが悪なら俺たちも悪
正義の相手にもう一つの正義

[完]

全三幕、10個の節に分かれていますので、この10節をストーリーの流れとして捉え、以下の8つの感情の変化をグラフとして出力させます。

感情グラフ: by Chat GPT-4

これは見事です。。

最初は意気揚々と迷いもなく。
そして、驚きと恐れ。
後半は悲しみと嫌悪。
葛藤に満ちたパラドックス系のラップリリックとなっていることが把握できます。

このグラフを元に、Chat GPTにリリックの解析と評価をお願いすると

◾️各節の感情解析

新しい桃太郎のラップリリックから、各節をストーリーとみなした場合、物語全体の感情の変化を次のようなグラフで表現できます:

1. 高揚(MOMOから生まれ 名をMOMOTARO…犬、猿、キジ、寄り集まる)
  桃太郎が誕生し、仲間たちが集まり、鬼退治に向けて意気揚々と出発するシーン。希望と決意で満ちている。

2. 団結(きび団子ひとつで生まれし絆…キジは見守る 空の守護者)
  きび団子を通じて築かれた強い友情や連帯感を描写し、仲間たちが互いに支え合うことで士気が高まる。

3. 緊張(乗り出した舟 ONI-GASHIMA着け!…ONIたちの群れ!!)
  鬼ヶ島に到着したとき、鬼の軍団を目の当たりにし、緊張感が高まる。

4. パニック(Oh! ガッデム!! ONI-GASHIMA…やけっぱちの MOMOTARO野蛮)
  圧倒的な鬼の数に恐怖し、混乱や絶望が一瞬で押し寄せる。桃太郎が荒々しい行動に出る。

5. 疲労(猪突猛進、チョットもうシンドイ…見渡すかぎり 傷ついたONI)
  疲労や困難が表面化し、鬼たちとの戦いで心も身体も消耗する。戦いの終わりには、傷ついた鬼たちが広がる。

6. 虚無(長旅の末に 呆気なく終わり…ONIたちの骨 俺たちの夢?)
  戦いの勝利に酔いしれながらも、その過程で得た虚しさと失ったものへの疑念が生じる。

7. 葛藤(圧勝!ONI抹消…ONIたちの暮らし 乱したの俺たちだし)
  鬼を倒したことで達成感を感じるも、その一方で正義の裏に潜む問題や罪悪感と向き合う。

8. 悩み(きび団子の恩義…MOMOから生まれ 名をMOMOTARO)
  桃太郎が自らの正義や行動に対する疑念を抱き始め、葛藤が深まる。

9. 落胆(意気消沈 村に戻り…出直してこい!)
  村に戻ると英雄として迎えられるも、期待していた報酬がないことに気づいて失望される。

10. 矛盾(勧善懲悪 正義 対 悪…正義の相手にもう一つの正義)
   勧善懲悪という構図に疑問を抱き、鬼の「悪」と自身の「正義」もまた表裏一体であると気づく。

この感情グラフでは、物語の進行に伴って桃太郎が体験する高揚、緊張、虚無、葛藤、落胆の流れを追っています。

Chat GPT-4

◾️各感情ごとの解析

この感情グラフから、桃太郎の新しいラップリリックのストーリーについて以下のような評価が可能です。

1. 喜び (Joy): 物語の冒頭で桃太郎と仲間たちが集まるときに高揚感がピークに達していますが、戦いが激化するにつれて大幅に減少し、最終的には村に戻ったときに最低レベルまで落ち込んでいます。これは桃太郎が勝利を得たものの、満足感や喜びが残っていないことを反映しています。

2. 悲しみ (Sadness): 戦いの終盤とその後の展開で顕著に悲しみが増加しています。鬼を倒した後、虚無感や喪失感を感じる場面でこの感情が強調されています。

3. 怒り (Anger): 物語全体で怒りが急激に上昇する瞬間が見られます。鬼と初めて対面するシーンでピークに達し、混乱や戦いの激化により桃太郎の荒々しい行動に反映されています。

4. 恐れ (Fear): 鬼の大群と直面するシーンで恐れが最大になります。その後、戦いの終わりに向けて減少するものの、勝利後の心理的な揺れ動きの中で再び増加しています。

5. 信頼 (Trust): 物語の初期で仲間との連帯感が強く信頼が高いものの、鬼との戦いを経て信頼が徐々に低下し、最終的には不確実性や葛藤が増す中で低いレベルに留まっています。

6. 期待 (Anticipation): 最初の仲間集めと鬼退治の出発に向けた高揚感から、戦いの中で急速に期待が減少します。戦いが進むにつれ、虚無感に繋がる葛藤が現れます。

7. 驚き (Surprise): 鬼ヶ島に到着し、圧倒的な鬼の数を目の当たりにしたときに驚きの感情が最大になっています。勝利後は再び驚きのレベルが低下します。

8. 嫌悪 (Disgust): 戦いの終わりに向けて嫌悪の感情が増加し、勝利したものの自分たちの行為に疑問を抱く場面でピークに達しています。

この分析から、ラップリリックは桃太郎と仲間たちの感情的な旅路を追い、期待から始まり、戦いの混乱、勝利の虚無感、そして正義と悪に対する自問へと進んでいくことがわかります。感情の揺れ動きを通じて、単純な勧善懲悪にとどまらない深い物語が展開されています。

Chat GPT-4

かなり的確に内容を捉えた解説ができています。

いかがですか?
このメソッドは、企画書やレポート作成、物語りづくりなど広く応用できるかと思います。
ストーリーの流れを客観的に捉えて、感情の動きをデザインしやすくなります。

参考
こちら、新MOMOTAROのラップ(動画)note記事

新MOMOTAROストーリー創出プロセス(Chat GPT活用)


以下は、上記結果を得たChat Gptの対話プロセスの記録です。
具体的なPromptやChat GPTとのやりとりがどのようなものだったか知りたい方向けになります。

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